2022年6月10日(金)~6月20日(月)草月ホールにて、舞台『晴れときどき、わかば荘 あらあら』が上演される。
本作は、2017年に脚本・友池一彦さん、演出・鄭光誠さんにより初舞台化、このたび同スタッフで新脚本、新演出で上演する。「笑ってもらいたい」という原作者・羽生山へび子さんの想いとともに、BLとは思えないどこか懐かしい人情溢れる物語とトキメキを感じる作品となっている。
このたび田中尚輝さんと吉田知央さんにインタビュー取材を実施。元トップジョッキーで、現在は荒れた生活をする幕之内大輔を演じる田中さんと、面倒見が良く男気のある小田島翔を演じる吉田さん。
2人はカップルではないが、役にかける想いやお互いのパートナーについてなどたっぷり語っていただいた。
最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントもあるので、奮ってご応募ください!
田中:台本を読んだ時から、幕之内大輔という人は、楽しいキャラクターだと思っていました。一度は成功を体験しているものの、今はどん底に落ちている。成功とどん底、どちらも経験しているのがまずおもしろいと思うんです。
稽古を進めていく中で、演出家の鄭光誠さんと、大輔は出演者の中では一番大人なのに、一番子ども…みたいだねと。そういう方向性で役を作っていくと面白いという話をしました。
兄貴面しているけれど、精神年齢はもしかしたら(吉田)知央が演じる小田島翔のほうが大人かもしれない、ひょっとしたら小林竜之くんが演じる千葉晃太と同じぐらいかもしれない。
大人になろうともがいている子どもというイメージでアプローチしてみようかと、今絶賛悩み中なのですが、めちゃくちゃ楽しんでいます。
吉田:「男が憧れる男」という感じが翔にあると思います。僕はどちらかというと晃太寄りの人間で、高校時代は、もてるオーラがあって頼りがいのある先輩とかを見て「あー、かっけーな」と思っていました。
普段の自分にないものを持っているのが翔なので、きちんと「男が憧れる男」という雰囲気が出せるように僕も悩み中です。
吉田:キスシーンもあるので、恥ずかしいですね。
田中:照れはないですけど、今回登場する3組のカップルって、それぞれ少しずつ違うんですよ。晃太と翔は純粋な高校生らしいピュアな恋愛で、恵一と誠司は10年の時を経て「昔から想っていたよ」という恋愛。
でも僕が演じる大輔と誠は、言い方はあまり良くないかもしれないけれど、無理やり感があります。プライドをかけた戦いみたいな。ですから照れというよりはお互いに勝負して「お前、男だろう。だから来いよ」という雰囲気があります。あえて言うならプライドの戦いを超えてしまった関係…でしょうか。
田中:そうですね。ちょっとした人間同士の勝負だし、それに加えて役者同志の芝居の勝負の延長みたいな感じで観せられればと思います。
田中:僕の相手役・一条誠を演じる佐藤祐吾くんとは共演経験があるのですが、今回の祐吾くんは、あえて空気を読まない、読みすぎて逆に読めていない天然っぽいつかみどころのない雰囲気を出しています。いつもと違う祐吾くんだし、前回共演した時のキャラクターとはまた全然違うのですごく新鮮です。
毎回稽古で「今日はこういう感じでくるんだ」とか、楽しみながら演じているので、芝居をしているな…と実感しています。誠は大輔に憧れているというキャラクターなので、自分の気持ちをしゃべりすぎず、つかみどころがない雰囲気を出しているのかなと思います。
吉田:晃太を演じる竜くん(小林竜之)は、役にぴったりで、明るく楽しくやってくれるので、それに上手く乗っかっていきたいという気持ちです。僕の役は、晃太を見守るというよりはグイグイと引っ張っていくことが必要なので、そう演じていくことが課題だと思っていますね。
田中:まず元ジョッキーというところが特殊じゃないですか。職業として、想像の上をいっているし、さらにトップジョッキーだったということ、そして現在は落ちぶれた生活をしているというところに共通点がある人って、なかなかいないんじゃないかなと(笑)。
でも気持ちは分かります。「あの頃は楽しかった」「輝いていた」という気持ちと「今の俺、何をやってるんだろう」と思いつつも、何も変えようとせずにダラダラとしてしまうことって、あるじゃないですか。
大輔は、そういう人間味があふれているキャラクターだし、今回登場するメンツの中で一番一般的な感覚に近い人物だと思うので、寄り添えます。
一つ言うなら、僕は大輔と違って酒を正しく飲みますし、酔っぱらうことはあってもつぶれない程度に飲みます! そして後輩におごらせるようなことは絶対にしないです! そこは強調しておいてください(笑)!
