2.5 次元舞台・ミュージカルで活躍中の実力派俳優たちが集結し製作された最高に狂ったサイコ映画『パラフィリア・サークル』。デビュー作は話題になって売れたが、その後不振が続き崖っぷち状態にあった小説家・玉川健斗(玉城)は、文芸誌編集長の三河(三浦浩一)に「小説にリアリティがない」とダメ出しされ、妻にも勧められてサスペンス小説に挑もうとする。そしてネットで知り合った自称サイコパス狩りという男に出会う。ここから絡まり合うはずの無い 4 人のストーリーが始まる。
同イベントは複数部制で行われ、2 部には主演の玉城、普通のサラリーマンだが心の奥底に裏の顔を持つ佐川貴史役を演じる川上、恋人とのプレイに満足できず、より強い刺激を求めて相手かまわず欲望の世界をさまよう大学生・森瀬京役を演じる瀬戸、人には知られたくない秘密を持つエリート弁護士・栗野宗一役を演じる縣のメインキャスト4 人と旭監督に加え、和泉とタカハシがゲストとして参加した。
本作の仕上がりを聞かれると、旭監督は「何度でも見ていただきたい作品で、その都度、感じ方が変わるんじゃないかなと思います」と複数回鑑賞をオススメし、和泉は「最初の感想は“エグいな”でした。メインで出ている 4 人は本当に難しい役どころを頑張っています」とコメント。これに川上が「新しい挑戦だったんですけど、一生懸命やったというところが伝わればなと思います」と観客にお願いすると、和泉は「30 歳でなかなか表現できるような役ではないなと思っていて、(玉城との)喫茶店でのシーンも達者だなと思いました」と川上を称え、同シーンで共演した玉城も「素晴らしかったです」と絶賛した。
また、瀬戸はプライベートでも仲がいいという縣と、撮影前に会ってセリフ合わせをしたことを明かし、和泉から「あのシーンのセリフ合わせをしたの?」と意味深げに追求されると、瀬戸は「しかも代々木公園で」と打ち明けて笑わせ、縣は「2 人の濃厚なシーンがあるんですけど、その関係性も含めて前段階で準備ができたのでよかったなと思います」と笑顔で語った。
そして、自身の役についてタカハシは「役の存在自体がネタバレになっちゃうかもなので、あまり言えない」としつつも、「めちゃくちゃ悪い役をやったことがなかったので、それをやれたのが嬉しくて、しかも(大好きな)かっこいいバイクをわざわざ持ってきてくださったので、写真を撮っていました」と嬉しそうに話した。
和泉は、縣が演じる栗野と同じ事務所で働く弁護士を演じているが、撮影は 1 日のみだったそうで「縣くんがおかしくなっていくのを見守る感じだったんですけど、(縣が)難しそうなセリフを言ったりして、変な感じの笑顔をしていたんです。“縣くんって変わった笑顔をするんだな”って思ったんですけど、映像を見たときにその笑顔が怖い感じでよかったです」と吐露し、旭監督が「いい感じで緊張が役にマッチしたんじゃないかな」と分析すると、縣は「純粋に笑っちゃうと目がなくなっちゃうんですけど、緊張もあってあの表情になったのはよかったのかなと思います」と満足げ。和泉は撮影で縣と初対面だったそうで「好青年ですぐ好きになりました。そのときに瀬戸くんもいたらしいんですけど覚えていません」とぶっちゃけ、瀬戸は「挨拶しましたよ!」と声を荒らげて会場の笑いを誘った。
2 部の後半では、サイコパス診断も行われ、和泉がぶっちぎりで高得点を叩き出してサイコパスと判定されると、和泉は「普通に横浜の家庭に生まれて、両親も温かく育ててくれて、大学も行かせてもらって、親の反対を押し切って俳優になって今 46 歳です」と嘆き、旭監督から「次回はサイコパスな役ですね」と声が飛ぶと、和泉は「役はうまくできるかわかりません」と苦笑した。
そして、3 部でゲスト出演した光伸氏は、本作を見た感想を求められると「スケジュールとか予算的にも厳しい部分があったんですけど、それを軽々と超えてきて、これをあのスケジュールと予算で撮ったのかとびっくりするような出来だったので感激してしまいました。イメージ通りにしてくださって、ガッカリするところはなかったですね」と答えると、玉城は「嬉しい」と胸をなで下ろした。
