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【インタビュー】舞台「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」植田圭輔さん×佐々木喜英さん

「文豪ストレイドッグス」は、2013年にヤングエースにて朝霧カフカ(原作)・春河35(漫画)により連載が開始された、架空の都市[ヨコハマ]で繰り広げる異能力バトルアクション漫画で、シリーズ累計1000万部を突破する大ヒット作品です。

舞台化シリーズは、2017年12月上演の舞台「文豪ストレイドッグス」を皮切りに、様々なキャラクターと時代にスポットを当てたエピソードを次々に上演。
2021年10月には6作目となる「太宰、中也、十五歳」を上演し、現在より溯ること七年前、十五歳の中原中也と太宰治が出会いを果たした、のちに“双黒”と裏社会にその名を轟かすふたりの“青の物語”が描かれました。
そして7作目となる今作では、前作「太宰、中也、十五歳」で描かれた「荒覇吐事件」から一年後の物語、小説を原作とした「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」が上演されます。

この度、中原中也 役:植田圭輔さん、ポール・ヴェルレエヌ役:佐々木喜英さんに合同インタビューという形で、本作への意気込みを伺いました。

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中原中也 役:植田圭輔さん×ポール・ヴェルレエヌ役:佐々木喜英さん インタビュー

左から:植田圭輔さん、佐々木喜英さん

漫画・アニメ化よりも先に舞台版として「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」をやりますが、その点をどのように感じていますか。

植田:凄く早いなと感じました。前作の「太宰、中也、十五歳」千秋楽で上演決定を発表させていただいた時の、皆さんの反応や反響が凄かったのを覚えています。皆さんに愛されているんだなと感じましたし、舞台版を最初にやるというのが中原中也としては初の試みということもあり、上演が決まったと聞いた時はワクワクしました。

佐々木:僕はこれまで様々な2.5次元作品で役を演じてきましたが、自分が初めてそのキャラクターに命を吹き込み、自分が初めてそのキャラクターとして言葉を発するという経験はあまりありませんでした。今回の「STORM BRINGER」はアニメでも描かれておらず、声優さんもいらっしゃらないので、一から手探りの状態で役作りをするのが本当に新鮮で、久しぶりだなという気持ちでいます。今は試行錯誤しながら役作りをしているところです。

植田さんは前作「太宰、中也、十五歳」を経て、今作「STORM BRINGER」に挑みますが、今作で大事にしたいと考えているところはありますか?

植田:1年経っているということと、“羊の王”から“ポートマフィア”という大きな組織の構成員になったというところが、大きな変化だと思います。仲間想いで、そして誰かを嫌うというところも変わらずに大事にしたいです。今作では自分が人間か否かというところが、作品の肝になりますが、そんなことを言われながらも中也は一番人間らしい行動をしていて、いい意味で矛盾している面白いストーリーになっていると思います。
これまではあまり意識してこなかったのですが、今作では漂うことを一番意識しようかなと考えながら挑んでいます。

佐々木さんは、アニメでも描かれていないということもあり、役作りで様々なアプローチをしていると思いますが、現時点で演じる役をどのように捉えていますか?

佐々木:中也に対して救済したいという気持ちを、特に大事にしながら強く表現していきたいと考えています。
いつも2.5次元作品では、原作のイメージを本当に大事にしたいと思いながら演じていて、声優さんの喋り方とかも毎日聴きながら役に落とし込んでいました。今回はそれが出来ないので、こういう感じで喋って良いのかな?この声のトーンや速さで良いのかな?など、疑問が常にあるのですが、残りの稽古期間でしっかりと固めていきたいです。

佐々木さんは文ステ初参加となりますが、改めて出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

佐々木:長く続いている作品に出演させていただけるということで、本当に嬉しいです。これまで沢山のキャストの方々がこの作品を紡いで来てくださったので、皆さんひとりひとりの想いをしっかり背負ってステージに立とうと思っています。
植ちゃんとは何度も共演してきましたが、今まで敵対する役ばかりだったので、いつか味方の役もやりたいなと思っていました。そして今回お話をいただいた時に、中也の兄の役と知り、もしかして仲間になって一緒に戦うのかな?って思っていたら…今回も敵対する役なんですよね(笑)
でも植ちゃんとお芝居でこれだけ沢山絡むのも初めてなので、そこも見どころだと思っています。是非、沢山観ていただけたらと思います。

植田さんは今回座長を務めますが、どのようなカンパニーを作っていきたいと考えていますか?

