三人芝居「怪物の息子たち」

【オフィシャルレポート】崎山つばさ、安西慎太郎、田村心による三人芝居「怪物の息子たち」開幕!

三人芝居「怪物の息子たち」が 5 月 30 日(木)より開幕した。

本作は、『仮面ライダーリバイス』の木下半太脚本、毛利亘宏(少年社中)演出によるオリジナル作品。
父の葬儀で久しぶりに顔を合わせた三兄弟の葛藤を、崎山つばさ、安西慎太郎、田村 心の三人が演じる。
30 日の初日に先立ち、同日、マスコミ向けの囲み会見を実施。崎山つばさ、安西慎太郎、田村 心、木下半太(脚本)、毛利亘宏(演出)の 5 人が登壇した。

三人芝居「怪物の息子たち」本作は三人芝居ではあるが、約20人の人物が登場し、それを三人の俳優で演じ分ける構成となっている。中でも、キーマンである父親役をそれぞれが演じることに対し、安西は「はたしてそれは本当の父親なのか、我々の記憶の中でできた父親なのか。そういうところも見ていただけたら」とアピール。田村も「90分の会話劇。僕らだけの会話で進んでいく。約 90 分間、濃密な時間を楽しんでいただけたら」と充実した表情を見せた。

木下は、タイトルの「怪物」について「誰しもの心の中に怪物みたいなものってあると思う」と語り、「観てもらった人が、私の中の怪物は何やろかみたいな思いになると楽しいんじゃないかという気持ちで書きました」と明かせば、毛利も「まさに怪物と呼べる三人の俳優が集まりました」と三人のキャストを称賛。「丹念に稽古場で言葉を交わしながら積み上げていった結果が、この舞台に乗るんじゃないかなと思っております」と期待を寄せた。

最後に、主演の崎山が「こんなに不安と期待が入り混ざるような舞台はなかなかない」と初日を前にした胸の内を告白。「挑戦的な舞台だと思っていますので、ぜひ興味がある方は劇場に来て、“怪物”を目の当たりにしていただければ」と呼びかけ、会見を締め括った。

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」
その後行われたゲネプロでは、「怪物」の全貌が明らかとなった。
舞台上は 11 体のマネキンが並ぶ、どこか異様な雰囲気。潮騒に時折汽笛の音が混じりながら、さびれた港町の空気を醸し出す。そこに流れてくるのは、本作のために書き下ろされた主題歌「流れる色は」。哀感溢れるギターの音色と、シンガーソングライター・さとう。の胸の襞をつくような歌声が、観客を一気に劇世界へと誘う。

物語は、父・陽介の葬儀に三人の兄弟が駆けつけたところから始まる。父は、遺産はすべて三男の宇海(田村)に譲ると遺言を遺していた。なぜ宇海にだけと憤る次男・陸久(安西)。長男・蒼空(崎山)は、これは父が自分たちを試しているのではないかと言う。手がかりは、父が遺した三冊のノート。三兄弟は、そのノートを通じて父の歩みを辿っていく。

最初は喪服を着ていた三人が、やがて上着を脱ぐ。それに呼応するように、少しずつさらけ出されていく記憶と父への思い。金と暴力で人を支配し、「怪物」の異名を誇った父に激しい憎しみを抱く一方、その強烈な生命力に男性としての畏怖や憧れも拭えない。愛憎の二文字では形容しきれない感情を、崎山、安西、田村の三人が全身全霊をかけて放出する。
長男としての責任感と孤独を背負う崎山。時限爆弾のような火力で圧倒する安西。所在のなさそうな佇まいに無力感がにじむ田村。三者三様のキャラクターも鮮明だ。怒号と罵声をぶつけ合うたびにむき出しになる兄弟の本音が、強い磁力となって観客の心を惹きつける。

