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【インタビュー】映画『ゲネプロ★7』主演・三浦海⾥さん×堤幸彦監督

映画、ドラマ界を牽引し、様々な⾰新的作⾵で常に世間を驚かせ続ける⻤才・堤幸彦監督の新作『ゲネプロ★7』が、4⽉21⽇(⾦)に全国公開。

主演にABEMAで2020年9⽉から配信され、話題となったオーディション番組「主役の椅⼦はオレの椅⼦」で優勝した新星・三浦海⾥さんが主演を務め、演劇界トップの実⼒派である和⽥雅成さん、荒牧慶彦さん、佐藤流司さん、染⾕俊之さん、⿊⽻⿇璃央さん、⾼野洸さんらが出演します。

この度、主演・三浦海⾥さんと堤幸彦監督にインタビューを実施。
本作に込めた想いや見どころ、撮影で印象に残っていることなどを語っていただきました。

最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも♪

山井啓介(妖精パック)役:三浦海里さん×堤幸彦監督 インタビュー

左から:三浦海里さん、堤幸彦監督

まずは、撮影を終えての感想をお願いします。

三浦:始まる前はとても不安で、緊張していたんですけど、いざ始まったら最初から最後までただただ楽しんでお芝居が出来ました。今まで見せたことのない顔をこうして引き出していただいたので、僕を知ってくださっている方も、知らない方にも、印象に残るような役に仕上がっていると思っています。

山井啓介(妖精パック)を演じてみていかがでしたか?

三浦:山井は、やってみたいと思っていた役柄でした。特に、妖精パックになってからの役はすごくやってみたいなと思っていたので、初めて堤さんとお会いした時にパックのメイクを試し書きしていただいて、そこでひとつスイッチが入りました。
あと、山井は僕と似ていて外面はいいんですよね(笑)。

堤:そういう意味では、これは6対1のお芝居なので、他の6人は真っ直ぐだけど、1人不穏な感じの役がいる。そこがとてもバランスが良かったですね。

堤監督から見て、三浦さんはどんな俳優だと感じましたか?

堤監督:とても勘が良くて、さすがは『主役の椅⼦はオレの椅⼦』で頂点に立っただけあるなと思いました。貪欲さの中に品の良さがあるところがとても面白いなと。芝居が好きなんだという気持ちがはっきりしていて、尚且つ勘が良いから、役の裏の部分や精神的な部分をほとんど説明しなくてもちゃんと汲み取ってくれて、いいポジションに自分からハマっていったところが素敵だと感じました。

堤監督からのアドバイスや指示で、印象的だったものはありましたか?

三浦:印象的なところから話すと、台本を読んで一番ギャップを感じたのが、過去の山井の台詞回しです。山井は『劇団 SEVEN』に加入する時、最初はおどおどしている如何にも新人らしい立ち振舞いをしているので、過去もそうなのかなと思っていたんです。そしたら堤さんから「過去はイケイケで尖りすぎて調子に乗っているような、演出家が一番嫌うタイプ」って教えていただいて、それが滲み出てきて、最後のシーンに繋がっていくんだなと、納得しました。

三浦さんは、堤監督の作品を昔から沢山ご覧になっていたということで、堤監督作品の魅力をお話いただけますか。

三浦:僕は『SPEC』が一番好きな作品で、他の作品もそうなんですが、ミステリー要素もありつつ、コミカルな要素も所々にあるのがすごく好きですし魅力的な部分だと思います。実際にこの現場に入った時、堤さんの小ネタが散りばめられていて、それが一ファンとして嬉しかったですし、どういうふうに作っているのかを知れて楽しかったです。

堤監督:実際に一回やってみないと分からないんですよ。カメラを回さずに一度通して、演技の説明やプランニングをみんなで共有して、その後にカメラを回す。そこに行かないと、答えが見えないんです。なのでカメラが回ってから「台詞をちょっと足して」など、都度都度での指示はよくするんです。これは『SPEC』や『TRICK』も同じでした。

三浦:すごくいい事を聞きました!

堤監督は、舞台で活躍する俳優と本作を作るにあたり、どんな想いがありましたか?

堤監督:いろんな想いがありました。僕も100人くらいしか入らないような所で劇団を何年もやっていて、今は大きい規模のものもやらせていただいているんですが、やっぱりそれぞれ悲哀と苦労があるんです。舞台役者のそうした所にとても興味がありました。今回は山井が小劇場出身で、その小劇場では彼の表現力がそこの器に入れないことを座長も知っているし、山井自身も知っていた。ぴったりハマったのが、この『劇団 SEVEN』というところに、構図の面白さがあります。

舞台を扱ったミステリー系のストーリーは結構あると思いますが、だいたいが本番中に何かが起きるんです。でも、この作品はゲネプロ中に起こり、そこが面白い。「ゲネプロってなんやねん」っていうところから興味が引ける。あと、舞台になる劇場が品川にあって、2.5次元作品が好きな人だったら馴染みのある劇場だと思います。いま品川は激動期にあって、マクドナルドもアンナミラーズも閉店して、ビル自体が改造され、街を作っていっている最中なんです。その様を、この『劇団 SEVEN』の大変化にオーバーラップさせているので、映画の見所でもあると考えています。

撮影中、印象的な出来事はありましたか?

