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【インタビュー】映画『邪魚隊/ジャッコタイ』佐藤流司さん

映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】が<ミュージカル時代劇>というまったく新しいコンセプトで始動。

タイトルは『邪魚隊/ジャッコタイ』。どこか抜けてる個性豊かな死刑囚4人が死罪免除を条件に、将軍おかかえの使い捨ての特殊部隊【邪魚隊】として働かされる。そこへ彼らと正反対の堅物な田舎武士が巻き込まれ、寄せ集めの凸凹チームが結成!将軍の命で「人食い鬼」退治に挑むことになった凸凹チームはミッションを成功させ平和を取り戻すことが出来るのか!?歌あり、笑いあり、涙ありの<ミュージカル時代劇>となっています。映画『邪魚隊/ジャッコタイ』は、2024年5月31日(金)より公開。

この度、本作の主演である邪魚隊のリーダーでスリ師の鱗蔵を演じる佐藤流司さんにインタビューを実施。
<ミュージカル時代劇>の面白さや、役との向き合い方、エンタメの世界で生きていくうえで意識していることや大切にしていることなど語っていただきました。

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映画と舞台で同役を演じますが、どのような思いがありますか

同じ役を長く続ければ続けるほど、当然深まっていきますので、映像から舞台と続いて演じられることは有難いです。普通の舞台とは違って、映画で既に演じているのでスタートラインがだいぶ前に出ている状態から始められるので、役の掘り下げや解釈など、考える時間が短縮できる。役者としては、やりやすいと感じています。

ご自身が演じる鱗蔵について、どのような印象を持っていますか?

悪役っぽくもあり、主人公っぽくもある、いわゆるダークヒーロー感がすごいあるなと。リーダーでありながら、周りに支えられて成長していく姿が、本当に人間味があって、感情移入できると感じました。

ダークヒーローのような役とのことですが、これまでも王道というよりは少し傷のある主人公を演じることが多い印象があります

そうですね。とある舞台プロデューサーさんに言われたのは「あなたは闇があるから良いね」って言われました。自分自身でも、陽の光を一身に浴びて育ってきたわけではないですし、底抜けに明るい感じではないので、そういう部分がアイデンティティでもあると思うし、その方が性に合っていると思います。声のトーンや、普段から眉間に皺が寄っちゃう感じとかが、遺憾なく発揮出来ているんじゃないでしょうか。

クール一辺倒じゃなく、アツさもある。相反するものを両立させているのが、佐藤さんの魅力

クール一辺倒って、誰でも出来ると思うんです。だけど、そこにアツさとか、お芝居を演じるにあたって役者が苦しければ苦しいほどお客様に感動を与えられると思っているので、そうした部分を意識しながら演じています。

これまでもミュージカル作品に出演されていますが、映像でミュージカルをやるのとでは、違った部分もありましたか?

ミュージカルと言うより、MVやPVを撮っている感覚に近かったです。歌を後撮りで録音させていただいているので、ステージでリアルタイムに歌って踊るのと違って、パフォーマンスを意識してやっていました。振付けの方はもちろん居ましたが、邪魚隊のメンバーで「もっとこうした方が良い」「こうしたらもっと面白いんじゃないか」と話し合いながらやれたので、かなり建設的な現場になったと思います。なので、4人で仲良くやっている感じも出たかなと。

映像として観て、ミュージカルシーンの面白さや、映画のアクセントになっていると感じたところはありますか?

やっぱり、時代劇にミュージカルが入っているのが今までに観た事がないなと。あと、個人的には、自分がカメラに向かって歌い踊っているのがすごく恥ずかしかったです(笑)。撮っている時は大丈夫なんですけど。これに限った話ではないんですけど、やっぱり自分のお芝居って見返すと結構恥ずかしかったりしますね。

今回、新たな挑戦だと感じたことはありましたか?

