本作は、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第五弾。
3月25日に公開された映画『仁義なき幕末 –龍馬死闘編-』は、令和ヤクザの村田恭次(演:松田 凌さん)が幕末にとばされ、自分をかばって亡くなった坂本龍馬になり代わり<日本の夜明け>を目指すというタイムスリップ歴史スペクタクルムービー。
その後日談となる舞台『仁義なき幕末 -令和激闘篇-』では、令和ヤクザの大友一平(演:和田琢磨さん)を中心に幕末志士たちが令和の現在を舞台に、令和のヤクザと幕末志士らをめぐる壮大なストーリーが描かれます。
本稿では5月10日より先行配信中の、映画『仁義なき幕末 -龍馬死闘篇-』出演、村田恭次(坂本龍馬)役:松田凌さん、大友一平 役:和田琢磨さん、高梨 明 役:矢崎広さん、沖田総司 役:本田礼生さんのインタビューをお届けまします。
最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも。
松田:村田恭次という任侠の世界に生きる男を演じます。任侠の世界で生きていますが、恭次は頭脳派で、賢く立ち回ってこの世界で天下を取ってやる、そういう時代なんだと考えています。また、坂本龍馬に憧れていて、あることがきっかけで恭次が坂本龍馬を演じることにもなるんですが…何故坂本龍馬を演じることになったのかは、映画を観ていただけたら納得していただけるかなと思います。
松田:無かったですね。僕という俳優の才能が爆発してしまって、今作をやりながら「あ、自分天才なんだ」って思いました。なので、苦労したことなんて一つもありません。
和田:何の話?
矢崎:天才なんだ。
松田:…すみません、もう一回やり直していいですか?
矢崎:全部書かれちゃう(笑)。
松田:全部文字にしてもらって大丈夫です(笑)。
僕自身が大変というよりは、撮影が大変でした。メイクも衣装も変えないといけないので、そこの部分で結構時間が掛かりましたね。あとは、映像では一画面に僕が2人いるようなシーンもあって、撮影時は目の前に自分が居ると思ってお芝居をしなきゃいけなかったので、そこは初めての経験でした。出来上がった映像を観た時はビックリしました。
和田:大友一平という役で、幼い頃から村田組にお世話になっていて、恭次とは幼馴染みという間柄です。恭次は頭脳で物事を動かしていくタイプですが、僕が演じる一平は腕っぷしで力づくで物事を解決していくタイプです。
幕末にタイムスリップしてからは、どうにかして自分の居た時代に戻ろうとあがくのですが、その中で段々と時代に染まっていく自分が嫌で、葛藤する役です。
和田:一緒のシーンがあっても話し合いはあまりせず、その場でお互いの空気感を感じ合って、お芝居や場の雰囲気を作れたので、それがすごく楽しかったです。舞台版でも同じようにお互い感じ取りながらどんどん作っていきたいですし、期待が益々高まるような撮影でした。
矢崎:僕の役は村田組にいて、大友一平を兄貴と慕う高梨 明という役です。組内では切り込み隊長のようなポジションで、一番真っ先にいく任侠の男が、幕末にタイムスリップをして、そこで一番翻弄されてしまうという役柄です。
矢崎:最初のシーンで、僕が組内で失敗した奴に指を詰めろっていう話をしたり、血を見たり人に対してそういうことを強要することに任侠の世界では慣れているつもりだったんです。だけど、幕末にタイムスリップをして、また違う覚悟の人間と出会った時にすごく翻弄されてしまうし、この時代の人の命の軽さというか、当たり前のように殺し殺されがあることにすごく怖くなるっていう。任侠と新選組、その世界の対比が伝わるよう、意識しながら演じさせていただきました。
本田:僕は、現代ではなく幕末に生きている新選組の沖田総司を演じさせていただいています。
本田:まさにその通りで、殺陣はもちろん、刀の持ち方についても意識しました。現代からタイムスリップしてきた役を演じる先輩方は、恐怖とかいろんな感情を持って刀を握っていたと思うので、僕は日常的に刀を持ち、人を斬る人間であるという、纏っている空気感も含めて、違いをすごく意識しながらやらせていただきました。
松田:撮影の時から感じていたのですが、出来上がった映像でも本宮泰風さんの凄みがとても伝わるなと感じました。自分は同じようになれないし、同じ道を目指すものではないと思うのですが、本宮さんが撮影現場にいらっしゃるだけで空気もお芝居の質も変えてくださったので、とても濃厚なものに見えました。本当にすごい方だなと。
各演者さんから得られるものももちろん沢山ありましたし、剛力彩芽さんは紅一点で今作の華なので、彼女が登場するだけでとても華やかになりますし、落ち着くなと思いました。
矢崎:僕はタイムスリップをするところの撮影が印象に残っています。タイムスリップをする瞬間のシーンは、みんなでグリーンバックで撮っているんですよ。お立ち台の上で片足で立ったりとかして、後半はちょっとタイムスリップ大喜利みたいな感じになっちゃって(笑)。自分の前の人がこういう感じでやってるから、自分はもう少し違うパターンにしようとかみんな考えていて。僕は最後の方で撮らせていただいたので、すごく恥ずかしかったんですけど、どういう出来上がりになっているのか観てみたら、ちゃんと吸い込まれている感じになっていたのですごいなと思いました。いろんなネタが入っているので、劇場でも、そしてDVDになったら何度も繰り返し観てほしいです。
松田:鈴木勝吾がめちゃめちゃ面白いです。彼にしかできない飛び方してる(笑)
一同:(笑)
和田:僕は太秦映画村での撮影が初めてでした。よく歴史を紐解く番組とかで、梁や襖の上の方に刀傷があるという話があったりするんですけど、実際同じ様なセットで殺陣をやってみたら思っていたよりも狭かったりして、昔の武士の人たちはこんなところでやり合っていたのかと、体感できたのが楽しかったです。
