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雨に唄えば

【3.0レポート】ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』

雨に唄えば

撮影:阿部章仁

物語はサイレント映画からトーキー映画に移る時代の、いわゆるバックステージものでコメディ仕立て。特にジーン・ケリーが土砂降りの中で、この「Singin’ In The Rain」を歌うシーンは映画史に残る名場面だ。
さて、このミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』の初日の始まる4月3日、いわゆるマスコミ向けのプレスコール、名場面を抜粋して特別に披露された。
上演楽曲は3つ。まずは「All I Do Is Dream Of You」。キャシーとドンが再び出会うところ、キャシーはドンに彼がスターとは知らず、演劇論を披露したが、その後、ドンが招かれたパーティにサプライズダンサーの1人として参加する。そこでドンの姿を見つけて驚き、恥ずかしさのあまりキャシーが赤面してしまうところだ。場所はパーティ会場、後ろにはシャンパンらしいボトルがテーブルに、ご機嫌でハッピーなナンバーに乗って踊る女性ダンサーの群舞が見どころで、振付も王道のミュージカルっぽい可愛らしくも華やかで快活な動き。いわゆる“ショータイム”ここは楽しく観られるシーンだ。ちなみにこの楽曲は1934年の映画「Sadie McKee」のために作曲されたそう。衣裳も最初のものはちょっと日本を意識した(?)かもしれない、ミニ丈の着物風の可愛いキュートなもので、これを脱ぐと、ハリウッド黄金期を彷彿とさせる衣裳になるのは、なんだか心憎い。

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