柏木佑介、なすびらが出演する舞台、フリーカル『YAhHoo!!!!』2022(ヤッホー)が、5月11日(水) 池袋・あうるすぽっとにて開幕。
初日に先駆けて行われたゲネプロ公演と舞台挨拶でそれぞれ想いを語った。
本作はナイスコンプレックス初のオリジナル音楽劇として誕生し、今回で4度目の上演となる。
東日本大震災の原発被害により強制退去させられた福島県浪江町を舞台に、妖怪なってもなお人間を待ちつづける動物たちと、戻りたくても戻れない人間たちの葛藤を音楽劇とお祭りで賑やかに描きます。
初演から続投のキャストやお馴染みのメンバーに加え、2022年バージョンでは、新キャストとして、岡村さやか、上松コナン、伊藤寧々、竹内心、駒津柚希、そして、丈が出演。さらに震災から地元福島で復興支援の活動を続けている俳優・なすびも初参戦。エンターテインメントの場所から想いを届けます。
公演は5月15日(日)まで。
この物語は11年前に実際に起きた出来事から生まれて、舞台は福島県浪江町です。2010年の浪江町の人口は約2万人だったそうで今は約2千人、10分の1になってしまっています。2018年にこの物語をやろうと決めて、柏木佑介を座長として一緒に5年間必死に行動を起こしてきました。目標は浪江町でこの公演をやる、お祭をやることです。そして浪江町2千人の方に実際に観てもらう。
そうすればそれが広がって全国から2万人が浪江町に来るんじゃないか。その時に今まで言い続けた事が形になるのではないか。
「どうしたら人間がこの場所に戻ってくるんだろう」それを目的としてこの公演をやっています。
そして新しい目的、その先をしっかりと見ています。まだ僕の中だけで何も決まっていませんが、東京の劇場でこの形で上演するフリーカル『YAhHoo!!!!』はこれが最後になるかもしれません。
次は違う形で、僕はその先を見たくなっていますのでぜひお見逃しなく。
そしてそれが実際に叶った時に、大きな花火を浪江町で見られたら最高だなと思っております。
●ヤンスケ(柏木佑介)
初日を迎えることができました。新しいメンバーも参加してくださって、変わったものもありますが変わらなかったものもたくさんあります。5年目ですが良いものを引き継ぎ、新しいものを得てパワーアップして進化し続けているなと思っています。
初演からあえて言っていませんでしたが、ぜひ前説から観ていただきたいです。この物語は前説である方が登場します。そのある方が皆さんと一緒に浪江町に行くところから物語が始まっています。
お時間がよろしかったら開演7分ほど前にお席についていただけると、より楽しめると思います。
この物語は明るいお話です。愛のあるお話です。人間は福島のことが大好きで、動物はご主人様が大好きで、人間は動物の事を忘れていないし、家族愛や夫婦愛、色んな愛情が詰まっている作品です。
たくさん汗をかき、たくさん心の叫びを伝えて、たくさんの熱量でお届けします。劇場に足を運んでくれたら嬉しいです。
●浜花優治(浅倉一男)
フリーカルヤッホー!!2022年ご来場頂きまして誠にありがとうございます。毎年必ず変化があり、不安定な心を持つ優治が成長していく、想い続ければ必ず叶う。この作品で素敵な言葉がいっぱいあります。ひとつでも持ち帰って頂けたら嬉しいです。本日はありがとうございました。
●西洋木蔦(富田麻帆)
私は今年で3度目の参加となります!
回を重ねるごとに新しく生まれ変わっているんですが、だけど想いは繋がっていて、どんどん強くなっていて、ヤッホーがあるよ!って聞くと、やったーお祭りだ!と嬉しくなります!
今年もたくさんの方々にお会いできますよう。精一杯お祭り楽しみたいと思います!!!
●風露草太(なすび)福島出身
皆さんが5年間積み上げてきた中で、僕は今回初参加いたします。しかも生まれも育ちも福島県で、
浪江町出身ではないのですが、父方がいわき出身だったので福島や(海側の)浜通りのことも自分の故郷として捉えている部分もあります。
東日本大震災から11年たちますが地道な努力ということで、僕は大きなことはできませんが今でも色んな復興支援の応援活動を続けています。その中でも今回は本業のエンターテインメントの部分で何か福島復興のお役に立てることがあるのではないかと思って参加させていただきました。
このお話はフィクションですが、実際に浪江町はあります。役者としてセリフを紡ぐ中で、やはり言いづらいセリフはありました。僕がもしこのセリフを言ってしまったら傷ついてしまう人がいるのではないか、そんな葛藤も正直ありました。
なすび個人としてはこの11年間言ってこなかった、言うことを避けていた言葉も僕のセリフの中に織り込まれています。でも自分なりに福島県民のみなさんと色んな所で出会い、交流を深めてしっかり向き合って学んできたことを自分の中にしっかりと消化して、それをセリフとして役者なすびがエンターテインメントとしてお届けできたらと思っています。
今年47になりますが、まさかこんなに唄って踊るとは思っていませんでした。出演者のみなさんがとても派手なので俺が普通に見えるとは。(ステージの)床に番号の印(バミリ)が付いていまして、これがこまけーのね!おじさん右足がこっちとか言われたことが無くて初体験で、若い皆さんに支えてもらっています。なすびの真剣なお芝居と、楽しく唄って踊って祭りを繰り広げるところを観ていただけたら。顔は長いが話は短い方がいいと思いますが、長く語らせて頂きました。これはいつも言っているネタです(笑)
●アオイ(三上俊)
自身、3度目の出演となる「YAhHoo!!!!」
回を重ねるごとに演出の木村さんの想いが僕に、そして役に伝わり、より濃く物語の中を生きています。
進化し続ける祭りを存分に、一緒に楽しんでいただけたなら幸いです。さあ、祭りだ!
