築地問題や都市開発、政治、様々なネタを「これでもか」と投入、観客は終始、笑いっぱなし。コメディだが、ホストたちがしのぎを削る雰囲気はガチ、そしてランキングは観客の投票で決まるので、キャストは内心ドキドキものなのだろう。そんなリアルなシビアさもそこはかとなく感じられるのが、この舞台の面白さ。
休憩をはさんで2幕でランキング発表、ゲネプロでは理人(猪野広樹)が1位になったが、まず1位は天才外科医ドクターダブルXだった!、という衝撃の設定、どこかで聞いた台詞を言い放ったり、ここは笑えるポイント。「それはないだろ!」展開が終始てんこ盛りで、もう笑うしかない状況。ラストでは今回初登場システム、システムハートマークシートで集計し、“真のセンターGUY”を決める。予めマークシートの用紙が配布されるので、マークを鉛筆で塗りつぶして提出する。この結果で1位になったホストが物語のエンディングを務めることになる。ゲネプロでは立ちはだかる2名の先輩ホストを抑えて、理人が堂々の1位獲得だったが、ガチ勝負なので、毎回、異なる。ラスト、甘王が……次回はあるのかないのか、それはこの公演にかかっている、ということらしい。これが2017年の初観劇なら、本当に初笑い、大いに笑って笑って楽しみたい。
「Fate/Zero」は、Fa…