幕開きはファンファーレの音を合図に“女生徒”たちが客席のドアを勢いよくあけて客席になだれ込む。もう賑やか過ぎて、あっけにとられるくらいの明るさだ。そして一斉に舞台に上がる。
登場するキャラクターはそれぞれ独白という形で自分のキャラを“紹介”するのが、なんともコミカルで面白い。デイジーが奨学金試験合格の知らせを受け、学院に入学するも、周りは“お嬢様”しかいない、という状況だが、親友も出来てさっそく学院生活を満喫しようとするが、“お決まり”の意地悪なクラスメイト、これまたお約束感満載の“髪型縦ロール”で派手なリボン。その親友は、これもまた“メガネの奥の瞳がキラリ”女子。このビジュアルだけでも十分に面白い。とにかく明るく、朗らかなトーンで舞台は進行していく。
通路を使う演出を多用、走ったり、クッションを投げたりと本当の女子学院にまぎれたかのような錯覚に陥る。秘宝を巡っては、ちょっとしたアドベンチャー、そして意外な結末にむけて物語は急速に展開する。