また、撮影エピソードを聞かれると、川上は「撮影現場で合鴨たちの川渡りがありまして、警察とともに合鴨たちの川渡りを手伝いました。(撮影を)待っていたら『お手隙だったら手伝ってほしい』って言われて、交通整理をしたり、離れちゃった子どもを拾ったりしました」と振り返り、当時、撮影中だったという旭監督は「初めて聞くエピソードです」と目を丸くした。
さらに、本作の内容にちなみ、サイコパスな人と会ったことはあるか質問されると、川上は「みんなで答えを揃える系のゲームを 6 人くらいでやっていて、揃うまでやり続けるというやつだったんですけど、1 人だけ全然揃わない人がいたんです。最初は笑えていたんですけど、2 時間くらい揃わなくて途中から笑えなくなっちゃって、“怖い…”って思っちゃいました」と打ち明け、ステージ上でも同ゲームを行うこととなり、“あ”から始まる国というお題で 5 人が「アメリカ」と答える中、光伸氏のみ「アフリカ」と答え「ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカですからね」と反論したが、旭監督は「でもアフリカは国じゃないよ」と冷静に突っ込んで会場を沸かせた。
3 部の後半には、メインキャストの 4 人が、MC から出されたお題をもとにサイコパスな演技を披露する企画が行われることとなり、川上は「地獄かここは…」と頭を抱え、ジャンケンをして順番を決めた 4 人が実演し終えると、瀬戸は「中途半端なものをやった自分を怒りたい」と反省し、玉城は「舞台の千秋楽を終えたくらい疲れましたね」と肩を窄めた。そして、締めの挨拶で玉城は「(本作に)さっきの 4 人みたいなサイコパスは一切出てこないので安心してください。そしてどうか、さっきの 4 人の記憶はここに置いていってください」と観客にお願いして笑わせ、「6 月 23 日より公開されます。みなさまのお力添えで盛り上げていただけたら嬉しく思います」と呼びかけた。
6月23日(金)より
池袋 HUMAX シネマズほか全国順次公開
玉城裕規
川上将大 瀬戸啓太 縣豪紀
園田あいか 鈴木聖奈 川村海乃
吹越ともみ 和泉宗兵
中山峻
脇崎智史 佐竹桃華 タカハシシンノスケ
田辺歩 高橋改 宮崎寿々佳
中村美緒莉 坂本澪香 咲谷菜月
七瀬七名 藤崎朱香 和泉ゆり
相葉千春 滝山康平 馬場莉乃
鈴木征爾 江藤正輝
イジリー岡田 (特別出演)
大浦龍宇一
三浦浩一
企画・原案:大勝ミサ
監督:旭 正嗣
脚本:光伸 春
主題歌:「盗まれた時間」あるとないと
配給:MARCOT
【あらすじ】
玉川健斗(玉城裕規)は小説家で、デビュー作は話題になって売れたが、その後不振が続き、崖っぷち状態にあった。
文芸誌編集長の三河(三浦浩一)に「小説にリアリティがない」とダメ出しされ、妻にも勧められてサスペンス小説に挑もうとする。
そしてネットで知り合った自称サイコパス狩りという男に出会う。
ここから絡まり合うはずの無い4人のストーリーが始まる。
エリート弁護士の栗野宗一(縣 豪紀)には人には知られたくない秘密があった。良家の令嬢である婚約者がありながら、別に恋人があり、その恋人に苛烈な拷問を仕掛けていく。
大学生の森瀬京(瀬戸啓太)は恋人とのプレイに満足できず、より強い刺激を求めて相手かまわず欲望の世界をさまよう。
佐川貴史(川上将大)は普通のサラリーマンだが、心の奥底に裏の顔を持っている。
森瀬の懇願に応えてしまってから、その欲望に歯止めがかからず……。
果たしてこの物語の終着点はどのように描かれるのだろうか!
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