●アイビー(伊藤寧々)
アイビー役の伊藤寧々です。私自身、震災について改めて考えてみるきっかけになった作品でした。
キムラさんがこの物語りに込めた温かい思いや福島の今を作品を通してお客様にしっかり伝えられるよう、キャストの皆様と力を合わせた素敵な作品になっているので是非劇場でご覧いただけたら嬉しいです!福島出身の方にも、そうでない方にも何か心に残るものがあれば良いなと願っています。
お祭りを一緒に盛り上げてください!
●ンチューサ(足立英昭)
YAhHoo!!!!は今回個人的に、3回目の出演となり、これまでと違うンチューサとして出演させて頂きます。役と共に作品の視点も変わり、また新たな一面を見れる楽しみを、今回が初めての方はもちろん、
2回目、3回目の方にも伝えられるよう、誠心誠意お届けしていきます!
●サルビア(岡村さやか)
「YAhHoo!!!!」初めて出演させていただきます。全員で無事に初日を迎えられてとても嬉しいです。
再演を重ねてきたこの作品と、カンパニーの皆さんから学んだことを大切に、千穐楽まで正直に向き合っていきたいです。観てくださった方の心をほどく力の一部になれますよう、お子さまの心にも未来にも届けられますよう精進します。
●ブルースター(安孫子宏輔)福島出身
「福島は可哀想じゃなく、楽しい場所だ」
そう全力で叫んでいるヤッホーという作品が毎年上演されている事を福島県民としてとても有難く思います。
そして、震災当時福島で無力感に震えていた僕はこの作品に出演出来ることが心から嬉しいです。
この楽しいお祭りを沢山の人に知ってほしいです。
「福島って良いところだね。行ってみたいね。」と言ってもらえるように全身全霊でお届けします!
●シダ(駒津柚希)
今回初参加させていただいて、皆さんの作品に対する暖かさを感じました。私自身、この作品に携わらせていただいたことによって価値観の変化もありました。ご覧になった皆様に伝わるように表現していきたいと思います。
●グロニア(林千浪)
YAhHoo!!!!2022、グロニア役を演じます林千浪です。去年に引き続きこのお祭りに参加できていること、とても光栄で嬉しいです。この作品はみんなで生きて、みんなで作り上げてる、みんなの人生だなーと思います。そして何より、楽しい!見ている皆さんも何かを思っていただけたら、ハッピーです!
ずっと続いていくべきこの物語。今年も盛り上がるよう!頑張ります!!!
●リンドウ(竹内心)
去年は客席から観ていた『YahHoo!!!』のお祭りに、今年は出演者として参加できることをとっても嬉しく感じています。豚の妖怪役ということで、食いしん坊な自分にはピッタリだと思っていましたが、食べるシーンは一度もなく、豚の動画や文献と向き合い続けた日々でした。4度目の再演となるこの舞台。
5年間大切に積み上げてきてくださったこの素敵な作品をもっと多くの方に届けられるよう、一瞬一瞬全力で生きたいです。
●大山大海(濱仲太)
今回で4回目のヤッホー祭です。今年もまた楽しさがバージョンアップしています。
たくさんの愛が詰まった作品、是非多くの方に、見て、知ってもらいたいです!
●根本シャクジ(赤眞秀輝)
フリーカル『YAhHoo!!!!』2022、今年も幕が上がります!年を重ねるごとにパワーアップしていますが、もちろん!2022年版も過去最高です!今年も一緒にお祭りを楽しみましょう!!
●根本マキノ(上松コナン)福島出身
なかなか公演を行うことすらも叶わなくなってしまったここ最近で、無事に初日を迎えられたことをうれしく思います。 福島県浪江町が舞台の「YAhHoo!!!!」福島県出身として盛り上げでいぎます。多くの人に観に来てもらって、一緒にヤッホー祭りを楽しんでもらえたらうれしいです。
●井原足吉(丈)
今回でナイスコンプレックスは2回目の出演となります。
初のフリーカルで、いっぱいいっぱいな中ですけれども、精一杯、踊り、歌、そして魂を込めたメッセージを伝えたいと思っております。
大の犬好きです。ぴったりの作品です。楽しんでください!!!!
お祭は子供から大人まで唄い踊り誰でも楽しめ参加できます。
年に一度のお祭でみんなが故郷に帰ってくるように、動物達が「浪江にみんな戻って来い!」と歌って踊ります。誰もが歌っていい、踊っていい、参加しいていい、再び立ち上がる為の音楽劇。
それを「フリーカル」と名付けました。「悲劇」だけではなく「希望」を伝えること、「作品を育てる」
「いつか浪江で上演する」を目標に毎年進化を続け、4度目となる今回は音楽を増やし更にバージョンアップ。震災から11年、繋いでいくカルチャーとして、「芸術」ではなく「文化」となることを目指しています。