【3.0レポート】『キンキーブーツ』

『キンキーブーツ』

『キンキーブーツ』は、2005年に公開された映画をミュージカル化。経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子・チャーリーが、ドラァグクイーンのローラと出会い、差別や偏見を捨てて、工場をドラァグクイーン専門のブーツ工場へと再生させていく物語。シンディ・ローパーによる書き下ろし楽曲も大きな話題となり、2013年、トニー賞で最多となる13部門にノミネート。作品賞、主演男優賞、オリジナル楽曲賞など6部門を受賞。今もなおブロードウェイで人気を集めている。
もともとは1999年のBBC Twoのドキュメンタリー『Trouble at the Top』のエピソードを基にした同名映画『キンキーブーツ』から。この舞台作品のプロデューサーのダリル・ロスが2006年のサンダンス国際映画祭でこの映画を鑑賞し、心奪われ、ミュージカル作品に出来るのでは?と考えた。ローレンス・オリビエ賞受賞のホル・ラフティグもこの映画を鑑賞し、ミュージカルに向いていると判断し、ロスとラフティグは年内に舞台化の権利を手に入れたのであった。そして演出家にジェリー・ミッチェル、脚本にハーヴェイ・ファイアスタインを据えた。楽曲はシンディ・ローパーを起用。実はローパーはミュージカル作品はこれが、なんと“お初”。プログラムによるとブロードウェイが好きでいつかその音楽をやりたいと願っていたそう。何度も書き直しをしたようだが、このたゆまぬ努力によって、この作品は2012年に試演、翌年の2013年4月にブロードウェイで幕が開き、世界中で上演されている。

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2.5news(編集部)

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