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【レポート】W主演の古川雄大&京本大我が登壇!ミュージカル『モーツァルト!』製作発表記者会見の様子をお届け!

「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性を重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきたミュージカル『モーツァルト!』。
ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる作品で、数々の名場面と名曲で紡がれる大ヒットミュージカルが約3年ぶり、帝劇クロージングラインナップとして8月より上演されます。

ヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、2018年より同役を務める古川雄大。本年で同役3シーズン目となります。
そして、今回が初登場となるもう1人のヴォルフガング・モーツァルトは京本大我。着実に舞台でのキャリアを積み、本作品で満を持しての帝劇初主演となります。

そんな本作の製作発表記者会見が、6月4日(火)に都内にて実施されました。
製作発表には、古川雄大と京本大我が登壇。本公演の新ビジュアルが古川と京本によるアンベールにて初解禁されました。

左から:古川雄大、京本大我


ビジュアルがお披露目されると、古川は「この作品に参加するのは3回目になります。今までいろんなミュージカル作品をやらせていただいてきて、その中でも特に大好きな作品のひとつです。世界観や楽曲も含め、ヴォルフガングの一生を描くこの作品は、役者としてとても魅力ややり甲斐を感じています。今回も参加できて本当に幸せに思っています。3回目の出演ですが、課題を与えて攻めるポイントを沢山作って自分を追い込んで、その姿がヴォルフガングに反映されたらいいなと。3回目にして、自身のベストのヴォルフガングを作れるように頑張りたいです」と、京本は「約10年前に『エリザベート』で本格的にミュージカルに挑戦させていただいて、その時に難しさや過酷さを知って。同時に、ミュージカルの面白さや奥深さを感じ、いろんな作品をもっと勉強してみようと思った際に出会ったのがこの『モーツァルト!』という作品でした。まだまだ面白くて魅力的な作品って沢山あるんだなと思いましたし、いつか自分もモーツァルトを務められるように頑張りたいと、大きな夢を胸の奥で抱いていました。20代ラストの年に『モーツァルト!』に挑戦する機会をいただけたこと、本当に光栄に思っております」と、それぞれ出演への想いや意気込みを述べました。

2人はミュージカル『エリザベート』でも共演しており、古川は「(ミュージカル『エリザベート』で)ルドルフ役でWキャストでやらせていただいたり、その後トートとしても向き合ってきたので、彼の素晴らしさや魅力をとても分かっています。なので、きっと最高のヴォルフガングを作ってくれるんじゃないかなと思っています。稽古場でもたくさんの刺激をいただきたいですし、僕も彼に刺激を与えられる存在でありたいなと。共に切磋琢磨して頑張りたいです」と、京本は「『エリザベート』でWキャストとして一緒にやらせていただいた、古川雄大くんと一緒にヴォルフガングをやれることはすごく心強いですし、僕にとって本当にお兄ちゃんの存在で。10年前からたくさん甘えて、たくさん支えてもらっていたので、少しは大人らしくなったところを見せたいです」と、想いを語りました。

ミュージカル『モーツァルト!』の魅力について聞かれると、古川は「モーツァルトという天才の生涯を描いていながら、皆さんも共感出来たり背中を押してもらえるような感覚になる。楽曲も素晴らしいんですけど、ヴォルフガングの歌ってキツいんです。でも、ヴォルフガングってそういう人生なんですよね。そこに音楽が自然と導いてくれるところも含め、芸術性が高い。そこが魅力だと思います」と述べ、京本は「ヴォルフガングの自由に輝きを求めて生き続けたいという、そういう無邪気さだったり、熱さが素敵だなと。楽曲の難易度が高いことは聴いていても分かるんですけど、それだけ難しい歌だからこそ、聴いていて圧巻ですし、観に来てくださる皆さんにもそう感じていただけるよう、ヴォルフガングとしての熱い想いをしっかり歌に乗せて届けたいです」と、力強くコメント。