吉田:僕は、翔よりもどちらかというと晃太に似ているんです。バカっぽくって切り替えが早くて、そういうところに付き合ってくれる友だちがいるという…。ですから、まわりの友だちを見て「あいつを参考にしよう」とか役の雰囲気をつかもうと思っています。
でもちょっと不器用なところもあって、自分が思っていることをはっきり言えないところは自分と共通していると思うので、上手く重ね合わせて演じたいです。
翔を演じることができるのは楽しいですし、(田中)尚輝さんのように活躍している役者さんのそばで演技ができるわけですからいろいろなものを吸収したいです。そしてこれをきっかけにプライベートでもモテる男になりたいな(笑)。
田中:この作品は、原作を知らなくても楽しめる、素敵で心温まるストーリーだと思います。日常的に抱えている悩みに置き換えて観ていただくことができますし「明日も頑張っていこう!」と思ってもらえるような、芝居としての見どころもたくさんあると思っています。
わかば荘のドタバタや、飲んだり食べたりするシーン、ママの温かさなど、ぜひわかば荘に飲みに来た、ごはんを食べに来たという感覚で、ほっこりしに来てほしいです。
田中:三宅さん、めちゃくちゃ素敵です! まず三宅さんは包み込んでくれる優しい方で、一緒に芝居をしていても懐にスッと入ってきてくださるんです。稽古中、僕たちが「もう1回お願いします!」となった時に、毎回違う表情を見せてくれて、120%の力で演じてくださる姿勢がすごく素敵です。三宅さんのようなママがいる店があったら通いたい!って思いますね。
吉田:3組のカップルがいて、全然違う種類のキュンキュンが味わえると思います。僕たちも皆さんにキュンキュンしてもらえるように頑張ります。
原作では、翔がバイクに乗るシーンがあるんですが、それはどう表現するのか…というところにも注目してほしいです。僕はバイクに乗ったことがないのですが、尚輝さんはバイクに乗るんですよね?
田中:僕は学生時代から大きいバイクに乗っているので、バッチリレクチャーしますよ! ちなみに馬、乗れたりする?(一同爆笑)
僕は、祐吾くんとYouTubeで馬の乗り方を見て「これ、きれいじゃない」と言ったりしながら研究しているので、フォームの美しさを舞台上で追求していけたらなと思います。そして、大輔が落ちぶれた姿から立ち直っていく様も立ち姿や雰囲気でピシッと出していきますよ!
田中:1本の作品でいろいろな関係性が見えるので、3本~4本の芝居を観た感覚になれます。それぐらい密な3組のカップルになっていると思うので、ぜひ色の違うキュンキュンを楽しんでもらえたら。わかば荘に遊びに来てください。
吉田:僕と竜くんにしか出せない高校生ならではの若々しさをお届けできるように頑張ります。楽しみにしていてください。キュンキュンさせます!
田中尚輝さん×吉田知央さんの直筆サイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント!
応募締め切りは2022年6月12日(日)23時59分です!沢山のご応募お待ちしております!
※サイン入りチェキは当選者1名様につき1枚とし、TwitterのDMにて当選された方にのみ、ご連絡いたします。
※仕様上2.5newsのTwitterのアカウントをフォローして頂かない場合はDMが送れませんのでご注意ください。
※DM送信後は48時間以内にご連絡が無い場合、当選は無効といたします。
原作:羽生山へび子(大洋図書 H&C Comics)
脚本:友池一彦(TOMOIKE プロデュース)
演出:鄭光誠(VACAR ENTERTAINMENT)
日程:2022年6月10日(金)〜20日(月)【全15公演】
場所:草月ホール
出演:
千葉晃太役・小林竜之、小田島翔役・吉田知央、幕之内大輔役・田中尚輝、一条誠役・佐藤祐吾
長崎恵一役・中尾拳也、清川誠司役・中村龍介
堤川真一役・坂垣怜次、横山役・伊藤玻羅馬、橋沢役・颯駿介
ママ役・三宅祐輔
チケット全席指定
S 席 8,500 円(特典付)
A 席 7,000 円(+500 円で特典付)
B 席 5,500 円(+500 円で特典付)
公式サイト https://tokyo-stage.com/haretokidokitop
公式 Twitter @TokyoStage_inc
企画・製作:晴れときどき、わかば荘 あらあら製作委員会(東京舞台製作/大川企画)
公演に関するお問い合わせ:東京舞台製作株式会社 電話:03−5843−5321
メール:info@tokyo-stage.com
(C)羽生山へび子・大洋図書/舞台「晴れときどき、わかば荘 あらあら」製作委員会