三浦:僕の最初のカットが「陣内さん…」って、ボソッと呟くような台詞で、僕的にはボソッと言ったつもりだったんですけど、堤さんに「もっと小さくていい」と言われました(笑)。発声が舞台に慣れていたので、こんな声量で聞こえるのかな?って最初は思いましたけど、うまく掴めるようになりました。

堤監督:みんながシェイクスピアをどう思っているのか、それが分かって楽しかったよね。シェイクスピア感って、役者にとってどんな感じなのかなって思っていたら、やっぱりみんな吉田鋼太郎なんだなって(笑)。

三浦:そうですね、一番最初に頭に浮かんでくるんで(笑)。

堤監督:ボソボソとシェイクスピアをやる人は少ないんだなと。脚本の川尻(恵太)さんが、現実とシェイクスピアの二重構造の設定にしたのが面白いですね。

演劇界トップの実⼒派である6人と共演してみていかがでしたか?

三浦:本当に人が良くて、こういう方々が人気になって売れていくんだなというのを間近で感じました。温かく迎え入れてくれて「お前が座長だ」「お前が主役なんだ」と持ち上げてくれるんですけど、いざお芝居が始まると僕を引っ張ってくれるので、主役とか関係なく一役者として楽しみながら共演させていただきました。
後半の殺陣のシーンでは、やっぱり魅せ方が皆さん慣れているなと。刀の扱いに慣れていますし、僕は雅成くんと1対1でやるんですけど、撮影がない空き時間に練習に付き合ってくれて、テンポや間合いの取り方について教えてもらいました。

堤監督:努力したんだね。

三浦:舞台用の刀は、ちょっと当たっても平気な作りになっているんですけど、この映画で使ってる刀は結構危なくて。

堤監督:そんな危ない刀買っちゃ駄目だよ(笑)。

三浦:(笑)。怖いなと思っていたんですけど、逆に本物を持っているような緊張感が良かったです。

堤監督から見て、後半の殺陣シーンの撮影はいかがでしたか?

堤監督:やっぱり、レベルが高いですね。通常だとリハーサルのリハーサルみたいなことをして、そこで大体のことを掴んでもらって。それから60%くらいのスピードでリハーサルをして、次は本番のスピードでといった形で、段階を踏んでいかなきゃいけないんです。でも彼らは本当に勘が良くて、そういう段取りをせずに「いきなりやってもいい?」と聞くと「もちろんいいですよ」って言うくらい慣れているんです。それも、さっき(三浦さんが)話してくれた裏での努力や、聞いたらすぐ覚える勘の良さがあるから。もっと時間が掛かるだろうと思っていたのにすごくスムーズに話が進んで、さくさく撮れたので気持ちよかったですね。

本作で特に見てほしいと思うところはありますか?

三浦:見栄えの部分では、やっぱり殺陣はすごい迫力があるものになっているので注目してほしいです。個人的には、映画のポスターにも書いてある『ウラがある。』という部分で、僕が一番色濃くウラの部分が出ているかなと思うので、是非観ていただいて、人間のドロドロな部分も感じていただけたら嬉しいです。

堤監督:表と裏、そこのバランス。そして一番面白がってもらえるのは、高野くんの脇ですね。彼のドヤ顔と脇が見どころじゃないかな(笑)。

三浦:剃りたての綺麗な(笑)。

最後に、本作を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

三浦:舞台と映像の良い所を融合させた作品になっています。ゲネプロという言葉や、知らない要素や裏側が垣間見える面白さもありますし、作品全体を通してのミステリー感や、人間のドロドロした関係など、いろんなものが詰め込まれています。 是非、劇場で観ていただけたら嬉しいです。

堤監督:設定としての面白さはもちろん、三浦くんを筆頭にとても面白い役者が出ているところに注目してほしいです。また、三浦くんは『主役の椅⼦はオレの椅⼦』のオーディションから長い時間を通じてここまで来ているのもあり、実力も現れています。2.5次元舞台を代表する素晴らしい役者たちの力も炸裂しているので、是非彼らを観に来てほしいと思います。

●三浦海⾥さん
スタイリスト:堂園礼子
ヘアメイク:Roops見良津

●堤幸彦監督
スタイリスト:関 恵美子

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映画「ゲネプロ★7」
2023 年 4 月 21 日(金)新宿バルト9 他 全国ロードショー

監督:堤幸彦 脚本:川尻恵太

出演
三浦海⾥ 和⽥雅成 荒牧慶彦 佐藤流司 染⾕俊之 ⿊⽻⿇璃央 ⾼野洸
⼤⾼洋夫 荒⽊健太朗 宮下貴浩 輝⼭⽴ 鷲尾昇 / ⽵中直⼈

主題歌:ZIPANG OPERA「KAMINARI FLAVOR」
劇中⾳楽:ZIPANG OPERA (LDH Records)

制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
製作:映画「ゲネプロ★7」製作委員会(ABEMA ネルケプランニング ギャガ ローソンエンタテインメント S-SIZE)
配給:ギャガ

<ストーリー>
若者から絶大な人気の 7 人組ユニット<劇団 SEVEN>。話題の新作舞台「シェイクスピア・レジェンズ」の準備に向けて、新たなメンバー山井の加入が控える中、カリスマ的リーダーの蘇我が急死する。
蘇我を失った劇団は何かが崩れ始め、お互いのミスを責め合い、稽古には身が入らず、信頼関係に亀裂が走る。さらに、“ある秘密”が彼らに告げられたことで、運命の歯車は容赦なく狂い出す。
誰かが俺たちを操っているのか?何者かが劇団に仕掛けた<罠>なのか?一人、また一人と、不気味な影が彼らを嘲笑う。とまらない猜疑心と焦燥感。7 人の絆を打ち砕こうとする黒幕の正体は?

公式 HP:gaga.ne.jp/gene7movie/
公式 Twitter:https://twitter.com/Gene7movie @Gene7movie

(C)映画「ゲネプロ★7」製作委員会

Rie Koike

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Rie Koike