【3.0レポート】PARCO & CUBE 20th Present 『人間風車』
<あらすじ>
一冊の本も出版出来ず、新聞配達をしている売れない童話作家・平川(成河)。平川は毎週末に近所の公園で、自作のヘンテコ童話を則明(松田凌)ら子供たちに語って聞かせている。ある日子供たちと一緒に童話を聞く奇妙な青年が現れた。サムと名乗る青年(加藤諒)は、平川の話を聞きその童話の登場人物になりきる、不可思議な青年だ。
平川は、友人でTVディレクターの小杉(矢崎広)に金の無心をしようと訪れたTV局で、タレントのアキラ(ミムラ)と知り合う。恋心が芽生え、平川は今までにない傑作を書き、親友の国尾(良知真次)に託す。が、それが悲劇の幕開けとなった。友人に裏切られ、恋に破れ、世間から見捨てられた時に、平川は恐るべき行動を取る…。
夢は悪夢に変わり、爆笑は恐怖に変わる…。
<キャストコメント>
成河
「平川という役は、もの凄く葛藤する振り幅の多い役で、最後に至っては人間の業を背負っていく部分まで今回は描かれているので、プレッシャーや責任も感じていましたが、まず自分にとって嘘にならないことを気を付けて演じています。河原さんの演出は、役柄の繊細な部分にまで入ってきてくださるので、沢山ディスカッションしながら稽古を進められました。5週間かなり稽古をしました。かけてきた時間と仲間を信じて、本番でもっともっと成長したいと思います。」
ミムラ
「複数の役を一つの舞台で演じるのは、いつかやってみたいとおもっていましたが、今回、初めて、3役演じさせて頂くことことになり、とても楽しいのと、普段テレビを主戦場にしているので、同じことを何回もできる楽しさを感じています。体脂肪は5%減り、体重は5キロ増えました(笑)。それくらい体を使って色々とできることが楽しいです。」
加藤諒
「僕は、平川の童話を聞くとその主人公になり切ってしまうという役なので、劇中演じる6役くらいの役をどう演じ分けるか、そういったところは演じがいがあると思います。成河さんなどにも色々とご相談に乗って頂いたこともありました。僕は、今まで、ケンカなどのシーンでも、受けになることが多かったのですが、今回は「攻めて攻めて攻めていくぞ!」という感じなので、その“攻め”も挑戦ですね。」
矢崎広
「僕たち若手に対しても河原さんは細かく色々ご指導くださいますし、先輩方のお芝居を見ていても、とても勉強になるので、本当に若手にとってはこんなに幸せなことは無いなと思う稽古場でした。」
松田凌
「素敵な先輩たちに囲まれて、芝居の作り方もすごく勉強になりましたし、河原さんが、成河さん、ミムラさん、加藤諒くんなどと、役柄や重要なシーンでお話をされている時に、羨ましくもあり、悔しくもあり、いつか自分もこんな話を河原さんとできるようになりたい、という思いを駆り立てられる程、凄く刺激的な現場でした。」
良知真次
「今回、僕自身、戯曲的にも役柄的にも初挑戦の事が多く、毎回新鮮な気持ちで稽古させて頂きましたし、稽古場では、(一緒のシーンの稽古で)成河さんに色々支えて頂いたのですが、舞台の役柄上は僕が支えているという感じもあるので、ステージ上で何かお返しができるように頑張っていきたいと思っています。」
最後にカンパニーを代表して、成河が抱負を下記のように述べた。
「この作品は、リアルな世界から“飛び出す絵本”のような童話の世界に飛び込みます。色んな国の色んな服装や被り物が出てきます(笑)。おもいっきり笑い転げて頂けるシーンがたくさんあります。リアルと童話世界と行ったり来たりするようなものすごく演劇的な仕掛けが豊かな世界観です。最後の最後まで、劇場でこそ味わって欲しいような、演劇の醍醐味が詰まっている作品だと思いますので、もし、まだそういった演劇体験をしたことがない方は、尚のこと、是非、この機会に足を運んで頂けたらな、と我々一同思っておりますので、是非宜しくお願い致します。」
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