結婚?仕事?なんの為に生きている?と常に悩みがつきず、何事をするにも現実が重くのしかかってくる年齢を迎えたアラサー独身女子。行きつけの小汚い居酒屋で泡盛を飲みながら続けられるガールズトーク。愚痴を言ったり自暴自棄な発言をしながらも、心底にあるのは「幸せになるまで死ねません!」ということ。そんなあがき続ける5人の女性たちの日常と葛藤を描いた大人気小説「野良女」が、2017年4月ついに舞台化される!
原作は、今をときめく女流作家・宮木あや子による同名小説。2014年に映画化し大きな話題を呼んだ『花宵道中』、2016年秋にドラマ化し連日高視聴率を叩き出した『校閲ガール』など、宮木作品のメディアミックスからは数々のヒット作が生まれている。その新たな1ページが、今度は舞台の上で繰り広げられる!
恥じらいを捨てたアラサー女子たちのホンネに、あなたは共感する?女性の心理を学ぶ?それとも耳を塞ぎたくなる…?
美女5人による、下ネタ全開のあけすけトークを、劇場で目撃せよ!
不倫、DV、遠距離恋愛、そもそも彼氏がずっと居ない…様々な問題を抱えながらも、彼女たちは毎晩居酒屋に集まって、泡盛片手に管を巻く。彼女たちのガールズトークには可憐さも恥じらいもなく、下品そのもの。しかし、どこまでもリアルだ。その様子はまさに、ニューヨークに住む30歳独身女性4人の生活(性活?)をコミカルに描いた『Sex and the City』の日本版と言えよう。アメリカで社会現象を巻き起こした本家『SATC』のように、日常生活でも気軽に使えること間違いなしのキャッチーなタイトルを引っさげ、『野良女』が日本に社会現象を巻き起こす!「私ってほんと野良女」「あいつ野良女だな」など思わず口に出したくなるこのタイトルで、2017年の流行語大賞に立候補します!!
主演を務めるのは、映画『蟬しぐれ』(2005)、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)でブルーリボン賞助演女優賞にノミネートされるなど、実力派女優として知られる佐津川愛美。最近では『ヒメアノ~ル』で過激な官能シーンを演じ、高い評価を確立している。共演者には、バラエティアイドルから『リング・リング・リング2016』への出演などで本格的な女優へと華麗に転身した芹那、実写版「セーラームーン」で主演を務め女優業だけでなく、声優、舞台、そしてグラビアでも幅広く活躍を続ける沢井美優、新国立演劇研究所卒業生で蜷川幸雄作品にも出演するなど本格派舞台女優である深谷美歩、『特捜戦隊デカレンジャー』のピンク役で特撮ヒロインとしてブレイクし、声優業、『レ・ミゼラブル』出演など舞台でも精力的な活躍を続けている菊地美香など、個性豊かな豪華メンバーが名を連ねる。
さらには、脚本演出もアラサー「野良女」によって行われることが決まった。演出の稲葉賀恵は現在30歳。「文学座」に所属する気鋭の若手女性演出家だ。脚本のオノマリコは33歳。「趣向」主宰でマグカル・シアターin KAATに戯曲が選出された経歴を持つ。音楽には今夏サンシャイン劇場への進出を果たした今最も勢いのある劇団の一つ「劇団鹿殺し」のオレノグラフィティを迎えている。宮木あや子の原作に共感した様々な分野で活躍するクリエイターが一堂に会し、1つの舞台を作り上げる!
鑓水清子 28歳
派遣社員。見た目はコンサバな美人だが、気取ったところがなく、屈託なく人に話しかける。小汚い飲み屋によく行く。今までのセックス体験人 数は15人以上。2年彼氏がいない。子宮内膜症を患っていることが判明する。
桶川 29歳
保険の勧誘員。鑓水の大学の先輩。地味な服 装を好み、清楚な印象を与える美人。暴力的なセックスを好み、DV男とばかり付き合っている。 よく眼帯をしている。今までのセックス体験人数 は20人以上。父親が蒸発している。
壷井 28歳
セキュリティソフトの会社の営業(正社員)。 鑓水の友人。高校でミスコン優勝の美人。よく鑓水や横山の相談相手になりやすい。仕事をする意味を失っている。海外留学経験があり、英語 ができる。
横山 28歳
自動車会社の事務(派遣社員)。見た目は愛人風だが、中身は学級委員タイプ。恋人が独身を装った既婚者だとわかっているが、だまされたふりをしている。2年の不倫のせいで心のバランスを失っており、鬱気味。リストカットの癖がある。
朝日 30歳
役員秘書。鑓水の大学の先輩。製薬会社の社長令嬢。大学でミスコン3連覇した美人。50代バツ2の恋人がいるが、結婚するつもりはない。恋人の他にもセックスをする相手がいる。乙女チックな心の持ち主。結婚経験がある。バツイチ。
【公演情報】公演期間:2017年4月5日(水)〜2017年4月9日(日)
【公演場所】シアターサンモール
【出演】 佐津川愛美 芹那 沢井美優 深谷美歩 菊地美香 他
【演出】 稲葉賀恵(文学座)
【脚本】 オノマリコ
【音楽】 オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)
【公式サイト】 http://noraonna-stage.jp
主演・佐津川愛美からのコメント
野良女ドンピシャ世代28歳の佐津川です。アラサーという認識がありながらも脳内で認めていない所があったようで、この原作を読んだ時に衝撃を受けました。ゆっくりながらもただただ生きているこの作品のキャラクター達が私は大好きです。笑ってもらっていいのです。ちゃんとアラサーの私達が演じるのだから。宮木先生の描かれた野良女に敬意と自信を持って、この年齢だからこそ描けるものを女子全員でしっかりと創り上げたいと思います。ぜひ劇場で野良女な私達の会話に参加して下さい!
佐津川愛美
稲葉賀恵:演出
日本大学藝術学部 映画学科 監督
コース卒業。2008年、文学座附属 演劇研究所に48期生として入所。 現在30歳。 鵜山仁、髙瀬久男、 上村聡史、青木豪らの演出助手を経て、2013年『十字軍』で文学座 アトリエ・デビュー。 演出作品に日生劇場ピロティ・リ ーディング『マリアナ・ピネーダ』(作/F・ガルシア・ロルカ)、日 生劇場ピロティリーディング「マ リアナピネーダ」、文学座「野鴨」など。
オノマリコ:脚本
神奈川県藤沢市出身。東京女子大 学文理学部哲学科卒。演劇ユニッ ト”趣向”主宰。
2015年、シアタートラム ネクス ト・ジェネレーションvol.7に選出『解体されゆくアントニンレーモ ンド建築 旧体育館の話』上演。 2016年、マグカルシアターin KAATに選出『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』上演。近年は 高校生との作品創作や、エスノグラフィーの演劇化など「劇作家が世界でできること」を拡張しながら活動している
オレノグラフィティ:音楽
劇団鹿殺し劇団員。 俳優、作曲家。
舞台をはじめ、映画『モテキ』やバラエティ番組『ゴッドタン』にも出演するなど幅広いジャンルで俳優 として活躍。
同時に、作曲家として近年の劇団鹿 殺し全作品を始め、舞台『曇天に笑 う』『嫌われ松子の一生』『墓場、 女子高生』など数多くの舞台で音楽や楽曲提供を行う。