【レポート】「錆色のアーマ」

錆色のアーマ

プロジェクション・マッピングを駆使し、独特の世界観、戦乱の世に生きる個性的な男たちが舞台上を駆け巡る。孫一の仲間たち、独特の武器を使っての技がアニメやコミックぽく、「逆2.5次元」と銘打っているのもよくわかる。ダンス×殺陣×アクション×歌、と盛りだくさん!織田信長演じる増田俊樹は登場したとたんに歌うが、もう流石の歌唱力で、歌い上げるシーンは文句なくかっこいい。また佐藤大樹のダンス、他のメンバーもダンスにアクションと大張り切り。顕如演じる輝馬、美しさと不気味さとで、ジワジワと信長や孫一を追いつめる。不老不死という設定だけに、なかなか怖い。また明智光秀、可愛らしい風貌に似合わず、なかなかの野心家、栩原楽人が軽やかに演じる。そして戦国時代、織田信長、明智光秀とくれば、大きな事件が、それはもちろん本能寺の変!そしてあの名台詞「敵は本能寺にあり!」、クライマックスは思わぬ展開で目が離せない。
アニメ、コミック、ゲームの舞台化、30年前は珍しかったが、今や、ひとつのジャンルを確立してきた。その逆、舞台から多展開していこうという企画、まずは舞台を原作にするという「錆色のアーマ」、スタッフとキャストの意気込みが伝わる熱い舞台であった。

錆色のアーマ

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