また、散りばめられた伏線の数々も見どころの一つ。後半にかけて真相が明かされていくほど、何気なく発した前半の台詞に大きな意味が隠されていたことに気づく。一度目と二度目では、同じ景色のはずが見えるものがまるで違うのが、木下脚本の醍醐味。はたして父が遺したノートが語る真実とは。すべてを知ったとき、きっとまた最初からこの物語を味わいたくなるはずだ。

さらに、約 20 人の登場人物を舞台上に現出する毛利マジックも大きな見せ場。蒼空たちの記憶の中に眠る様々なキャラクターを、マネキンを使って巧みに見せていく。こうした観客の想像力に働きかける表現は、まさに演劇ならでは。無機質なマネキンに命が宿る面白さをぜひ劇場で体感してほしい。

三人芝居「怪物の息子たち」は 6 月 9 日(日)まで東京・よみうり大手町ホールにて上演。
三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

三人芝居「怪物の息子たち」

公演Blu-ray 発売決定

三人芝居「怪物の息子たち」Blu-ray
販売価格 9,900 円(税込 )
商品仕様 Blu-ray(片面 2 層)・1 枚組
収録内容 本編(約 90 分予定)
発売日 2025 年 3 月 12 日(水)

早期予約受付期間 2024 年 5 月 30 日(木)18:00 ~ 2025 年 2 月 2 日(日)23:59

予約受付URL 東映 ONLINE STORE
https://www.toei-onlinestore.com/shop/g/g4904941581955/

※早期予約受付期間にご購入いただいた商品につきましては、発売日のお届けを予定しておりますが、お届け時期が予定より遅れる場合もございますので予めご了承ください。
※2025 年 2 月 3 日以降にご注文いただいた場合は、発売日以降準備出来次第順次発送となりますのでご了承ください。
※早期予約受付期間以降、製造上限数に達した場合には、予告なく予約受付・販売を終了する場合がございます。
※商品の仕様は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。

公演概要

三人芝居「怪物の息子たち」
三人芝居「怪物の息子たち」

脚本 木下半太
演出 毛利亘宏(少年社中)

主題歌:流れる色は / さとう。 音楽:こおろぎ

出演 崎山つばさ 安西慎太郎 田村心

会場・日程 2024年5月30日(木)~ 6月9日(日)
よみうり大手町ホール

アフタートークイベント
5月31日(金)19:00 出演:崎山つばさ 安西慎太郎 毛利亘宏(演出)
6月 3日(月)19:00 出演:崎山つばさ 安西慎太郎 田村心
6月 5日(水)19:00 出演:崎山つばさ 安西慎太郎 田村心
6月 6日(木)19:00 出演:崎山つばさ 木下半太(脚本) 毛利亘宏(演出)
6月 7日(金)19:00 出演:崎山つばさ 田村心 木下半太(脚本)

チケット 全席指定/未就学児入場不可
・プレミアム席 :9,500円(税込) ※パンフレット付・前方エリア席
・S席:8,000円(税込) ※プレミアム席以外の席

チケット当日引換券販売中
e+ (イープラス) https://eplus.jp/threesons-of-monster/
ローチケ https://l-tike.com/threesons-of-monster/ (L コード:32611)
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/threesons-of-monster/
※PC/スマートフォン共通

公演特設HP https://toei-stage.jp/threesons-of-monster/
公式X @Toei_stages (https://twitter.com/Toei_stages

舞台監督:横尾友広 舞台美術:秋山光洋(n10design) 照明:和田麻里子(ART CORE) 音響:ヨシモトシンヤ(sacra sound) 演出助手:スギザキサトミ アクション指導:六本木康弘
衣装:小田優士 ヘアメイク:林美由紀 宣伝美術・グッズデザイン:川本裕之 スチール:京介 WEB:田中ユウコ
制作:野田麻衣(MIMOZA) 秋好毬子(MIMOZA) プロデューサー:中村恒太(東映)
企画・プロデュース 東映株式会社

©東映

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