後発国のイギリスはイタリア人ジョン・ガボットを雇って1497年に北米探検を行う。これがイギリス、フランス、オランダによる北米探検の始まりであった。フランスはイタリア人のジョバンニ・ダ・ヴェラッッツアーノが今のアメリカ合衆国の東海岸を探検、フランス人のジャック・カルティエはカナダへの航海を行った。ロシアはデジニョフがシベリア東部に探検、ユーラシアの最東端となる岬を発見している。
イギリス、フランス、オランダは独自に交易地や植民地を確立、ポルトガルやスペインの地位を脅かしていき、両国がアジア貿易に占めていたシェアは次第に小さくなり、17世紀中頃までには一部の不毛地帯を除いた全ての地域にヨーロッパ人が到達し、大航海時代は終わりを告げる。世界中の富はイギリスを始め、ヨーロッパに集中し、近代化に向けて急速に発達、やがて産業革命が起こる。
