映画『この動画は再⽣できません THE MOVIE』公開記念舞台挨拶が14⽇、東京・シネマート新宿で⾏われ、主演のかが屋(加賀翔、賀屋壮也)、共演の和⽥雅成、世古⼝凌、メガホンをとった⾕⼝恒平監督が登壇した。
本作は、かが屋主演で2022年と2023年にテレビ神奈川で放送された『この動画は再⽣できません』シリーズの劇場版。ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻(加賀)とオカルトライター⻤頭(加賀)の元に様々ないわくつきの映像が届き、編集マンとしての知識や持ち前の洞察⼒で動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻とそれを⾒守る⻤頭だったが…。映像考察系本格ミステリホラーとなっている。
そして、会場を⾒渡した加賀は「何が驚きかと⾔いますと、我々は神奈川での舞台挨拶を終えて、慌てて(会場を)⾶び出しましたが、渋滞にハマって全員遅れてしまって、みなさんをお待たせしちゃったと思うんですけど、なぜか神奈川にいたお客さんが何⼈かいらっしゃるんですよ」と⽬を丸くし、「なぜ僕らを乗せてくれなかったんですか︕僕らを乗せてくれたら間に合ったのに」と⼝を尖らせた。
その後、和⽥と世古⼝と⾕⼝監督、そして MC が会場に到着すると、和⽥は「本当にすみません、みなさん」と謝罪し、「4 つ前の⾞が事故っていました︕映画の話もしたいんですけど、説明していいですか︖」と興奮気味に語り、事故の状況を説明。前にいたタクシーの運転⼿が誘導をしてくれたおかげで、なんとか事故現場をかわして進むことができるようになったそうだが、運転していたプロデューサーが急ぎすぎて、そのタクシーを抜かして先に⾏こうとしたそうで、和⽥は「ダメでしょ︕せっかく誘導してくれたのに」と苦笑し、賀屋は「全員がパニックですね。でも無事でよかった」と胸をなで下ろした。
改めて、挨拶をした後、映画化された⼼境を尋ねられると、加賀は「映画館で流れるということは、すごく細かな演技も⾒られるわけじゃないですか。その体験は初めてなので緊張感が増していて、よく⾒たら推理パートの僕は顔がガチガチなんですよ」と打ち明け、「2 回⽬を⾒てもらったら、“あれ︖賀屋と喋ってるときはすごくリラックスしてるな”って思ってもらえると思います。でも、すごく興奮しながらやらせていただきましたね」とにっこり。
賀屋は「ドラマをシーズン 1・2 とやってきて、超超超低予算の中、映画からやっと、ちゃんとした照明さんがついてという状況で、カメラマンさんが『照明さんのありがたみを知った』って⾔っていたんですけど、みんなで⼯夫しながら作った作品が、こんなに⼈を集める⼒を持っていたというのがめちゃくちゃ嬉しくて、低予算でよかったなって思いました」と吐露すると、加賀は「低予算でよかったな︖途中までいい話だったのに着地が変だったよ」と突っ込んで会場の笑いを誘い、賀屋は「シーズン 1・2、映画って 1 年ごとにトントンって来てるんですよ。低予算じゃないとそのスピード感は出せなかったんじゃないかな。あと少⼈数だからこそ⼩回りが効きましたね」とコメントして、ちゃんと着地してみせた。
また、倒産した映画会社の倉庫で発⾒された DVD に主演していた俳優・澤村透役を演じる和⽥は、こだわって演じた点を聞かれると「劇中劇で、かが屋のお 2 ⼈が僕のやった映像を⾒ながらお芝居をするということで、スクリーンだけでやる芝居とはまた違って、スクリーンの中のスクリーンという不思議な体験だったので、いつもより⼤きくというか、伝わりやすい芝居をしたり、20 年前の作品ということで、そういう年代のドラマや映画を⾒て撮影に臨みました」と⼯夫したことを告⽩。
撮影は冬に⾏われたそうで、和⽥は「マジで寒すぎて、12 ⽉に屋上で寝転がるシーンがあるんですけど、顔が映っているところだけお股に湯たんぽを置いていました」と裏話を披露。
続けて、セリフ覚えの話題となり、専⾨⽤語を含んだセリフを覚えるのが難しかったという加賀は、どのようにセリフを覚えたか尋ねられると「覚えるとかはないですね」とコメントして MC を驚かせ、「必殺技があって、どうしても難しいセリフがあったときは、僕らってパソコンの画⾯を開いているじゃないですか。(画⾯に)⼩さく台本を出しているんですよ」とぶっちゃけ、これに和⽥は「クソがー︕」と声を荒らげるなど、和気あいあいとしたやりとりを⾒せた。
