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【コラム】連載第180回 高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評

アニメ放映直後の舞台化としては「Dance with Devils」、通称“ダンデビ”、2015年の秋に放映され、2016年の3月に上演、さらに12月にはWエンディングで再上演、この異例の早さと1年経たない内に再び上演、しかも単純な再演ではない、という企画。制作側、プロデュース側の創意工夫を感じる。

ミュージカル「Dance with Devils」通称“ダンデビ”

アート志向の舞台作品としてはミュージカル「さよならソルシエ」、舞台「クジラの歌は砂上に歌う」が挙げられる。キャラクターの容姿はコミックを踏襲しているものの、演出的には舞台らしいアナログで、また「さよならソルシエ」はプロジェクション・マッピングでゴッホの絵を次々と映し出したり、あるいは筆のタッチで絵が描き上がっていったり、と舞台全体がゴッホの絵の世界になり、その中でゴッホ始め、キャラクター達が息づいているという空間、ゴッホ兄弟の愛憎が激しくも鮮やかなタッチでゴッホの絵画のタッチと相似形となり、観客に迫る演劇的にも秀逸な作品であった。しかも2017年に再演が決定しており、その進化ぶりは楽しみ。舞台「クジラの歌は砂上に歌う」は舞台に傾斜をつけ、広がりのある空間でありながら閉塞感のある世界観を表現、難しい題材に挑戦したスタッフ・キャストの努力が感じられる舞台であった。

舞台『クジラの歌は砂上に歌う』

ミュージカル「さよならソルシエ」

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2.5news(編集部)

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