エッグ・スタンド

【レポート】スタジオライフ公演『エッグ・スタンド』制作発表会&倉田淳インタビュー

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久しぶりの萩尾望都作品の新作の舞台化、東京都内で制作発表会が開かれた。もちろん、原作者である萩尾望都も執筆の忙しい合間を縫って会見に駆けつけた。まずは劇団代表の藤原啓児から挨拶があった。それから演出家の倉田淳と萩尾望都の対談、稽古も観たとのこと。この作品が書かれたのは1984年、世の中、バブル時代にさしかかっていた頃である。萩尾は「私たちのすぐ前の世代の父と母は戦争の世代、戦争については興味があった」と語る。「日本を舞台にしたものはあまりにも生々しくって」とコメント。学校の図書館にあった、ヨーロッパを舞台にしたドキュメントを読んだそうで、戦争の哀しみをいつか書いてみたいと思ったそうである。
『エッグ・スタンド』の登場人物は少年・ラウル、ユダヤ人の少女・ルイーズ、そしてレジスタンスの青年・マルシャンの3人が主たる登場人物、100ページ程の生と死の本質に迫った短編、それがどう舞台に上がるのか、原作ファンのみならずとも楽しみである。

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