本作では、得意なものを沢山やらせていただきました。お芝居、歌、ダンス、立ち回りなど、ずっと勉強してきたものをやらせてもらえたから、そこの強みをすごく出せたんじゃないかなと。冒頭のシーンで、釣竿を使ったアクションがあるんですけど、釣竿が槍よりも長くて扱いに苦労しました。大変でしたけれど、そこが挑戦であり、とても楽しかったです。
他には、長回しでアクションをするのが新しかったなと。兼﨑監督とアクション監督の方から「舞台も沢山やっている方が結構いらっしゃるから、ワンカットで長いアクションに挑戦してみよう」と言われまして。アクションはカットを割れば割るほどよく見えるものだと思っていたので、迫力とかどんな感じで仕上がるのか気になっていましたが、出来上がったものを観たら、役者たちの失敗できないというヒリつき感もあり、物凄い迫力と臨場感で、ワンカットですごく格好いいものになったと感じました。

撮影現場で印象に残っているエピソードは?

夏の京都での撮影は、本当に暑くて。人が倒れるんじゃないかって心配していたんですけど、誰も倒れなかったですね。やっぱり、この業界の人ってすごく根性があるなと思いました。みんな凄く汗が出ていて、それが殺陣の臨場感を増す要素にもなっていたので、そこはあえて隠す必要もないかということで、演技以上の本気の部分もにじみ出ているかと。最後の殺陣なんかは凄く早いスピードで立ち回りをしたり、ほぼ1日かけて撮影とかもあり、暑いしすごく疲れましたけど、完成したものを観て、やって良かったなと思いました。
あと、玉城(裕規)くんが本当に格好良かったです。役者をやりはじめて最初に憧れた人が玉城くんだったので、やっぱり何度見てもすごく格好いいし、お芝居も魅力的でした。

音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~のインタビューをさせていただいた際に「2023年は役者人生の第二章。いろんな方向に手を伸ばしたい」とおっしゃっていました。改めて2023年を振り返ってみて、どんな年になりましたか?

本当にいろんな方向に行ってみました。非常に疲れたし、苦労もあったけど、自分の人生の財産になることばかりで、個人的には飛躍できた年になったと思います。特に、(舞台『カストルとポルックス』で)脚本と演出をやらせてもらったのがすごく大きくて、脚本の難しさや、演出したうえで人に自分の感情や思っていることを伝えることの難しさも改めて感じました。演出家の方から言われることを理解する能力が少し養われたと感じています。
『ZIPANG OPERA』としては、ステラボールでライブをやったりもして、楽しかったです。ライブはボイストレーニングや振りを覚えたりする苦労は当然あるんですけど、役者のようにどうしたらいいか分からないという壁や苦悩にはまだぶつかっていないので、非常に楽しくやらせていただきました。

(※音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~ モーツァルト役:佐藤流司さんインタビュー記事:https://stagenews25.jp/?p=83150)

役者人生の第一章は「2.5」でした。第二章を一言で表すと?

「クリエイト」です。2024年は、回帰というか、もう一度初心に戻って、改めてお芝居とかに向き合っていく時間になるかと思います。やっぱり、新しいことに挑戦していけばいくほど、古い情報がどんどん消えていったり忘れてしまったりするので、お芝居を楽しむ心や向き合う気持ちを忘れないようにやっていきたいです。

エンタメの世界で生きていくうえで、意識していること・1番大事にしていることは?

最近意識しているのは、言葉遣いです。佐藤流司という人間が、多分周りで尾ひれ付いてどんどん大きくなって、すごく気遣われているなって感じているので、もっとフランクに接してもらえるような人間にならないといけないなと思いました。特に、後輩から尊敬というよりも明らかに萎縮を感じるんですよ(笑)。気心知れた仲は別に気にする必要ないんですけど、初対面の方や関係が浅い方など、気を付けていきたいです。
1番大事にしていることは「俺が最強だ」ってことです。そういう自信家じゃないと、お客さんにも失礼だと思うし、ちょっと過剰なくらいの自信を持ってパフォーマンスを見せるってことが、応援してくださっている方への感謝の気持ちだと思っています。

