その真逆なもの、つまり、見た目も原作に近づけたものとしては大ヒットアニメの「おそ松さん」の舞台化、「 おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」もちろん六つ子の俳優ではなく、それぞれのキャラクターに近いテイストの俳優を揃え、あの六つ子を表現、会見では俳優が「座高の高さが違うのは気のせい」とコメントしていたが、見ているうちにだんだん六つ子に見えてくるところが面白く、また、おなじみのキャラクターが賑やかに登場して終始、観客を楽しませることに徹底していた。その他、いわゆる“部活もの”は総じて見た目もテイストも原作に近づけたものが主流で、ファン納得のビジュアルであったが、異色の“部活もの”、運動部ではない「金色のコルダ」の舞台化、登場人物は原作ファンの期待通りであったが、音楽をビジュアル化するという点では極めて演劇的、もちろん原作では楽曲を視覚化していない。しかし、演劇作品としての表現にこだわりを見せている点において、クリエイティブ側のチャレンジする姿勢を感じる。
「Fate/Zero」は、Fa…