12月の愛知公演を経て、 中村米吉 主演舞台『オンディーヌ』東京公演が 1月6日(金)より東京芸術劇場シアターウエストにて開幕しました。
本作は、フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥの最高傑作として知られ、永遠の愛を信じて人間界に入った水の精オンディーヌと遍歴の騎士ハンスの悲恋を描きます。
歌舞伎界注目の女方・中村米吉の初外部出演作品として、さらに愛知公演から進化したオンディーヌを披露しており、人間ではない水の精がハマリ役と話題です。東京公演からハンス役 W キャストの小澤亮太がいよいよ登場!それぞれ味わい深いハンスとオンディーヌの化学変化も見どころです。
この度、キャストコメントと舞台写真が到着しましたのでお届けします。
■東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えなどお聞かせください。
長い一ヶ月の稽古を経て(歌舞伎の稽古は 2 週間程度)名古屋で 3 日間の公演がございまして、実際にお客様に観ていただく本番と稽古は違うのだなと実感しました。素晴らしいキャストや皆様のお力で素敵な作品にしていただけたと思っております。
後は自分自身がオンディーヌとして、この作品をどうしたらより素敵にすることができるか、それを考えながら愛知公演を過ごしました。少し期間をあけて東京公演が始まりますが、かえって期間が開いたことで、もう一度新たな気持ちでより動きや感情が自分の身体に染みいってきたような気分です。
■稽古から役の印象について変化はありましたか?
変わらないです。この人はちょっとおかしい子なので(笑)とにかくよくおしゃべりします!
オンディーヌはなんとも奇妙で、だけど愛らしくて、だからこそ悲しいという感覚は、台本を読ませていただいてお稽古を重ねて本番にいたるまで、変わるというよりどんどん強くなっていきました。
■見どころを教えてください。
歌舞伎役者である僕がこの格好で出て参ることがまず大きな見どころだと思います。
歌舞伎役者がこの恰好をした、それだけに留まらないこの作品の良さをお伝えしたいです。難しい言葉も出てきますが、
所々にハッとさせられるようなセリフが散りばめられていて、それはジロドゥという作家の書きたかったことであり、それが現代にも(上演が)続いている理由だなと、お稽古と本番を重ねていく中でとても感じております。
美しい言葉の中に、本質をつく言葉も散りばめられておりますので、そういったところもぜひ楽しんでいただいて、お土産として皆様の心にも届けることができたら。
あとは、我(善導)さんが日替わりで何かをやってくれると思いますので、ぜひお楽しみにしてください!
■オンディーヌの譲れない想い、叶えたい想いにちなんで、2023 年に叶えたいと思っている事は?
「ふかめる」
目標は立てないようにしていますが、全てにおいて、お芝居や人とのご縁、歌舞伎以外のお仕事も増えており、ひとつひとつをふかめていけたら。
今年 30 代に突入しますので、本当は「30 代という概念を無くす」と書こうと思ったんですけど、それは紫吹さんに申し訳ないと思って。(会場を笑わせる)
■最後の締めのメッセージとして
新年最初の作品として『オンディーヌ』を観ていただいて、女性とどう接したら良いか、男性はどう生きるべきか、色々と戒めの様な作品になっていると思っています。劇場でご覧いただけたら嬉しいです。
異次元のオンディーヌを演じられるように頑張ります。
■東京初日を迎えた心境をお聞かせください。
僕は名古屋公演がなく観に行ったのですが、凄く綺麗な作品だと思いました。この中に僕も入るのかと思いながら今日に至ります。
2 週間くらい(ハンスを)寝かしていて久しぶりにお稽古をしましたが、すごくドキドキして。
今日もドキドキしていますが、みんなについていけるように頑張っていきたいと思っています。
■稽古から役の印象について変化はありましたか?
みなさんが本当に素敵で稽古から助けていただいて、作品はひとりで作るものではないと、あらためて実感したハンスでした。
W キャストの宇野くんと話し合ったり、演出の星田先生から色々アドバイスをいただいたので、積み上げてきたものを出していきたいです。
■見どころを教えてください。
オンディーヌの美しさが一番の見どころです。オンディーヌと目が合うだけでとても楽しくなる時間もあって、それがお客様にも伝わると嬉しいです。さらにキャストひとりひとりが素敵な方ばかりなので、皆さんが見どころです!
■オンディーヌの譲れない想い、叶えたい想いにちなんで、2023 年に叶えたいと思っている事は?