最後に、本作を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします

ムビステは、映像と舞台を繋ぐ架け橋になっていると思っていて。両方面白いって言ってもらえる自信があるので、是非この新しい挑戦であるミュージカル時代劇を映画で観て、舞台にも足を運んでいただけたらと思います。

ヘアメイク:有藤萌
スタイリスト:吉田ナオキ

今回インタビューをさせていただいた、佐藤流司さんの直筆サイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼント!
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ストーリー

天下泰平の江戸時代。人々の平和な暮らしの裏側に、限られた者しか存在を知らない特殊部隊があった。その名も【邪魚隊】。鱗蔵(佐藤流司)、スルメ(橋本祥平)、鮒右衛門(小柳 心)、比売知(廣瀬智紀)からなる邪魚隊は全員が死刑囚。死刑免除の引き換えに、死と隣り合わせの危険な闇仕事を任される隠密部隊だ。
今回、邪魚隊に下された任務は、謎の集団・お太鼓教への潜入捜査。昨今、江戸の町では人が突然消える事件が続出。それらは人喰い鬼の仕業と恐れられ、一方でお太鼓教の教祖・安食満親(石井一彰)は鬼から人を守る救いの神として崇められていた。しかし、将軍・徳川吉宗(永井大)ら幕府はお太鼓教と鬼の関係に疑問を抱き、鱗蔵らのスリのスキルを駆使して教団からある物を盗み出すミッションを命じる。御典医・蓼丸玄庵(輝馬)によると、その「ある物」が、鬼退治に役立つという。
一方、そんな邪魚隊の前に一人の青年が現れる。彼の名は、水野平馬(阿久津仁愛)。生き別れの姉を探す旅を続けていた平馬だが、お太鼓教の歌姫・音御前(高田夏帆)こそが姉であると確信。真実を知るために、鱗蔵たちとともにお太鼓教に忍び込む。
だが、姉を救いたい平馬の行動が生んだアクシデントにより、鱗蔵たちは安食の側近・多々良(玉城裕規)に捕えられてしまう。さらに、目の前に現れた安食によって、鱗蔵の封印していた過去が甦る。
はたして邪魚隊はお太鼓教の陰謀から江戸の町を救えるのか。人喰い鬼とならず者たちの妖美にして痛快な戦いが今始まる。

映画『邪魚隊/ジャッコタイ』
2024年5月31日(金)公開

脚本 :小西麻友 監督 :兼﨑涼介
音楽:和田俊輔 作詞:藤林聖子

出演
佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
高田夏帆 姜 暢雄 輝馬 横山 涼 吉岡睦雄
玉城裕規 石井一彰 / 永井 大


【東映ムビ×ステ 舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』】
会場・日程
2024年8月9日(金)~25日(日)
東京:サンシャイン劇場 20公演

2024年8月30日(金)~9月1日(日)
大阪:サンケイホールブリーゼ 5公演

2024年9月4日(水)
愛知:一宮市民会館 2公演

2024年9月7日(土)・8日(日)
石川:石川県立音楽堂 邦楽ホール 3公演

脚本 :小西麻友 演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:和田俊輔 作詞:藤林聖子

出演
佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
松本寛也 森大 中村誠治郎 輝馬 玉城裕規 ほか

脚本 :小西麻友 演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:和田俊輔 歌詞:藤林聖子

チケット価格 <全席指定> 9,500円(税込)※未就学児入場不可
発売日 6月9日(日) 10:00~ チケット一般発売

チケット先行
■プレイガイド2次先行:5月21日(火)12:00 ~ 5月27日(月)23:59 ■
e+(イープラス) https://eplus.jp/jakkotai/
ローソンチケット https://l-tike.com/jakkotai/ (Lコード:31720)
チケットぴあ http://w.pia.jp/t/jakkotai-stage/

チケット一般発売日 :2024年6月9日(日)10:00~
※出演キャストのFC等でもチケット先行を実施。詳細は出演キャストHPやFCサイト等をご確認ください。

公式HP : toei-movie-st.com/jakkotai/
公式X(旧Twitter): @toei_movie_st
公式Instagram : @toei_movie_st

©2024 toei-movie-st

Rie Koike

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