植田:特に意気込まなくても大丈夫なメンバーが揃っているので、特に何もしないでおこうと思っています(笑)
中原中也を軸にした物語となっているので、そこに集中して自分のやることをしっかりやっていれば、なるべくして形になっていくんじゃないかなと。
初参加の方も居ますが、長く居てくれているメンバーがほとんどで、中屋敷さんの演出の色を理解していると思うので何も心配していません。僕は僕自身のやることを精一杯やっていこうと考えています。

植田さんと佐々木さんはこれまで何度も共演されてきたとのことで、本作でヴェルレエヌは中也のことを弟と呼んでいますが、佐々木さんは植田さんのことを弟のように感じたことはありますか?

佐々木:見た目はすごく弟っぽいなと思います(笑)

植田:じゃぁ中身は違うな(笑)

佐々木:中身は弟というより、同い年くらいの感覚でいます。
むしろ僕よりも堂々としていて、楽屋とかでも植ちゃんから話し掛けてきてくれたりするので、僕としては見た目は弟だけど中身は同級生みたいな感じです(笑)
植ちゃんは今日から本格的に稽古に参加するので、これから楽しくなるなと思っています。

逆に、植田さんは佐々木さんのことを兄のように感じたことはありますか?

植田:立ち振る舞いや思考がすごく大人なので、それはもうお兄さんだなと思います。
ヒデくんは、すごく高い所に目標を置いている人だと感じます。なので、そこを目指す下準備が他の人よりもひとつ高いところで出来ているんです。それがヒデくんにとっての下準備の最低ラインだというのが見ていても分かるので、演出家さんや俳優仲間から信頼されています。行動で示せる凄い俳優さんだなと感じています。

長いあいだ2.5次元作品で活躍されていますが、共演する前のイメージと、お芝居を一緒にやってみてイメージが違ったり、ギャップを感じた部分はありますか?

植田:ヒデくんには裏切られたことは全然ないです。共演する前から、美しく、クオリティーが高いという印象がずっとありました。いざ共演するとなった時に、自分が想像していたよりもずっと謙虚で努力家だと感じたのを覚えています。
意外だと思った所は、ゲラだなって(笑)
笑いのツボが浅くて、そこが一番意外でした。

佐々木:植ちゃんと共演した時、地方公演とかでみんなを率先してご飯に誘ってくれたり、そういうことを沢山やってくれていたのを覚えています。

植田:懐かしい!神戸だよね。

佐々木:そうそう!それがあったから、キャストの距離も縮まって仲良くなったりしたので、みんなをまとめてくれる存在だなと思いました。

中屋敷さんの演出の魅力や感じたことがありましたらお教えください。

佐々木:本当に斬新だなと感じています。原作で重力での戦いなどが描かれていて、そうした難しいことを舞台でやろうとしているので、それをどう表現するんだろうかと思っていました。稽古で、こういう発想は自分には無かったなということばかり出てくるので、毎回の稽古が凄く楽しみです。
あと、僕は短大時代に演劇の学校に通っていまして、そこでお世話になっていた先輩が、今作で振付を担当するスズキ拓朗さんなので、本当に素敵なご縁だなと感じています。

植田:中屋敷さんの演出の魅力は、ずっと裏切り続けてくれるところです。斬新で、想像もつかないような演出をしてくれて、「これはこういった方法で、フラフープで演出します」って言われた時は「本当に?!」って思いました(笑)
でも実際に舞台上で映像と組み合わさると、この演出が最良なんですよね。中屋敷さんは4つくらい先を見据えて喋る人なので、信頼もしています。駄目出しもあまりしない人なので、その辺の塩梅が絶妙な演出家さんだなと思います。
なので、駄目出しされないから大丈夫とか思っている人は、本当に置いていかれます。カンパニー立ち上げの頃は、そういうところにみんなで早めに気付いて、自分たちで話し合いながら高め合っていきました。

世の中が大きく変わってしまったコロナ禍を経て、こうしてまた普通に舞台が出来るようになった今、変わったこと・ずっと変わらないことはありますか?

