原作は、2017年に双葉文庫から出版された根本聡一郎の同名小説『プロパガンダゲーム』。大手広告代理店の最終就職試験で行われる、国民を戦争に導くためのゲーム“プロパガンダゲーム”を通し、学生たちが2時間後に行われる国民投票に向けて宣伝を利用し国民を煽動していくという内容の本作は、先の読めない展開と予想外のラストで広告宣伝の本質やネット社会における民主主義を問いかけ、多くの読者に衝撃を与えた。そんな本作を「side: Government」「side: Resistance」と2つの物語に分けての同時上演が決定した。
脚本・演出を務めるのは、旗揚げ10周年を迎えた劇団5454(ランドリー)の春陽漁介。日常生活と隣り合わせのファンタジーを得意とし、緻密に計算されたストーリー展開と演出で観客を虜にする春陽と、「プロパガンダ」という現実の中に存在するがどこか非現実めいたテーマがどのような化学反応を見せるのかに期待が高まる。
また、本作は国民を戦争賛成に導こうとする政府サイド「side: Government」と戦争反対に導こうとする反政府サイド「side: Resistance」の2作品を同時に上演する。それぞれが独立した物語になっていながらも、反対サイドの内容と密接に絡み合いながら展開していき、両サイドの物語を体験することで大きな1つの物語が完結する構成になっている。
舞台「プロパガンダゲーム」は、サンモールスタジオにて2022年8月11日(木祝)〜28日(日)まで上演される。
【あらすじ】
大手広告代理店の就職試験を勝ちあがった大学生8名。
彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを競うゲーム【プロパガンダゲーム】だった。戦争を行うかどうかの国民投票はゲーム開始から2時間後。それまでに「政府チーム」は戦争賛成に、「レジスタンスチーム」は戦争反対に国民を導かなければならない。両チームはSNSや動画を使った宣伝を利用し、ゲームの国民として選ばれた一般人を相手にプロパガンダを行っていく。国民投票の結果はどうなったのか…そして、この最終選考の隠された真の目的とは。
先の読めないゲーム展開と衝撃のラストが、宣伝広告の本質、ネット社会における民主主義とはなにかを観客に問いかける。
舞台「プロパガンダゲーム」
【出演】
―side: Government―
松島勇之介/松田昇大/宮崎理奈/及川詩乃(劇団5454)
―side: Resistance―
白又敦/白柏寿大/出口亜梨沙/高嶋菜七
窪田道聡(劇団5454)/榊木並(劇団5454)/森島縁(劇団5454)
■原作:『プロパガンダゲーム』(根本聡一郎 作/双葉文庫)
■脚本・演出:春陽漁介(劇団5454)
■企画・制作:メディアミックス・ジャパン
【公演日程】
2022年8月11日(木祝)〜8月28日(日)
■場所:サンモールスタジオ
■HP https://mmj-pro.co.jp/propaganda-game/
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