『オイディプス王』

【オフィシャルレポート】主演・三浦涼介 舞台『オイディプス王』公開稽古の様子が到着

2025年2月21日(金)東京・パルテノン多摩 大ホールにて開幕を迎える、舞台『オイディプス王』。
古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人ソポクレスが紀元前427年頃に著した『オイディプス王』は、世界最高峰と称されるギリシャ悲劇でありながら、実は解りやすく求心力の強い作劇、ミステリアスな展開は眼も耳も捉えて離さず、人生の不条理を魅力的にドラマティックに描いた大作です。

この度、2月5日(水)に都内稽古場にて実施された公開稽古の様子とコメントが到着しました。

コメント

『オイディプス王』
石丸さち子/演出
初演時に、オイディプスの苛烈な運命を描いた悲劇であるものの、最後には希望も見出せる作品にしようと三浦さんと話していました。それが叶ったことは大きな喜びで、再演がすぐに決まったということは、この『オイディプス王』の魅力が伝わったのだと感じます。再演に臨むことは初演とはまた別の難しさがあります。かつての痛みや輝きはそのままに、新たな発見をできるかどうか。初演の焼きなおしにならず、さらなる魅力に辿り着けるかどうか。そこに果敢に立ち向かう三浦さんを筆頭に、岡本さんが演じる新しいクレオンと充実したコロスに更に新メンバーを迎えて、再演の布陣ならではの創作が続いています。初演を評価してくださった皆様に、再びの感動と、また新しい地平を見ていただけるのではと、光明を見出しているところです。2500 年前の言葉とはとても思えない、現代においてなお生き続ける戯曲を、三浦さんがどのように体験し演じてくれるのか。新たに何を感じ、どんな絶望と希望が見えるのか、演出家自身が楽しみにしています。今までのギリシャ悲劇のイメージを覆すような、とても鮮烈で繊細な心の揺れが表現された、美しい『オイディプス王』になると確信しています。劇場にお越しいただき、同じ時間と場所を共有するからこその、価値ある時間をお届けします。劇場でお待ちしております。

三浦涼介/オイディプス王 役
約1年半ぶりの再演ですが、思い返すと初演は舞台に立てるのだろうかという不安感のなか過ごしていました。無事に幕が開き、幕が閉じたのですが、その後すぐに再演のお話をいただき、楽しみにしていました。初演の際はキャスト、スタッフの皆さんにたくさん支えられてオイディプス王として立たせていただきました。記憶がないぐらい、ただ、ひたすらに精一杯演じていたので、あらゆることに目が行っていなかったのですが、それを経たからこそ今がすごく幸せで、表現の一つ一つを大切にしていきたいです。
今回は出来る限り僕ができることを、なにか皆さんに渡せるようにと心に決めて稽古場に入りました。オイディプス王を演じるにあたって周りにいる皆さんのことを見ることが大事なことになっていて、充実した稽古に楽しんで臨んでいます。 前回は命懸けます!と話していたのですが、命は大切にします(笑)。お芝居をするにも体と心の健康が一番なので、自分のことも相手のことも大切に、僕の使命を果たせたらと思っています。心を込めて演じますので是非劇場にお越しください。

岡本圭人/クレオン 役
僕自身初めてのギリシャ悲劇で、強い憧れがありました。セリフを言うにつれて、自分の知らない感情が奥底から出ているように感じています。オイディプス王が抱える問題や使命はすさまじく、孤独に生きているのですが、自分が演じるクレオンとの関係性をどのように見せられるか少しずつ考えています。
僕は今回初参加ですが、出ていない場面の稽古を見ていると心を揺さぶられるばかりです。コロスの体の底から出てくる動きは涙を誘いますし、こんなに素晴らしいオイディプス王を演じられるのは三浦さんしかいないのではないかと思っていて、僕が演じるクレオンも何か影響を与えられるように稽古をしていきたいと思っています。
自分には課題がありますが、演出の石丸さんと一緒に探して見つけたとき、どのようになるのか、わくわくしています。どうしても難しい印象があると思いますが、2500 年間世界で上演されてきた力がこの戯曲にはあります。今を生きる人がオイディプスを見たときにどのように感じるのか楽しみですし、この『オイディプス王』という作品をパルテノン多摩で上演することに意味を感じていて、パルテノンという名の劇場でのギリシャ悲劇を観ることは、なかなかない体験になるかと思います。観ていただけますと嬉しいです。

『オイディプス王』

『オイディプス王』

『オイディプス王』
撮影:田中亜紀

公演概要

『オイディプス王』

作 ソポクレス

翻訳 河合祥一郎

演出 石丸さち子

出演
三浦涼介 大空ゆうひ 岡本圭人
浅野雅博 外山誠二 大石継太 今井朋彦
福間むつみ 小野妃香里 池下重大 若松力 相馬一貴 岡野一平 津賀保乃 林田航平 小田龍哉
笠井瑞丈 宮河愛一郎 碓井菜央 鷹野梨恵子 嶋崎綾乃 モテギミユ 沼舘美央/久米俊輔(少年・家来)

【東京公演】
公演日程 2025年2月21日(金)〜24日(月・休)
会場 パルテノン多摩 大ホール

アフタートーク
21日:大空ゆうひ 今井朋彦 浅野雅博
22日 14:00開演:石丸さち子(演出) 河合祥一郎(翻訳)
22日 18:30開演:石丸さち子 岡本圭人 他
23日:石丸さち子 三浦涼介 岡本圭人

チケット料金 ¥9,800(全席指定・税込) 未就学児ご入場不可

お問い合わせ・ご予約 パルテノン多摩 042-376-8181(10:00~19:00 休館日を除く)

【大阪公演】
SkyシアターMBSオープニングシリーズ
公演日程 2025年3月1日(土) 12:30開演/17:00開演
会場 SkyシアターMBS

チケット料金 ¥11,500(全席指定・税込) U-25チケット¥5,000(全席指定・税込) 未就学児ご入場不可

公式サイト https://www.oedipus.jp/
公式X @oedipus2025

企画・製作 パルテノン多摩共同事業体

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。