【オフィシャルレポート】SOLO Performance ENGEKI「HAPPY WEDDING」開幕!

2023 年 2 月 17 日(金)、東京・シアターサンモールにて SOLO Performance ENGEKI「HAPPY WEDDING」が開幕した。

2021 年に東映が立ち上げたひとり芝居プロデュース企画“SOLO Performance ENGEKI”の第三弾。第一弾の『HAPPY END』と同じく脚本・宮本武史、演出・粟島瑞丸、梅津瑞樹の出演による完全オリジナルストーリーが展開される。

本作で描かれるのは、ある結婚式場で披露宴を行うカップルの物語。舞台上にはゲストテーブル、司会やスピーチ用のスタンドマイク、華やかなブーケで彩られた高砂席が並んでいる。開演前から結婚式の定番クラシックが流れており、座席に着く前から参列者の気分だ。
司会のアナウンスを合図に、真っ白なタキシード姿で新郎・遠藤春彦が入場。拍手に包まれる中、長い金髪からのぞく目はどこか不安げに周りを見回している。傍らにはしっかりと新婦をエスコートしているようだ。高砂に着席するなり、椅子の上で体育座り。アーティストとして”遠藤バンド“というノイズバンドのボーカル・ギターを担当しているという遠藤は、どうやら相当な変わり者らしい。

主賓による祝辞や乾杯の挨拶、ケーキ入刀とおなじみの流れで披露宴は進行していくが、次々と癖のある参列者たちが登場。職場の同僚や取引先、家族や親戚――年齢も性別も異なるすべての登場人物は、もちろん梅津単独で演じられていく。ある一人の人間の人生を演じきった前作『HAPPY END』とは対照的に、今作は複数人を演じる試み。それぞれのキャラクター性を抽出し、心地良さすら感じる変幻自在さだ。他の人物と交わすような会話は、観客に委ねられつつも明確に想像できる。密度の濃さを感じながらも、透明度の高い芝居を体感できた。

結婚式のゲストたちの口から語られる形で、徐々に浮き彫りになっていく新郎新婦像。軽快なコミカルストーリーはグラデーションのように変化し、重厚なエンディングへ。ある新郎新婦の特別な日の物語に、思いを重ねる瞬間は幾度も訪れるだろう。

開幕コメント

【出演:梅津瑞樹】
前作「HAPPYEND」を上演したのは 2 年前。訳の分からない病が流行りだし、その対処に世間が混迷を極めていた当時、目前のようでいて、まだ地平線の彼方で蜃気楼の様に浮かぶ 30 歳という節目をぼんやり見つめながら『三十路に差し掛かったらウメツのウメツによる芝居の祭典、ウメリンピックでもやりましょうか…』などと嘯いておりましたが、気が付けば今まさにその地平線上に立っており、見渡したその先には変わらず地平線が伸びています。未だ、先のことは揺れる蜃気楼の様ですが、この瞬間の僕にしかできない芝居をお見せできればと思います。

【脚本:宮本武史】
人は様々な顔を持っています。
家族の前で見せる顔、友人の前で見せる顔、恋人の前で見せる顔、など。
そして、その顔を相手によって巧みに使い分けています。
しかし、そんな、顔の使い分けが困難なイベントがあります。
冠婚葬祭です。
全員が同じ場に揃ってしまうのだから、困難になるのは当然です。
そう思うと、あの場所って、なんだか滑稽ですよね。
そんな作品になっています。
まだまだ寒いので、少しでも暖まっていただければと思います。

【演出:粟島瑞丸】
無事に初日を迎える事ができ、ひとまずホッとしています。
関係者一同心を込めて作った作品です。ご堪能いただけますと幸いです。
今作は既に自分の中では大好きな作品であります。
結婚式なのに、一人芝居。相手もいないのに、一人芝居。
それだけで面白いと思っております。
その上、驚く仕掛けが沢山あります。
観て、驚いて、感動していただけるとありがたく思います。
どうぞ、お楽しみくださいませ。

ストーリー

ここは結婚式場。
招待された参列者たちは各々のテーブルで、披露宴が始まるのをじっと待っている。
しかし、なぜかその表情は浮かないものばかり。
新郎新婦を祝福しようというムードはどこにも見当たらない。
やがて、司会のアナウンスで披露宴の幕が開く。
まず、主賓の挨拶で語られたのは、
常識が通用しない奇人変人アーティストである新郎の姿。
続く、乾杯のスピーチでは、
新婦は、斜め上な行動力のせいで借金まみれだと語られる。
なんだかおかしな披露宴。
その後も、披露宴の進行とともに、新郎新婦について語られていく……
これはどこかであったかもしれない
不思議な結婚式のお話。

2 月 26 日(日)までの上演となり、本日の初日公演及び千穐楽公演を含む 2 月 26 日(日)の公演を合わせた全 3 公演にてライブ配信を予定。各公演終了後 6 日後までアーカイブ配信もございます。
また、本作品の Blu-ray を 2023 年 7 月 5 日(水)に発売することが決定。本日 2月 17 日(金)より、東映 ONLINE STORE(https://www.toei-onlinestore.com/shop/r/r101502/)にて期間限定(受注受付期間: 2 月 17 日(金)12:00 ~ 5 月 21 日(日)23:59)で限定予約版の受注受付を実施。今回、期間中にご予約いただいた方を対象に抽選で 3 名様に、梅津瑞樹による【サイン入りトートバッグ】をプレゼント。

公演概要

タイトル SOLO Performance ENGEKI「HAPPY WEDDING」

脚本 宮本武史
演出 粟島瑞丸

出演 梅津瑞樹

会場・日程 2023 年 2 月 17 日(金)~ 2 月 26 日(日)
シアターサンモール(東京都新宿区新宿 1-19-10 サンモールクレスト B1)

チケット
お祝い席(プレミアム席) 9,800 円(税込) ※引き出物(仮)付・前方座席
S席 7,800 円(税込)
※未就学児入場不可
※お祝い席の販売は終了しております。

チケット販売 e+ (イープラス) https://eplus.jp/solo-wedding/
ローチケ https://l-tike.com/solo-wedding/ (L コード:36228)
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/solo-wedding/
※PC/スマートフォン共通

<ライブ配信>
特典映像付き視聴チケット 4,000 円(税込)
配信サービス Streaming +(https://eplus.jp/solo-wedding-st/
ローチケ LIVE STREAMING (https://l-tike.com/solo-wedding/
視聴チケットは好評販売中
アーカイヴ視聴期間はライブ配信から 6 日後の 23:59 まで
販売期間はライブ配信から 6 日後の 22:00 まで

公演特設HP https://solo-engeki.com/
公式 Twitter @EngekiSolo

企画・プロデュース 東映

【公演クレジット】
脚本:宮本武史 演出:粟島瑞丸
音楽:こおろぎ 舞台監督:藤林美樹 舞台美術:橋本尚子 照明:阿部将之(LICHT-ER) 音響:中島有城(mintAvenue inc.) 天野高志(RESON)
映像:荒川ヒロキ(stack pictures) 衣装:小田優士 ヘアメイク:古橋香奈子(LaRME)
宣伝美術・グッズデザイン:川本裕之 スチール:金丸 圭 WEB:田中ユウコ
制作:一ツ橋美和(シャチュウワークス)、宮本綾子(シャチュウワークス) プロデューサー:中村恒太(東映)、川嶋紗也子(東映)
主催:東映株式会社、株式会社 bamboo 企画・プロデュース:東映

©東映

Rie Koike

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