ヘタリア

【インタビュー】「ヘタリア〜in the new world〜」演出家・吉谷光太郎さん特別インタビュー

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キャストはみんな魅力的、どこ切っても魅せれるキャストなんで、図らずとも必ず群像劇にはなっていますね!

--そこはお楽しみポイント。キャストさんのハマり具合、第1作目からの方々が多いですね。

吉谷:継続している作品の強みですが、彼らがキャラクターをモノにしていることで、キャラクターに対してどこまで遊んでいくか、遊びへの探求心っていうか、見せるものに対しての探究心、欲求っていうのかな。この作品に限らず、僕が役者に求めているところですね。彼らがそうあってくれたら凄いなっていう部分なんですが、台本に描かれているキャラクターをそのまま演じる訳ではなく、自分の中にある“キャラクター”を掛け合わせる、彼らの想像力の中で「こうやって魅見せていくと凄く楽しく、自分が、お客さんが楽しめる」とか。お互いの関係性で、これとこれが絡んだら、面白いじゃん!っていうことを発見出来る力が彼らは凄くって!遊び方、楽しみ方、楽しませ方、それは簡単に出来るように見えて、引き出しがたくさんないと出来ないし、「こういう遊びも楽しいぜ」っていうのは、そうなかなか出ないことだと思いますう。それは本当に彼らの経験値の高さで、年間何本もの作品をスケジュールの合間を縫ってやってるので、そういう経験値を持っている。本当にいい流れ……若手俳優から中堅のところに足を踏み入れようとしている人たちの、若い部分と経験でこなせられる部分とがいい具合でミックスしているので一番、この時期の彼らのパフォーマンスが、逞しくもあり!でもまだ、僕自身が彼らに伝えられることも残してくれているっていうか(笑)、

--いわゆるダメ出しですか(笑)

吉谷:そう、ありがたい(笑)。いい失敗をしてくれたら、演出の立場から色々語れるのでそれはありがたい(笑)、「そういう風な見せ方なら、もっとこういう風にした方がおもろいよね」っていう……僕もその遊びに加われるっていうのがね(笑)。そこに入れさせてくれるっていうか、僕も一緒に円の中に入れてもらえる感じがほんとうにありがたいですね!
第3作目はイタリア、あとドイツと日本と、気持ちの部分で揺れ動くとか、イタリアがイタリアじゃない部分、とか、ドイツもドイツじゃない部分、実はそういうシーンを用意していまして(笑)、そこは挑戦、トライっていう意味合いとしてやって欲しいところ。イタリア役の長江君もいい失敗をしてくれて、僕に言わしてくれるんです(笑)、「そこはダメだよ」と(笑)出来る10代ですけどね、気持ちよくダメ出し言ってやろうっと(笑)。上田君、前回はドイツが主人公じゃなかったし、なりを潜めている部分があるけど、今回は出てこないといけないから、彼の見どころ、魅力っていうものを引き出したいし、彼の中の引き出しも出しまくってやって欲しいな、壁をパーンて破って欲しい。あとは日本、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国……安定感はあるし。久々のROUは得意分野の歌を魅せてくれるだろうし。キャストはみんな魅力的、どこ切っても魅せれるキャストなんで、図らずとも必ず群像劇にはなっていますね!

「みんなで遊ぼうぜ!」っていう感じですね!

--最後に公演PRをお願いいたします。

吉谷:初めて観たお客さんも、もちろん、楽しんでもらって。初演から踏んで来たプロセス、1作目から観てもらってるお客様にはキャストの成長も含めてミュージカル「ヘタリア」っていう作品の成長も含めて、観て頂けるようになった訳で、それはお客様が作って下さったことに他ならないんですよね。本当に喜んで下さって……どこにシンパシーを感じて、どこで感動してくれるか、それを1と2で我々に教えて下さったんですね。それを経て3作目を作っているので、皆様が作ってくださったミュージカル「ヘタリア」、第3弾!お客様に応えるべく、作っておりまして……いろんなものが詰まってます!意欲的に挑戦しつつ、やっています!挑戦であったりとか、単純にスッキリ、「楽しかったね」っていうんじゃなくてね……「あ、こうなんだな」とか……本当は深く歴史を知らないともっと面白いところに行けない~それって実は、作品としてはどうしても少し難解にはなるんです。ところが、そこが!“よりもうひとつ楽しめる部分”、もっと知りたいっていう欲求だったりとか、そういうところに到達していけば、ね。ミュージカル「ヘタリア」の財産だったりとか、そこから先の現実世界の生活であったりとか、過去はこんなことあったとか。色んなことを知るきっかけになればいいなと、そういう作品になりますので、1作目、2作目観てない方も観にきてもらって、たくさん笑って、たくさんウキウキして、泣いてもらって、いろんな感情をひきずってもらって、「みんなで遊ぼうぜ!」っていう(笑)。感じですね!

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