バイオハザード

【レポート】『BIOHAZARD THE Experience』

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プロジェクション・マッピングのような“ハイテク”は一切使わない。まず、開演前に客席に入るとゾンビが!横たわっていたり、開演前から劇場は『BIOHAZARD』の世界、いや、全体がゾンビに乗っ取られているかのようだ。照明、効果音、繰り返し、いわゆる“ライトモチーフ”のように流れる『月光』第1楽章のメロディが物悲しく響く。通路もふんだんに使って恐怖演出、もしかしたら!自分がゾンビに襲われるかも??な瞬間もあり、ちょっと緊張。得体のしれない匂いもあり、まさに“五感”で体験する舞台だ。そんな臨場感とともに推理する要素もあり、ストーリーも楽しめる。ラストはどんでん返しもあって最後まで気を抜けない。舞台は洋館(しかも薄気味悪さ満点)、動くドアが縦横無尽に活躍する。横浜流星演じるカラサワはまっすぐな正義感、篠田麻里子演じるエビハラは最初は“虫も殺さない”ようなキャラクターだが、ラストシーンに向かって様々な“顔”を見せ始める。舞台版の『BIOHAZARD』にはこれで3回目の出演(皆勤賞)のRaychell、今回はかっこいい婦人警官・バンドウだ。さらにRaychellは劇中の歌も担当、「逢いたい・・・サヨナラ」(作曲:上松範康、作詞:Raychell)で、『BIOHAZARD THE Experience』の テーマソング、もう「BIOHAZARD 」と言えばRaychell!そして東幹久演じるアマモトは、最初からダークな匂い、ところどころで登場し、場面を引き締める。
『BIOHAZARD』の舞台化はこれで3回目、全てが全く違ったテイストでありながらしっかりと『BIOHAZARD』、原作のパワーと舞台化したいスタッフのパワーの融合、いい形でのタッグである。

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