この度、2022 年 4 月 6 日(水)~17 日(日)KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオにて『象』の上演決定!
俳優として映画『凶悪』やドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』などに出演するほか、tvk「猫のひたいほどワイド」の火曜日MCを5年間務めるなど、多彩なジャンルで活躍する小林且弥が、満を持して舞台の初演出に挑みます。脚本には、映画『オボの声』で第 1 回松田優作賞優秀賞を受賞するなど、映画監督でもある齋藤孝を迎え、コロナ禍で廃業を余儀なくされたサーカス団の最後の一日を描いた物語をお届けいたします。
ある者は我が道を進み、ある者は夢のために進路を決め、ある者は家族のために職を探し、ある者は理想と現実の狭間で揺れ、ある者は他者のために生きようとし、ある者は自己保身に走り、ある者は自分の進路を他人に委ねる。
自己判断と自己責任のもとに多様性が認められるようになった世の中で、「自分らしく生きる」とはどういうことなのか。
「自分」を持たない者は淘汰されるのか。檻に取り残された象のアドナイの処遇をめぐり議論をする中で見えてくる彼らが抱える現実と本音。その先に、どんな結末が訪れるのか。ぜひ、その瞬間にお立合いください。
また、終演後には、「小林且弥×〇〇」と題して、演出の小林且弥が「今」お芝居の話を共にしたい、と考えている俳優やクリエーターをゲストでお迎えしてアフタートークを行います。どうぞ、お楽しみに。
る・ひまわりのプロデューサーさんから正式にお話を頂いたのが数年前のいつのことだったか。
2020 年夏に予定していた公演はコロナで中止になり、コロナ禍を経た現在、当初の企画は変更を余儀なくされ、自身の俳優としての活動も岐路に立たされました。
そんな折に、脚本の齋藤さんから 5 つのプロットを渡されたのが昨年、二度目の緊急事態宣言下のこと。
その中から僕が選んだのが今回の『象』。
風景に決して溶け込むことのない巨大なテントが、当たり前の日常に突如現れ、幻の如く消える。何か見てはいけないものを見せられているかのような感覚と時間の共有。
他者にもなれず、自分自身をも持たない者はこの社会においてどう生きるべきなのか。
『象』はそんな舞台です。
4 月。やれたらラッキー。やれなかったらまたお会いしましょう。
『象』、是非。
「象」は大きく変化を求められた価値観や生活に悩まされる中で、変わって欲しくないものを描きました。もしかしたら、変わるべきでないものかも知れません。
このメッセージが、自分にとって新たなフィールドである演劇を通して、多くの人に届くことを切に願っています。
そして、この脚本が新鋭の演出家と素晴らしいキャスト・スタッフによって、どのような作品に化けるのか、とても楽しみにしています。
「象」に出演することができとても嬉しく思っております。
また、小林且弥さんの初演出作品に携われることも幸せに思います。
本作は現代社会に生きる、生き続けなければならない人間達にとって「何か」を拾い上げる機会になる作品だと思います。
カンパニー一同手を取り合い一丸となって作品に臨みます。
このような時世ではありますが、お客様のご来場を心よりお待ちしています。
【日程】 2022 年 4 月 6 日(水)~4 月 17日(日)
【会場】 KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ
【脚本】 齋藤孝
【演出】 小林且弥
【出演】 安西慎太郎、菅原健、鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういち
【チケット料金】 全席指定 9,800 円(税込)
【一般発売】 2022 年 3 月 27 日(日)10:00
・イープラス https://eplus.jp/zou2022/
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/le-himawari-zo/ (P コード:511-040)
【主催】 る・ひまわり
【公式 HP】 https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00611
◆あらすじ
廃業することとなった「びっくりサーカス・ノア」。
解団の日に集った団員は、今後の生活への不安や不満を口にしながら後片付けをしている。
殺伐とした空気を払拭するように、不遇の過去を持つ見習いクラウンがパフォーマンスを披露することになるのだが、サーカス団所有の象が業者に引き取られていないことが判明する。金を持ち逃げしたオーナーとは連絡がつかず、残された団員で象の処遇を話し合うのだが…。