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とってもゴースト

【3.0レポート】ミュージカル「とってもゴースト」

とってもゴースト

初演の時代を思い出すシーンや台詞、ユキのスーツは80年代に流行ったシルエットだし、アンサンブルの男性のジャケットの肩の広さ、台詞でも「スキーに行こう」、当時の流行がスキー、また光司のバイトがスーパーのPOPを書くことだったり、時代を感じさせる。光司には気になる女の子がいたが、告白の場所は光司にしてはかなり背伸び感のあるレストラン、見事にフラれる。
ユキは光司と接するにつれてやり残したものの大きさに気づく。それはキャリアを積むことでもなく、世界的な名声を得ることでもなかった。光司と関わることによってユキの心に何かが芽生える。そういった心の機微が台詞やミュージカルナンバーの中で丁寧に描かれており、共感、感涙出来る部分だ。素直で優しい光司に惹かれ、案内人に1日だけ生身の人間になりたいと懇願し、甦ったユキは今、やり残したことをする……。

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