また、役作りについて、古川は「天才は、何かに秀でている一方で、他が劣っているような側面がある。まさにヴォルフガングもそういう人で、音楽以外はダメなんです。直感で動いて何も考えずに行動してしまう人なので。でも、そこが彼の面白く魅力的な部分でもあるんです。自分をとにかく追い込んでいくことで、初演の時のような切羽詰まった感じを出せたらなと。それくらいしないと、良いものが出来ないと思っているので、怖いですが甘えずにやっていきたいです」と、今回は普段のアプローチとは違うやり方で挑むと語りました。
続いて、京本が「この役に限らず、役作りって終わりがないと思うんです。ヴォルフガングは肉体面も精神面においてもかなり鍛え上げて、京本大我としての強さを持っておかないと自分がダメになってしまう怖さもあるので、いろんなことを気を付けながら向き合っていきたいです。天才の役を、僕みたいな特別こう秀でていないような人間がコツコツと積み上げて作り上げる面白さが絶対あると思うので。グループ(SixTONES)でも天才だなと思うメンバーがいるので、そういうキャラクターを日々勉強しながらヴォルフガングという役の奥行きを出していきたいです」と話すと、レポーターから「天才なメンバーは?」という質問があり、「みんな天才ですけど、特にジェシーですね。本人は天才じゃないって言うんですけど、僕からすると才能の塊で。フィーリングでやることが格好良かったり、音楽的なレベルの高さもそうですが、常に横にいるからこそ元々持ち合わせているものだなと感じます。もちろん、彼も努力をたくさんしていて。そういうのを見ると、僕もより頑張ろうって思います」と、明かしました。

会見の最後には、古川より「今回、5代目のモーツァルトが誕生して、他にもキャストが変わりましたので、今までこの作品を愛してくださった方は、そこでの変化などを感じていただけたら嬉しいです。このカンパニーならではの色をお届けできるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」、京本より「初めての挑戦ということで、ここまで経験させてもらったことを大事にしつつ、いろんなことを取り込んでいく勇気も持っていきたいです。ヴォルフガングはとても難しい役で、雄大くんは自分を追い込むと言っていましたが、僕は自分を追い殺すつもりでやらないとお客さんに感動してもらえないと思うので、共演者や演出家の皆さんに支えてもらいながら、しっかり自分の足でこの役を演じたいと思っております。どうか皆さん、お時間ある方は会いに来てください」と、本作を楽しみにしている皆さんへのメッセージが送られました。


提供:東宝演劇部

ミュージカル『モーツァルト!』

<日程>
2024年 8月19日(月)~9月29日(日) 帝国劇場 (東京)
2024年 10月8日(火)~27日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
2024年 11月4日(月)~30日(土) 博多座(福岡)

<キャスト>
ヴォルフガング・モーツァルト(Wキャスト)
古川雄大 京本大我

コンスタンツェ(モーツァルトの妻)
真彩希帆

ナンネール(モーツァルトの姉)
大塚千弘

ヴァルトシュテッテン男爵夫人(Wキャスト)
涼風真世 香寿たつき

コロレド大司教
山口祐一郎

レオポルト(モーツァルトの父)
市村正親

セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの⺟):未来優希
エマヌエル・シカネーダー(劇場⽀配⼈):遠⼭裕介
アントン・メスマー(医師):松井 ⼯
アルコ伯爵(コロレドの部下):中⻄勝之

アンサンブル
朝隈濯朗 安部誠司 荒木啓佑 奥山 寛 後藤晋彦 木暮真一郎
田中秀哉 西尾郁海 福永悠二 港 幸樹 山名孝幸 脇 卓史
彩花まり 池谷祐子 伊宮理恵 樺島麻美 久信田敦子
鈴木サアヤ 原 広実 松田未莉亜 安岡千夏 柳本奈都子

<クリエイティブ>
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会

演出/訳詞小池修一郎(宝塚歌劇団)

音楽:監督甲斐正人
振付:前田清実
歌唱指導:山口正義/やまぐちあきこ

美術:松井るみ
照明:笠原俊幸
衣裳:有村 淳(宝塚歌劇団)
ヘアメイク:富岡克之(スタジオAD)
音響:大坪正仁
映像:石田 肇

舞台監督:廣田 進
演出助手:小川美也子/末永陽一

指揮:宇賀神典子
オーケストラ:東宝ミュージック/ダット・ミュージック
稽古ピアノ:國井雅美/石川花蓮

翻訳協力:萬代倫子
プロダクション・コーディネイター:小熊節子

制作:廣木由美/寺本奈央
プロデューサー:岡本義次/服部優希/江尻礼次朗

後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京
製作:東宝

<チケット>(全席指定・税込)
平日:S席17,500円 A席11,000円 B席6,000円
土日祝日・千穐楽:S席18,500円 A席12,000円 B席7,000円

一般発売開始:2024年7月13日(土)

<公式HP>https://www.tohostage.com/mozart/

Rie Koike