【レポート】ミュージカル「ヘタリア〜in the new world〜」
幕開き、時代は1945年、第二次世界大戦が終了した年だ。登場する各国が舞台上に、ドイツはイタリアに向かって言う「会議での決定を聞いていなかったのか!」と。イタリアは……シエスタしてたと言う。三国同盟、日本、ドイツ、イタリア、1940年に締結していた軍事同盟で、これがアメリカを刺激し、太平洋戦争に突入したのである。「俺たち、負け組」「戦いは終わった」と歌う。アメリカとロシアは一段高い位置にいる。負けた3つの国と勝利した国のポジションを視覚的に明快に示す。それから3つの国が舞台中央に座るが、その表情は暗く、周囲をそれ以外の国が取り囲む、象徴的なシーン、「信じていたことが幻だった」と歌う。“勝てば官軍、負ければ賊軍”という言葉があるが、負けたらそれまで正しいと思っていたことは真っ向から否定されてしまうのは歴史がそれを証明している。舞台中央には大きな本が、舞台の上手と下手にも本がある。歴史は書物から学ぶし、歴史上の様々な事件も書物が情報発信源だ。POPな楽曲、各国が歌い、本に今回のタイトルロール、アナログ表現方法で見せる。
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