さて、肝心の舞台であるが、これがアニメになってもいいくらいの面白さ、彼らの“ある1日”という設定、時折“ショータイム”を挟み込んで進行する。もちろん、何か“発見”がある訳でもなく、“成長”もなく、“ニートからの脱出”もない。F6はどこまでもかっこよく、六つ子たちはグダグダ、しかも「あーでもない、こうでもない」状態で客席からは笑いが起こる。脇キャラの酒井蘭(トト子)、村田充(イヤミ)、Kimeru(チビ太)、原勇弥(ハタ坊)も適材適所、トト子役の酒井蘭の振り切った演技は爆笑もの、イヤミの“シェー”はバッチリ、チビ太の叫び声(これが惚れ惚れする!)、ハタ坊の金持ちぶり、皆、期待通りでいちいち可笑しい。客席を使った演出もあるので、通路側の席を運良くゲット出来た観客はラッキー(しかも客席で何か配る)、“本編”が終わったらお楽しみのショータイム、歌って手拍子で楽しみたい。1幕もので上演時間はおよそ2時間、笑って笑ってのあっという間、続編がきっとある、と思いたい(思える!)。サブタイトル通り“SIX MEN’S SHOW TIME”であった。
【公演データ】
舞台 『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』
大阪公演:2016年9月29日(木)~10月3日(月)/梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
東京公演:2016年10月13日(木)~10月23日(日)/Zeppブルーシアター六本木
原作:赤塚不二夫「おそ松くん」
演出:小野真一
脚本:伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之
音楽:橋本由香利
劇中歌プロデュース: TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
【出演】高崎翔太(おそ松)、柏木佑介(カラ松)、植田圭輔(チョロ松)、北村 諒(一松)、小澤 廉(十四松)、赤澤遼太 郎(トド松)、井澤勇貴(【F6】おそ松)、和田雅成(【F6】カラ松)、小野健斗(【F6】チョロ松)、安里勇哉(【F6】一松)、和 合真一(【F6】十四松)、中山優貴(【F6】トド松)、酒井蘭(トト子)、村田充(イヤミ)、Kimeru(チビ太)、原勇弥(ハタ坊)
DVD化、決定!
発売日:2017年2月10日
価格:7800円(税抜き)
公式HP:http://osomatsusan-stage.com/
公式Twitter:@osomatsu_stage
©赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2016
■舞台 『おそ松さん』過去リリース記事
・https://stagenews25.jp/?p=3896
・https://stagenews25.jp/?p=5228
・https://stagenews25.jp/?p=5329
・https://stagenews25.jp/?p=6320