【レポート】『2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第二幕 ~月歌奇譚「夢見草」~』
ラストはかなり泣けること必至。おなじみのメンバーが楽しくも真剣に全力で演じる。ところどころ歌も入るが、ミュージカル仕立てではなく、あくまでもストレートプレイだ。またメンバーの殺陣、アクションも必見、通路を使ったアクションがあるので、通路側の席にいる観客はかなりの迫力になるはず。桜の章(Six Gravity[新&葵]の比重多め)と月の章(Procellarum[陽&夜]の比重多め)とHPにある。桜の章はSix Gravity[新&葵]がメインで月の章はProcellarum[陽&夜]メイン、ストーリーは一緒なのだが、キャラクターの“立ち位置”を変えることによって違う物語に見えてくる。桜の章と月の章、ちょっと異なる景色になってくる、という趣向。マルチエンディングやマルチストーリーといった手法があるが、それとは全く異なる。これらはストーリーを変えている訳だが、今回の試みはストーリーは変えていないところがポイントだ。同じ台詞でも発言しているキャラクターが異なれば、抑揚も当然異なる、その気持ちも若干変わってくるはず。もちろん挙動も違うので、演じる側は「自分が演じるキャラクターはきっと、この場面ではこういう感情が起こるはず」と掘り下げていかなければならない。普通に演じるよりハードルは高くなる。ただ、こういったチャレンジはそうあることではないので、演出する側も演じる俳優も難しくも楽しい作業だったのではないだろうか。そして他の俳優陣にとってもそれに伴ってリアクションを少し変えたりする必要性も出てくる。「一粒で二度美味しい」試み、その成果はまずまずの出来映えであった。
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