2021年12月20(月)東京・グランドシネマサンシャイン池袋にて、 映画「文豪ストレイドッグス BEAST」の完成披露上映会が行われました。
『文豪ストレイドッグス』は原作・朝霧カフカ、作画・春河 35により 2013年1月号の「ヤングエース」で連載が開始され、現在シリーズ累計850万部(電子含む)を突破し小説版や2016年にはアニメ化、2017年に第一作となる舞台が公演され、2018年に劇場アニメーションも公開されたメディアミックスを幅広く展開する大ヒット作品です。
シリーズ初の実写映画化となる本作では、「中島敦と、その宿敵である芥川龍之介。もし、ふたりの所属する組織が逆だったら……?」という“if”のストーリーが描かれ2022年1月7日(金)に公開となります。
そして映画公開に先駆けて行われた完成披露上映会には、芥川龍之介 役:橋本祥平さん、中島 敦 役:鳥越裕貴さん、織田作之助 役:谷口賢志さん、太宰治 役:田淵累生さんが登壇。
2.5系のミュージカルや舞台で大活躍の4人がそろい、作品が公開できることの喜びを語りました。
ようやくお客さんに作品を観てもらえるこの日を迎えられたことについて、橋本さんは「本当に待ち遠しかったです!映画『文豪ストレイドッグス BEAST』をやるって決まった時から、この日がずっと待ち遠しかったです。撮影中も撮影が終わってからも鳥(越)くんと楽しみだね!と話をしていて、本日を迎えられて本当にうれしいです。」と笑顔で話し、続いて鳥越さんは会場にいるお客さんから伝わる緊張感について触れ、「本当に楽しめましたか?」と恐る恐る客席に質問すると、客席からは大きな拍手が沸き起こり、ほっと安心した表情を浮かべました。田淵さんは「初めて(完成した作品を)観たときに言葉にならない感情をいくつもいだいたので、その感情を皆様にも味わっていただけて嬉しいです。これからもっとたくさんの方にも味わってほしいですね!」と満面の笑みで公開への待ち遠しさを話しました。
谷口さんは「映画の公開の時に感じるのは、僕は産んだことはないですが子どもを産んで心も身体も痛めて、そして大切に産んだその子をみなさんに可愛がっていただきたい気持ちです。さっきいただいた拍手で僕たちの赤ちゃんが愛してもらえたのかなという気持ちになれました。」と話しました。
芥川と敦だけでなく織田と太宰も本来の「文スト」とは異なる立場、関係性にある本作。撮影中の思い出深いエピソードを質問されると橋本さんは「撮影はほとんど鳥越先輩と同じで。休憩中にも自分たちは何回このやり取りやっているんだ?ってことばっかりで、いつも通りの僕らの空気感でいられました。一方で、カメラが回った時にはものすごい緊張感で、全力の熱量で芝居に取り組めたのは心地よかったです。」と振り返ると鳥越さんは「アクションシーンがものすごくて、相手を気遣っていると手加減したことがわかる芝居になってしまうので、この作品のアクションは祥平としかできないと思いました。今までのうっぷんたるものをすべてぶつけました(笑)お芝居ですけど、ガツンとやれたので楽しかったです!」と笑いを誘いながらも二人の信頼関係を明かしました。
それに対して谷口さんは映画で初めての共演となる田淵さんだったから「彼と新しい関係を築きたいなと思ったので、全く喋らず挨拶もしないで撮影だけをやろうと決めて望んでいました。」と芝居への想いからの態度だったことを打ち明けるも、谷口さんを怖がっていた田淵さんと一緒に演じられたことに対して「彼と一緒に演技ができたことは幸せでした。最高の時間を過ごすことができました。」とコメント。さらに「織田作之介という役が大好きで舞台だけで終わらせて伝説になろうと思っていたんですが、原作の朝霧カフカ先生から「谷口賢志の織田作之助を引っ張り出したいから、この作品をやりたい」と言っていただき、命を懸けてやろうと思いました。スタッフ・キャスト全部の愛が詰まった作品だと思っています。」と朝霧先生との秘話も語りました。
そして本作の監督が「仮面ライダー」「ウルトラマン」などの特撮を手掛けてきた坂本浩一監督であることに触れ、監督からのディレクションや思い出を聞かれると橋本さんは「盛りだくさんのアクションシーンです。一度 OK が出ても、またすぐに次の長いアクションの手数を教えてもらう事の繰り返しで、いつ終わるんだろうなって思いましたね。頭がパンクしそうになるくらいのアクションを教えてもらい、良い思い出として残っています。」と振り返るも、中でも 1 番の思い出はゼロ距離の状態で人を吹き飛ばすことができるという技を、休憩中に鳥越さんと一緒に監督から伝授してもらったことだと楽しそうに話しました。坂本監督との、そのやり取りを隣で見ていたという田淵さんは「子どものように無邪気でした。」とコメント。
アクションの話になると谷口さんからは「舞台では予め作り込まれて配慮した殺陣がつけられる事が多いけれども、映画では一発勝負にかけた殺陣になることが多くて。今回の撮影中でも台本のト書きには「何人か兵士をやっつける」と1行書いてあるだけだったのに、現場で監督から『まずテーブルを飛んでみようか!』と言われて、ヤバイ1日が始まるな。と思いました。でも映像から滲み出る気迫というものは、役者が追い詰められないと出ないので、ふたり(橋本さんと鳥越さん)のアクションもすごかったし、それに負けないように頑張っている監督も楽しそうでした!」と坂本監督のアクションへのこだわりを明かしました。
鳥越さんも「映画でここまでアクションするのは初めてで 70 手くらいのアクションを覚えて演じてを繰り返していたのでこれをこなすのもある意味、異能力なのでは?と……僕もアクションが好きなので後半はアクロバットも入れさせてもらって楽しく作れました。」と坂本監督との思い出を話しました。
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