音楽劇「金色のコルダBlue♪Sky Prelude of 至誠館」、本編のスピンオフ的な物語で、群像劇としては見応えがあった。この作品の一番の見どころ(聴きどころ)はプロの演奏者による本格的な生演奏。演者は“エアー演奏”をするのだが、動きを上手くシンクロさせて本当に演奏しているような雰囲気を醸し出す。実は日本は吹奏楽が盛んな国で100万人以上が吹奏楽を経験しているとか。そういう意味においてはこの「金色のコルダ」、舞台化されてしかるべきとも言える。
昨年は本格的なオペラとして上演、超大作で見応えがあったが、今年は趣きを変えて“前衛”オペラとして再構築。装飾的なものを極力なくして、作品のエッセンスのみを抽出した舞台となっており、原作者の考えや思想に重きを置いている印象であった。内容に変化はないが、見せ方がここまで変わるともはや再演という言葉は相応しくない。新作と言って差し支えないであろう。キャラクターの容姿も「コミックから飛び出しました〜」な感じではなく、それでも原作を彷彿とさせる印象、そこはスタッフの腕のみせどころであろう。2017年に鳥取での公演が決定している。東京等の主要都市での上演はまだ、であるが、是非とも実現して欲しいところである。
舞台『弱虫ペダル』~箱根学園(ハコガク)新世代、始動~、もはやビッグタイトルとなった舞台『弱虫ペダル』、キャストの世代交代と物語内での世代交代がシンクロ、フレッシュな印象であった。アニメも2017年から始まり、こちらもインターハイが終わっているので、そこから先の物語となる。舞台版の方がストーリーが先行しているので、アニメと舞台の相乗効果が期待出来る。新たなファンも獲得出来るはずである。
2025年2月をもって、建て替…