舞台『アーモンド』が3月9日(水)に東京・シアタートラムにて初日を迎えた。
舞台『アーモンド』は、2020年本屋大賞翻訳小説部門の第1位に輝き、人気KPOPメンバーの愛読書として日本でも人気となっている韓国発の同名小説を原作に日本初の舞台化作品で、子役時代から現在まで幅広い活動を続け、4作連続で主演を務める⻑江崚行と、2.5次元作品・ドラマ・コントなど多方面で存在感を示す眞嶋秀斗が失感情症の主人公ユンジェと、短気で荒々しい性格のゴニを役替りのWキャストで演じている。
尚、劇場チケットは発売中。ライブ配信も行う。
初日を迎えられることに幸せを感じてます。
今できることを全力で努めつつ、見に来てくださる皆様に、大きな意味で楽しんでもらえるように頑張りたいです。
緊張と不安を楽しんで乗りこなしたいです。よろしくお願いします!
人と人の出会いが引き起こすこと、その無限の可能性など、「失感情症」の少年・ユンジェを通して様々なことを考えました。演劇にあまり触れたことのない方にも、ぜひ観ていただきたいと思う作品です。
今回、2役を回替わりで演じます。生演奏の楽器もチェロとバイオリンで替わるので、どちらの回も、『アーモンド』の世界をしっかり面白くお届けできるよう頑張ります。
いよいよ幕が開きます。
小説を読んだ時から、この物語がどのような舞台になるのかとても楽しみにしていました。
稽古を重ねるうち、小説では見えなかったもの、また生身の人間が演じるからこそ見えてくるものがありました。
小説を読んだ方も読んでいない方もきっと何か“感じる”ものがあると思います。
ぜひ劇場で堪能していただければ幸いです。
「アーモンド」を皆様にお届けできる日がやっと訪れました。
舞台版の魅力は、様々な事象が二重写しになっていることだと思います。
ある時は、Aに見えていたものが、ひょっとしたらBなのではないか?いや、そのどちらも混在しているのだと、あらゆる場面で気がつかれると思います。
俳優としてこの複数のレイヤーを同時進行させることはとても難しいことですが、抗酸化作用のあるこの作品が、必ずや皆様の心の健康を維持してくれることと思います。
舞台『アーモンド』いよいよ開幕致します。
こうして無事に初日を迎えることができ、お客様にこの作品をお届けできることを心から嬉しく思います!
感情を感じられないユンジェが愛を知っていく、その一つ一つの過程が、音楽・振付・舞台装置、全てを通して瑞々しく感じていただけると思います。
千秋楽まで無事に駆け抜けられることを祈りながら、この作品のメッセージをお客様にお届けできますよう、精一杯努めてまいります!
劇場で、お待ちしております!
いよいよ舞台「アーモンド」の初日を迎えるところまで来ました。稽古初日から本日に至るまで他団体の舞台公演の中止の知らせを見たり聞いたりして来た中、胸が痛い思いをして来ました。そんな中、このような日を迎えられた事、千穐楽まで務め果たすことの出来る事を感謝し、一日一日、一回一回を大切に臨んで参りたいと思います。
「初日の幕を開ける」ことがどれほど大変なことなのか、わかっていたつもりがあらためて思い知らされました。
それくらい今はさまざまな条件に恵まれないと難しい状況です。
とはいえわたしたちは、少し遅れたとはいえ初日を迎えられた「恵まれたカンパニー」なのですから、
この恵みを客席の皆さんと分かち合いながら、なんとか最後までやり遂げたいと願っています。
怪物と呼ばれた少年が、愛によって生まれ変わるまで――。
感情を司る脳の部位、偏桃体(形状が似ていることから、原作内ではアーモンドと表現される)が人より小さく、怒りや恐怖といった感情をうまく感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ(Wキャスト:⻑江崚行/眞嶋秀斗)。祖母(伊藤裕一)は彼を“かわいい怪物”と呼んだ。母親(智順)は感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」などの感情を丸暗記させることで、なんとかユンジェを“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母親が通り魔に襲われ死傷したときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。事件によって母親は植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちに。
そんなとき現れた、もう一人の“怪物”ゴニ(Wキャスト:⻑江崚行/眞嶋秀斗)。激しい感情をもつその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく――。
■誰かと繋がっているようで、誰とも繋がっていない現代の不安を抉る
ここ数年で、インターネットは急速に普及し、若い世代がSNSを通じて多くの人とコミュニケーションをとれるようになった。ネット上では、恋愛リアリティショーやオーディション番組が台頭し、手軽に誰かの人生に関われるようになったようにさえ見える。そのような時代背景の中、「共感とは何か」について痛いほどまっすぐに問いかける本作。
「友達って何?」「他⼈を思いやるって何?」 同じ学校に通う友人、SNS上で繋がっている人や会社の同僚からの「いいね」は果たして共感なのだろうか。他⼈の気持ちを⼼から感じるとはどういうことなのか。
そして愛は本当にあたたかいものなのか、観客とともに考えてみたい。
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