おとめ妖怪ざくろ

【レポート】舞台「おとめ妖怪ざくろ」

おとめ妖怪ざくろ

本当は総角 景のことが気になってしかたがないが素直に言い出せないざくろ、ヘタレで腰が引き気味の総角 景はいつもざくろに助けられて口惜しい、いつかはいいところを見せたいと思っている。そんな不器用さを遊馬晃祐と野田和佳子が清々しくも的確な演技で表現、歌唱のシーンでは野田和佳子が澄んだ歌声を披露、ここは間違いなく聴かせどころ。また、見た目はごついが心優しく男気のある芳野葛利剱、そんな彼の外見を怖がっていた薄蛍だが、次第に惹かれていく様子は微笑ましく、少年ぽさが残る花桐丸竜とそんな彼を好いてベタベタしたがる鬼灯と雪洞。なかなかにいい感じのペアぶりは観ていて笑える。しかし、与えられたミッションを遂行すべく、一致協力していく様子は単純明快でありながらも、応援したくなる。

当然のことながら、妖怪たくさん!な状況で様々な“技”が出てくるが、徹底したアナログ表現で、演劇的。キツネの妖人・櫛松や陽気な豆蔵はパペットを使用し、こういったところも演出のこだわりを感じる。異なる世界へ行くという下りはアドベンチャー、殺陣もやアクションも多く、エンターテイメント性の高い場面となっている。

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