超体感ステージ『キャプテン翼』

【レポート】超体感ステージ『キャプテン翼』

超体感ステージ『キャプテン翼』

なんと言っても見どころはもちろん“サッカー”、出演者の類希なる身体能力の高さは目を見張る。ダンススキル、アクロバット、この『キャプテン翼』の特徴である“神技”、彼らの身体を張った動き、映像、効果音の“三位一体”でしっかりと魅せる。フォーメーションでもサッカーの試合を見せ、ここぞとばかりに“技”を繰り出す。もちろん、それだけではない。あまりにも強過ぎるRED STORMとの試合でメンバーは自信を失くしかける。そんな時でも明るい翼、またロベルト本郷の言葉も心に刺さる。「サッカーは何故、楽しいのか……サッカーは自由だ」と言う。不安や恐れに囚われていては自由になれない。心から楽しんでこそ、のサッカーなのだとメンバーが気づくところは心が熱くなる。2幕後半の全日本vsRED STORMの試合は視覚的にも見応えあり!全てのメンバーに見せ場があり、フォーメーションやちょっとした細かい動き、アクロバット等、思いつく限りのあらゆる手段を使って“サッカー”を表現する。もちろんコミックファン期待の神技も次々と!大空翼のドライブシュート、日向小太郎(松井勇歩)のタイガーショット、岬太郎(鐘ヶ江 洸)のブーメランショット、松山光(反橋宗一郎)のイーグルショット、早田誠(土井一海)のカミソリシュート、立花兄弟(立花政夫:大曽根敬大、立花和夫:廣野凌大)のスカイラブ・ハリケーン、これらの技は必見だ。振付は自身も出演している松永一哉。俳優陣も翼役の元木聖也始め、キャラクターを体現、ここはファン納得のポイント。
ことある毎に「サッカーは自由だ」というロベルト、自由になった先の景色は清々しい。険しい顔ばかりのエイブ・レオンも最後には「サッカーは自由」を身を持って体験する。サッカーを通じて心も通い合う。全くのオリジナルストーリーとのことだが、違和感もなく、まさに『キャプテン翼』、この話の続きも知りたくなってしまう。

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