【3.0レポート】Theater LOV第2回公演 「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」
Theater LOV第2回公演
「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」
実在の人物であるベアトリーチェ・チェンチ、イタリアの貴族に生まれた女性、ローマで起こった父親殺し、その悲劇的な最期、文学、映画等芸術の題材として扱われてきた。暴力的で気性が荒く、不道徳な父親は手のつけようのない人物。彼の娘ベアトリーチェはもちろん、2番目の妻も、いわゆるドメスティック・バイオレンスを受け続けていた。容赦ない暴力に暴言、ベアトリーチェが父親に殺意を抱くのは必然だ。
膨大な台詞だが、ひとつひとつの言葉に重みがある。閉ざされた空間、彼女は自由を求めていたのか?、いや、それよりも先にそもそも自由とは何ぞや?ということが脳内にふつふつと沸き上がる。客観的に見れば不自由、いやそれ以上に抑圧された状況、ともすると錯乱状態になりうる空間、その中で己を保つことは並大抵なことではない。そんな中で自由とは何かと考えるよりも、まず、現実と向き合わねばならない。そんな中、ベアトリーチェ・チェンチは現実から目をそらさないで状況を打開しようとする。その打開策が「父親を亡き者にする」、この1点である。
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