さらに、『ヒロトの世直しちゃんねる』を主催する動画配信者・ヒロト役を演じる世古⼝は、⻑回しでの撮影が多かったようで「いま⼼霊系の YouTuber の⽅が増えていて、いろんなことをされているので、そういうのを参考にしながら、ペアのダイスケ(平野良)と⼀⽣懸命頑張りましたね」と語った。ほぼ⼀発撮りで OK だったそうだが、⾕⼝監督は「これで終わるのもなと思って、2 回撮ったりしました(笑)。基本的には 1 回⽬で OK でした」と世古⼝を称えた。
最後に、締めのメッセージを求められると、⾕⼝監督は「テレビドラマから始まりまして、こうやって映画になりました。テレビドラマを作っているときはスマホだったりテレビ画⾯で⾒ていただいて愛してもらいたいなと思って作っていたんですけど、映画になるときにその雰囲気は残しながら、暗闇の中でスクリーンで⾒てもらうということを、今まで映画を作ってきたとき以上に考えて作った映画だなと思います。それを⼤勢のみなさんに⾒ていただけて嬉しいです」としみじみと語り、世古⼝は「昨⽇から公開が始まって 3 連休ということで、たくさんの⽅に⾒ていただきたいなという気持ちと、こういうシリーズものに途中から参加させていただいて、⼤きいスクリーンで映画となって映し出されるのは⼤きなことだなと思っているので、そういうことをこれからも⼤切にしたいなという気持ちです。みなさんにこの素晴らしさをたくさん拡散してもらいたいなと改めて思いました。宣伝お願いします」とコメント。
和⽥は「本当にみなさん、事故には気をつけてください。『気をつけて』という⾔葉は、⾔うと(聞くと)潜在意識的に気をつけるということが証明されているみたいなので、本当に気をつけて、また元気にこういう場所で会いましょう」とメッセージを送り、賀屋は「⼝コミで広がっていってこのような感じになりました。どんな形でも次の作品に繋いでいきたいなという気持ちなんですが、それにはみなさまのさらなる⼝コミが必要なので、1 ⼈が 3 ⼈に、それがまた 3 ⼈、3 ⼈、3 ⼈…」と続け、加賀から「やめて︕マスコミの⼈がいるって忘れてないか。お前が本当にマルチしたときに(この映像が)出るぜ︕」と制⽌されたが、賀屋は「ちっちゃいハッピーをみんなに配ればでっかいハッピーに」と続けて観客を笑わせた。
最後に、加賀は「超超低予算で、監督が引き受けてくださったからできているんですけど、それが映画になってみなさんにこうやってお会いできていることが嬉しいです」と⽬を輝かせ、「個⼈的なことなんですけど、このビルの隣の隣にあるルノアールで、僕はずっと働いていたんですよ」と告⽩。続けて「シネマート新宿で映画を⾒た⼈がパンフレットを持ってルノアールに来たりしていたので、『この動画は再⽣できません THE MOVIE』のパンフレットをみんなで持って⾏ってくれたりしたら、“あいつ出世したな”と思ってもらえるのでお願いします」と声を弾ませ、本作のパンフレットは他の作品のものと⽐べるとかなり⼩さい作りだそうで「頑張って作ってくださった⽅の気持ちに応えて、次は⼤きいパンフレットで『THE MOVIE 2』ができるようにみなさんの協⼒をお願いします」と熱く語った。
シネマート新宿ほか全国公開中
監督︓⾕⼝恒平 / 脚本︓河⼝芳佳 ⾕⼝恒平
企画・プロデューサー︓河⼝芳佳 / 製作︓三⽊和史 加瀬林亮 遠藤幹彦
撮影︓⾼橋正信/ 照明︓太⽥博 / 録⾳︓百瀬賢⼀/ 装飾︓⼭岸 譲
スタイリスト︓後原利基 / ヘアメイク︓板⾕博美/ 編集︓平野⼀樹
⾳楽︓MOKU / ⾳響効果︓橋本正明 / 助監督︓猪腰弘之 / 制作担当︓⽯川真吾
製作︓ミツウロコ/ビデオプランニング/BBB/tvk(テレビ神奈川)
制作・配給︓ビデオプランニング 宣伝︓とこしえ
<ストーリー>
ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻とオカルトライター⻤頭の元に様々ないわくつきの映像が届く。倒産した映画会社の倉庫で発⾒されたいわくつきの DVD。⾃称世直し系動画が迷惑者を懲らしめるという名⽬で廃ビルを探索する⽣配信。お笑い芸⼈とグラビアアイドルによるどこか奇妙な街歩き番組。
編集マンとしての知識や持ち前の洞察⼒で動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻とそれを⾒守る⻤頭だったが…。
<公式HP>http://www.tvk-yokohama.com/konodoga/
<公式X>https://twitter.com/konodoga
(C)2024「この動画は再⽣できません THE MOVIE」製作委員会