【レポート】ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Le Mouvement Final-(ル ムヴマン フィナール)
プロジェクション・マッピングでセーラー戦士たちが繰り出す技を表現するが、迫力のある動きでまさにバトル!という雰囲気。セーラーギャラクシア役の 五十鈴ココ、元宝塚男役で歌唱力も高く、しかもいかにも“悪者”っぽい雰囲気でセーラー戦士たちを窮地に陥れる。セーラーアイアンマウス(青木志穏)、セーラーティンにゃんこ(橋垣美佑)、セーラーアルーミナムセイレーン(小林由佳)、セーラーレッドクロウ(悠斗イリヤ)、個性的な面々、後半のセーラーアルーミナムセイレーンとセーラーレッドクロウの場面は感涙。全員に見せ場があり、セーラー10戦士は安定感もあって歌に芝居にアクションに活躍、うさぎ役の野本ほたる、うさぎらしいちょっとドジな一面や熱いハートを見せる場面では、もう“うさぎ”そのもの。またアンサンブル陣のダンス、アクション、スキルが高く、女性だけのカンパニーであるが、アクロバティックな動きもあってダイナミックだ。
物語はうさぎがどんどんピンチになり、最後にはもうどうすることも出来ない状態になり、くじけそうになるが、決して諦めない姿は「美少女戦士セーラームーン」の真骨頂、“ONE FOR ALL”であり“ALL FOR ONE”、“仲間のためなら死ねる”という迫力と“愛”。またセーラーコスモス役に大久保聡美、ファンなら嬉しいキャスティング。楽曲は多彩でナンバーも多く、ところどころ台詞も歌になっているが、本格的なミュージカル形式、歌が途切れない印象。これでシリーズは一旦、終了とのことだが、ラストは最後にふさわしい愛とユーモアに溢れるシーン、もちろん、あの名曲も!もちろんあるので、キャストと一緒に口ずさんで楽しむのも一興。客席には外国人の姿もあり、中にはヘアスタイルが、あの“お団子”の方も。国を超えて愛される作品、クライマックスでは固唾をのんで見守る観客、キャストの熱量を感じる舞台であった。
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