劇場公開から3週間。会場に詰め掛けた“監督(=観客)”の中には、本作を 3回以上鑑賞しているリピーターも大勢見られた。この日の舞台挨拶では、公式Twitterに寄せられた“監督”からの質問に答えるコーナーを実施した。
北園は「エビだと思うし、もうエビでいい!」と笑わせた。
また好きな鍋の話題になると、一人鍋が趣味という荒牧は「好きな鍋は季節ごとに変わる。今の季節は塩ちゃんこ鍋が好き」と紹介。田中は「僕は鍋ではないかもしれないけれど、子供の頃に食べた湯豆腐が好き。でかい鍋の中に醤油の器を入れて、その周りに豆腐と野菜を入れる。温まった醤油の中に豆腐を入れて食べる。肉はないのでヘルシーです」と家庭の味を回想。北園は「僕はすき焼き!これは最強」といい、田口は「僕はミルフィーユ鍋。見た目もいいし、ポン酢で食べるのもいい」とそれぞれ理想の鍋を語り合った。
田中が植田圭輔の口に向かってマシュマロを投げるシーンの舞台裏も明かされた。田中は「あれは紛れもなく本当に投げています。5回くらい挑戦。マシュマロも大きいし、植ちゃんの口の中に入れなければいけない。最初は NGを出したけれど意外とスポッと入った。その時の感動は忘れられない」と撮影を回想し「普段先輩に向かってマシュマロを投げることなんてないので、失敗したときに植ちゃんの口元にマシュマロの粉が付いたときは、あまり見られない姿なのでシメシメと思いました」といたずらっぽく笑った。
俳優をしていた高校時代の友達の影響という荒牧は「友達の撮影する様子を遠くから眺めていたら、その友達がこれまで見たことのない表情をしていて…。その姿を見たときに俳優って面白そうだとぼんやり思った。大学の就活時期に、そういえば俳優って面白そうだったなと思い出して、大学卒業後に飛び込みました」とこれまでの歩みを回想。三谷幸喜監督作『THE 有頂天ホテル』がきっかけという田口だが「でも恥ずかしいから俳優になりたいとは親にも言わず、東京の大学に進学してから密かにやりはじめて、後戻りできないと思ったときに言いました」と明かすと、荒牧も「俺もそんな感じ!芸能界に入りたいと言うと、親も心配するからねえ…」と親を気遣う優しさをチラ見せしていた。
現在、副音声入りの上映も行なわれているが、収録時の思い出やエピソードについて尋ねると、北園が「大きいミスみたいなのはなかったかな?」と振り返ると、荒牧は「スタッフさんには、他の組は脱線に次ぐ脱線だったけど、冬組は映画についてエピソードを添えてくれて、副音声っぽくしてくれた。といってくれましたね!」と嬉しげに明かし、田中も笑顔で大きくうなずき、田口も「是非観てくださいね!」とアピールした。
会話の流れでそれぞれを「〇〇兄貴」と命名することになった田中は「堪大君は寂しがり屋兄貴。植ちゃんはべしゃり兄貴。涼君は奇想天外兄貴。まっきーさんは天然兄貴!」と発表。天然兄貴とされた荒牧は「しっかり者と言ってほしかった!」とすねるも、北園から「HDMI のことを MDAI と言っていた。HDMI を間違える人間が令和にいるのかと驚いた」と天然ぶりを暴露されると、荒牧は照れながら「…なんとなくの文字列で覚えるとね」と弁解していた。
最後に冬組を代表して荒牧は「舞台での表現方法と映像での表現方法は違ったりしている。俳優それぞれの演技の細かな違いや映画ならではのシーンやセットがあることで想像力が膨らむので、そんな細かいところまで気付ける部分が映画ならではの楽しみ方をしていただきたい。『MANKAI MOVIE』も『MANKAI STAGE』も、そして『A3!』という作品も楽しんでほしいです」と全国の監督に呼びかけていた。
その後、マスコミ向けに行われたフォトセッションの準備のギリギリまでトークが止まらなかった4人。いざ横に並んでシャッターが切られ始めると、最初はキリッとしていたものの、途中から荒牧が背伸びをしたり、北園と田中がしゃがんでみたりと、“身長詐欺“をしてふざけ合う一幕も。終始、冬組の仲の良さが溢れ出るアットホームなイベントとなりました!■登壇者(敬称略):荒牧慶彦(冬組リーダー:月岡 紬役) 北園 涼(冬組:高遠 丞役) 田中涼星(冬組:有栖川 誉役)/ MC:田口 涼(松川伊助役)
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