【レポート】舞台「四月は君の嘘」
ゲネプロ前に囲み会見があった。登壇したのは安西慎太郎、松永有紗、河内美里、和田雅成、山下永夏、横井翔二郎。
安西慎太郎は「キャスト、スタッフが一丸となって死にものぐるいでやってきました。しっかり届けられる作品に仕上がりました」と語るが、生演奏が入る芝居、よくある劇伴ではなく、音楽もまた“1人のキャスト”、ここが難しくもやりがいのあるところであろう。さらに「音楽で傷つき、音楽で結ばれることに共感」と語るが、これは誰しもが経験はあるはずだ。松永有紗は自身の役どころについては「天真爛漫」と表現。全身で自分の想いを夢を叶えようとするかをりを演じていたのが印象的であった。また河内美里は「椿になるためにバットの素振りをやった」とのこと。元気溌剌でオキャン、でもしっかり乙女な感じのキャラクター、公生が好きなのにかをりの想いを薄々感じる心優しい椿を等身大で演じ、好感が持てた。また和田雅成は「高校野球の甲子園の決勝戦を見ていたんですけど、本当に熱い。この熱さに負けないように、僕らも作品作りをやってきたつもりです」とコメント。大阪出身の和田、明るいキャラクターがよく似合っていた。山下永夏は「初めての舞台で緊張します」と語り、「大好きなキャラクター」とコメントしたが、初舞台とは思えないような堂々なライバルぶり。横井翔二郎は「みんなの物語、悲しいだけで終わらせたくない」とコメントしたが、悲しみの先の景色を見せてくれる作品、安西慎太郎は「前向きになれる作品。(キャラクターの)1人1人の人生観と自分の人生観を重ねられる、思い出すとか……作品に入り込める」と語ったが、誰もが持っている感情、そこを上手くすくい取っている。原作コミック、アニメ、映画、そして舞台とクリエイト出来るコンテンツ「四月は君の嘘」、読んで、そして観て、聞いて、全身で感じられる作品だ。
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