「電話」
毎年思っていることですが、他人に電話をすること。電話をかけることが苦手なんです。
生活に必要な例えば粗大ごみの連絡とかありますが、人に電話してもらいました(笑)。今年こそは勇気を出してスラスラと電話ができるようになりたいです。
■東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えなどお聞かせください。
米吉さん演じるオンディーヌがとても可愛らしくて。心がほぐれ自然と笑顔になるオンディーヌが目の前に存在していて、毎日が楽しくて充実した名古屋公演でした。星田先生はパッションが溢れていて役者と向き合ってくださる方で、また紫吹さんからも色々アドバイスを頂いたり、皆さんからたくさんの知恵を頂いて東京初日を迎えられること、とても嬉しく思います。
みんなで最後まで完走できるように頑張りたい、それが今の一番の想いです。
■稽古から役の印象について変化はありましたか?
根本は変わってはいませんが、演出で自分の持ってきたものとは違う色んなアプローチを頂きました。そのアプローチで演じると、自分が予想していた最後のハンス像から大きく変わった事が稽古の印象です。新たな経験をさせて頂き、たくさんの学びを得ることができた期間でした。またここから役者として活動していく中で今回の経験を糧に、色んな作品に立ち向かって行きたいと思います。
■見どころを教えてください。
小澤くんの稽古を客席で見ていた時に思った事ですが、米吉さんの冒頭のシーンは 2 回目を観た時にすごくグッと来るものがあったんです。セリフは無いシーンですが、一挙手一投足を目で追っていると心を掴まれる瞬間がありました。
今回は W キャストですし 2、3 回観られるとさらに作品の奥深さを感じることができるかと。確信をつく言葉が散りばめられているので、何度観ても楽しい作品だと思います。
■オンディーヌの譲れない想い、叶えたい想いにちなんで、2023 年に叶えたいと思っている事は?
「乗馬」
乗馬が好きで、乗りこなして武器を使えるくらいになりたいなと、それが目標です。
馬が可愛くて、あとゾウの飼育体験に行ったくらい大きい動物が大好きです!
■東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えなどお聞かせください。
私も最初お稽古場でセリフがとても難しくて、だからこそ作り上げられる世界観みたいなものが、いったいどう形になるのかなと思っていましたが、それはそれは見事なファンタジーの世界観に星田先生が作ってくださいました。
米吉くんに関してはまったく役作りなく、彼の歌舞伎の姿は客席から拝見しておりますが、実際に同じ舞台で女性の恰好をしていると本当に可愛らしい! 女性も見習うべき点が多々あるんじゃないかと思うくらいです。東京公演もそのあたりを楽しみにしていただけたらと思います。私自身も米吉くんが新たにどんな変化をしてくれるのか楽しみです。
■見どころを教えてください。
男という生き物と、女という生き物、この 2 人が愛し合う究極のラブロマンスを観ていただきたいです。男ってそうそう、女ってそうそうみたいな、良いところも悪いところも素敵なセリフで描かれていますので楽しんでいただけたら。
■オンディーヌの譲れない想い、叶えたい想いにちなんで、2023 年に叶えたいと思っている事は?
「携帯電話を家に忘れないようにしたいです!!」
(それでいいの?と米吉さんからツッコまれる場面も)
去年の仕事納めに家に携帯電話を忘れてロケに出てしまって、しばらく携帯が無くとても困ったので来年は気をつけようと新年を迎えました。そして今日仕事はじめでまた忘れたの(笑)信じられないでしょう?忘れないようにしたいですね。
作:ジャン・ジロドゥ
上演台本・演出:星田良子
企画・製作:アーティストジャパン
オンディーヌ:中村米吉
ハンス【W キャスト】:小澤亮太/宇野結也
水の精キラ(ベルタ):和久井優
水の精サラ(ベルトラン):佐藤和哉(篠笛)
水の精ユラ(貴婦人):白鳥かすが
水の精ダヤン(国王):加納 明
水の精トン(オーギュスト):我 善導
水の精セラ(ユージェニー):宮川安利
水の精の王(奇術師):市瀬秀和
水の精アリ(王妃イゾルデ):紫吹 淳
≪愛知公演≫※終了いたしました※
期間:2022 年 12 月 23 日 (金) ~2022 年 12 月 25 日 (日)
会場:ウインクあいち 大ホール(愛知県産業労働センター)
≪東京公演≫
期間:2023 年 1 月 6 日 (金) ~1 月 11 日 (水)
会場:東京芸術劇場シアターウエスト
料金:S席 9,500 円 A席 8,500 円(バルコニー席)(全席指定・税込)
※未就学児はご入場いただけません。
※W キャストのスケジュールは公式サイトにてご確認ください。
公式サイト:https://artistjapan.co.jp/ondine2022-2023/
Twitter: @aj_ondine
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