初演より好調の魔劇「今日からマ王!」、今回は初の舞台だけのオリジナル作品、渋谷有利役は小西成弥が務める。
物語の出だしは海の家。友人の村田の家が経営しているが、閑古鳥、ネーミングに難ありだが(M一族)、このゆるい出だし、そしていつものお約束、“水”を介して異世界にいってしまうのもいつもの展開、そして友人の村田健と兄の渋谷勝利も異世界に行ってしまう。
原作の〝魔笛〟エピソードをベースにしながら、魔劇の“お約束”、オリジナルエピソードを上手く織り込みながらの、でも!舞台だけのオリジナル作品なので、「原作ではこうだけど、舞台ではこんな感じ」という比較も楽しい。キャラクターのお決まりの行動、言動、「絶対にここではこう言う」と予測出来、その通りになってもいちいち可笑しく、笑える展開。キャラクターの秘密が次々と明るみになり、「そうだったの?」的なサプライズあり、笑って笑って、ちょっとシリアス、最後はもちろん無事に“帰還”。もう王道な展開でもそこは【マ王】、難しいことは考えないで気楽に多いに笑って欲しい。