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キムラ真

【インタビュー】本格文學朗読演劇 極上文學『春琴抄』演出キムラ真さんインタビュー

――今回の極上文學、鶯の声が出るということですが。特に鶯は存在自体が原作でもポイントになっている部分だと思いますが?

キムラ:鶯を今回、読み師の方がやるんですよ。『春琴抄』の登場人物は、鶯も含め、みんなそれぞれの立場で春琴を見守ってるんです。それは全部愛だと思います。鶯は原作ではセリフがありませんが、それを人がやることにより、より愛を伝えられるんじゃないかな。春琴はこんなに愛されていたんだって。そして春琴のほうは、佐助だったり鶯に対してどんなに愛情を注いでたのか、この両方を表現できたらいいなと思っています。それから、今回は「盲目」っていうのがキーワードなので盲目な愛であったり、目の見えない人同士の愛だったり献身的な愛だったり……すべてを失ったけれど、愛してくれますか?っていう。それに、目が見えない登場人物がやる朗読劇なんです。

――そこが今回のポイントですね

キムラ:そうなんですよ。映画でも他の舞台でも、目の見えない人を観客が見てるんですね。今回僕がやりたいのは、目が見えないひとの頭の中をその人の気持になってやりたい。春琴や佐助はどう愛するのか、愛してくれる人をみつけた時に、どんなふうな光が見えるのか、どんな幸せを感じるかをお客様に一緒に感じていただければと思っています。
極上文學って、決して難しくない舞台なんですよ。さっきも言ったみたいに、文学って難しいなって思うから読まなかったりとかするじゃないですか。でもそれを僕みたいなマンガばかり読んでいた人間が「こんな面白い作品をどう演出したら伝えられるかな」って作ってるので、ほんとに子供からおじいちゃんおばあちゃんまで見てもらって好きになってもらいたいなって思っています。
今回は本当に「劇場に来て観ていただきたい」って思いますね。

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