【3.0レポート】「ダニーと紺碧の海」
舞台上は手前はバーでよくみかけるテーブルと椅子、奥にはベッドと洋服掛けや室内のライト、中央は水道管、水が出ている。天井にはパネル、新聞やチラシとおぼしきものがコラージュされており、なんとも都会的。ピアノの旋律、パネルが降りてきて舞台を分ける。ちょっと大柄な女性がバーにやってくる。細身の破れジーンズにロングコートを羽織り、シンプルなファッション。それから男が客席通路からやってきて、同じくバーの椅子に座るが、顔に傷、ちょっと服も汚れていて、外で喧嘩してきた様子だ。ちょっと離れたところにそれぞれ背中合わせに座る。距離を取りたいのがよくわかる。男はピッチャーに入ったビールを自分でグラスに注ぐ。女は何かをつまみながら飲んでいる。男は女に目をやる。そこでピアノの旋律が止み、地下鉄の音、男が女を呼ぶ、女は男につまみを差し出し、「あげるよ」と言う。偶然に同じバーに入った男と女、接点はないが、気になる、だからとりあえず声をかける。それからポツポツと話す、男は女に言う「人間が嫌いか?」、女は言う「どっちかっていうとね」、男は聞かれてもいないのに「知らねー奴と喧嘩した」と言ったかと思うと突然キレる、「線を越えたら絶対に許さねー!」。剣幕に押され気味の女、「わかったわよ」と返す。男はそう言いつつも喧嘩したいきさつを語る。
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