佐々木:舞台以外にアーティスト活動もしていて、歓声とかが無いのは寂しいなと感じますが、だからこそみんな拍手や応援グッズなどで想いを伝えようとしてくれていて、これまで以上に温かさや気持ちを感じられました。

植田:チケット代が高くなったり、周囲の目を気にして「行かない」という判断をしなきゃいけなかったり、遠方から来るのが難しくなったと感じています。変わらない部分は、表現に妥協せず、より作品やキャラクターに対する想いや熱量が増え、濃い舞台ができていると思います。

最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

植田:最近は、こうして公演や自身のPRをさせていただける場が多くなってきたと感じています。もっと多くの人に僕たちが作っている舞台を観てもらいたいという気持ちが強いので、少しでも気になる作品があったら是非劇場に足を運んで観ていただけたら嬉しいです。
最近の舞台配信の技術も凄いので、劇場だけではなくそれぞれの場所でも楽しんでいただけたらと思います。

佐々木:映像化されていなくて、本当に0から作っていく状態なので、今回はあまり2.5次元っぽい作品じゃないなと思っています。ある程度イメージに縛られない演技方法で、普段とは違うお芝居の領域まで行けたら良いなと考えています。配信もあるので、是非観ていただけたら嬉しいです。


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公演概要

タイトル:舞台「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」

原作:角川ビーンズ文庫「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」
脚本・演出:中屋敷法仁
協力:朝霧カフカ・春河35

出演
植田圭輔
佐々木喜英 磯野 大 伊崎龍次郎
加藤ひろたか 田淵累生 根本正勝
久保田悠来

岡村 樹/黒須育海/山中啓伍/小林らら/美守 桃/よし乃

声の出演
細貝 圭
橋本祥平

音楽:岩崎 琢 振付:スズキ拓朗(チャイロイプリン/コンドルズ)
美術:中西紀恵 照明:吉枝康幸 音響:吉田可奈 映像:荒川ヒロキ 衣裳:前岡直子 ヘアメイク:古橋香奈子 殺陣:六本木康弘
演出助手:溝端理恵子 舞台監督:川除 学/今村智宏 宣伝美術:水野沙弥香(Gene & Fred) 宣伝写真:上村可織(Un.inc)
WEB 制作:Gene & Fred 宣伝:ディップス・プラネット 音楽制作:ランティス

企画:舞台「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」製作委員会
制作:バンダイナムコミュージックライブ/ゴーチ・ブラザーズ

【東京公演】 2022 年 6 月 24 日(金)~27 日(月)
会場:日本青年館ホール
主催:舞台「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」製作委員会
お問合せ:インフォメーションデスク https://information-desk.info/

【大阪公演】 2022 年 7 月 2 日(土)~3 日(日)
会場:東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
主催:サンライズプロモーション大阪
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~16:00/日祝休業)

【チケット情報】
チケット料金:全席指定 10,800 円(税込) ※未就学児入場不可

【ライブ配信】
配信チケット販売ページはこちら ▶
https://mxj.myanimelist.net/live/bungoustraydogs/

【配信公演】
東京公演
①2022年6月26日(日)12:00公演 ※全景配信※
 映像内容:カメラ1台による定点収録映像です。
②2022年6月26日(日)17:00公演 ※スイッチング配信※
 映像内容:複数カメラによる切り替え映像です。

大阪公演
③2022年7月3日(日)12:00公演 ※スペシャル“兄弟”配信※
 映像内容:複数カメラによる特殊演出映像です。
④2022年7月3日(日)17:00公演 ※大千穐楽スイッチング配信※
 映像内容:大千穐楽公演オリジナルの、複数カメラによる切り替え映像です。

【配信料金】
①全景配信:2,700円(税込)
②④スイッチング配信:4,000円(税込)
③スペシャル“兄弟”配信:4,200円(税込)
※手数料等が発生する場合がございます。詳細は販売先をご確認ください。

公式サイト http://bungo-stage.com/
公式Twitter https://twitter.com/bungo_stage

©舞台「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」製作委員会

Rie Koike