【3.0レポート】上海歌舞団 舞劇「朱鷺」-toki- 制作発表会
それからオフィシャルサポーターの草刈民代が登壇した。「中国のトップダンサー3人と踊ったことがあります。(サポーターとして)少しでもお役に立てれば」とコメント。さらに作品については「これはバレエでもコンテンポラリーでもなく、それではどういうものなのかと考えまして……中国人の振付でなければ、こうはならないです。動きのディテールが中国の古典的な舞踊をやってないと出来ない動きです。これは唯一無二の作品だと思いました。中国の舞踊の進化形かと思います」と流石の元バレエトップダンサーらしい分析。MCより「見どころは?」の問いに関して草刈民代は「一糸乱れずに、びしっと揃って群舞を成立させるのは中国や日本のダンサーの得意とするところです。同じ人が何人もいるかと思うくらい。鳥、朱鷺を表現することによって圧倒的な美しさ、(動きを)重ねていくことで圧倒的なスケール感をだしています。同じトレーニングを積んでないと出来ない。中国の古典的なものから進化させ、昇華させています」と草刈民代はさらに分析する。MCよりトップダンサー2名に対して「見て欲しいところは?」の質問に対して朱 潔静は「最初から最後までアジアの美学を、この舞台美術、照明、衣裳、全ての面で。この『朱鷺』は新しい舞踊だと思ってください」とコメント、さらに「高貴で細やかな動きを表現したかった。ポーズや動作、首の動き、とても特徴があることが見てとれると思います」と語った。そしてこの動きが【誕生】するまでがかなり時間を費やしたようで「動物園に行って朱鷺を観察して動きを覚えて、踊りの動作に変えることをみんなで取り組んできました。どうやって身体で朱鷺を表現するか……本当は朱鷺はあんまり動きの変化がないんです。朱鷺に“近づいて”、“理解”したかったので長い時間をかけました」と動きのクリエイトまでのいきさつを語ってくれた。王 佳俊は「24羽の朱鷺の群舞ですね」とコメント、「群舞のダンサーは朝から晩まで稽古していました。既に100公演以上やっていますが、ダンサーさん達はすぐに靴を出してリハーサルを始めます。本番では時々、本物の朱鷺に見えます。他に見どころは2幕後半の“灰色の世界”のシーンです。振りもロボットのような動きにして現代社会を表しています。ここはコンテンポラリーの手法が合ってましたね」とコメントした。
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