舞台と違って映像作品だともっと近い距離で殺陣をやるので大変なような感じがすると思いますが、信頼できる人たちと一緒にやれたのでスムーズにやれました。
矢崎:やっぱり、殺し合いなんだなと思いました。
和田:あまり綺麗にやろうとはならなかったよね。
矢崎:型とかあるんですけど、いざ対面して殺し合うってなった時は、もうそういうのは関係ないなと。前に真剣を握らせていただく機会がありましたが、結構重くて。僕は振り下ろせなかったんですけど、多分やっていたら自分の足が飛んじゃうかもしれないと思うくらい怖いものだったので、それを使って殺しに行くってなると、型とかは関係なくなっちゃうだろうなと感じました。
本田:狭い場所でやっていると、本当にあたるんじゃないかと、すごく怖かったです(笑)。
和田:めちゃめちゃ怖かった(笑)。
矢崎:でも新選組は室内での戦いがすごく強かったらしいよ。強かったから、室内での奇襲もやれてたんだよね。
本田:広さんと同じことを考えてて、本当に斬り合いになった時に型とか出るのかなって、僕も思うんですよ。その上で、ずっと小さい頃から刀を振り続けてきている人たちは、咄嗟の時だからこそ、日頃培ってきたものが出るんだろうなということを今回意識しながら落とし込んだりしました。
和田:役者さんのお芝居も素敵ですが、その後ろで絶妙なライティングや美術などで、役の心情を表現していたり、その場の雰囲気を作ってくださったりしていて、完成された映像にその効果がすごく出ていると感じました。そうした役者以外のスタッフワークも身近で感じる事ができたので、お客さんにもそれが伝わるんじゃないかなと。朝日が昇るシーンとか、室内に襖越しに差し込む光りとか、背景が綺麗なシーンも多くあるので、そうした部分にも注目していただけたらと思います。
矢崎:新選組の乱闘に巻き込まれている中、自分と大友が村田を見つけるシーンです。周りは動いているのに、その中で自分たちだけは遠くからでも目が合うような描写とか、すごくドラマチックに描いてくださっているので。そうした表現とか、めちゃめちゃ監督が力を入れているなと感じます。
松田:監督もおっしゃっていました。『仁義なき戦い』にリスペクトを込めて、この作品のタイトルにも“仁義なき”という言葉が入っていると思うんです。その空気感が出るように撮った場面も沢山ありますし、ずっと東映で活躍されてきた監督だからこそ撮れる画も沢山あります。その他にも、特殊効果など新しいものを取り入れているのは、このムビステならではだと思うので、そこに注目してほしいです。
本田:もう、皆さんが言ってくださった通りです。あとは、任侠ものと聞くと、すごく集中して観ないといけないイメージがあるかもしれませんが、本作はSF要素もあり、とても観やすい作品になっていると感じています。
本田:映画と舞台が連動しているというのが、すごく面白いと作品だと思います。映画だけでも完結して楽しめるかと思いますが、これから舞台へと続いていくので、僕ら自身もすごく楽しみにしています。映画も舞台も含めての“ムビステ“だと感じているので、是非両方観ていただけたらと思います。
矢崎:映画だけでも完結する作品ですが『東映ムビ×ステ』という企画で作られているので、ここから舞台へと続いていく物語となっています。いろんな楽しみ方ができるコンテンツになっていると思いますので、今作から入っていただいて、今後のムビステも観てみようと思っていただけたら嬉しいです。是非、映画と舞台、そしてムビステシリーズを沢山観ていただきたいです。
和田:皆さんが言ってくれたように、映画単体でも楽しめますし、舞台だけでも楽しめるようになっていますが、せっかくの連動している作品なので、両方観ていただきたいです。よろしくお願いします。
松田:この座組のメンバーが揃って、ひとつの作品を作るということはなかなか無いと思っています。個人的に、自分の節目となるような作品で出会った人ばかりが集まっていて、映画も舞台も本当にありがたいと感じています。願わくば、観に来てくださったお客様にもなにかご縁を感じていただけるような作品になってくれたらと思います。
今回インタビューをさせていただいた、松田凌さん×和田琢磨さん×矢崎広さん×本田礼生さんの直筆サイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼント!
応募締め切りは2023年5月24日(水)23時59分です!沢山のご応募お待ちしております!
※サイン入りチェキは当選者1名様につき1枚とし、TwitterのDMにて当選された方にのみ、ご連絡いたします。その際にチェキの種類は選べません。
※仕様上2.5newsのTwitterのアカウントをフォローして頂かない場合はDMが送れませんのでご注意ください。
※DM送信後は48時間以内にご連絡が無い場合、当選は無効といたします。
脚本 : 毛利亘宏(少年社中)
監督 : 橋本 一
出演
松田 凌 和田琢磨
矢崎 広 鈴木勝吾 赤澤 燈 荒川ちか
石黒英雄 本田礼生 小野健斗 岡 宏明 江戸川じゅん兵
本宮泰風 / 剛力彩芽
4/27(木)~5/7(日)
東京・サンシャイン劇場
5/18(木)~21(日)
大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作・演出:毛利亘宏(少年社中)
出演
和田琢磨 松田凌
石黒英雄 本田礼生 小野健斗 木津つばさ 荒川ちか
岡宏明 柏木佑介 赤澤燈 鈴木勝吾
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