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【インタビュー】永井豪×オーケストラ ダイナミックコンサート ロングインタビュー 〜後篇〜

単なるフィルムコンサートはつまらないから
見る・聞く・参加するコンサートを目指した。
自分自身の永井豪体験を追体験して欲しい。

――ありがとうございます。臼田さんのお名前が出たので、まずは臼田さんから先にお話を伺いたいのですが、今回の話が来て、国際フォーラムのときは『マジンガーZ』と『デビルマン』をやって、今回永井豪作品で全面的にという話になったときに演出としてどういうことを仕掛けていこうと思われましたか。
臼田:具体的に、なにかこうピンポイントで仕掛けるということじゃなかったですね。さっき竹澤さんもおっしゃったように、素材としてはフィルムとオーケストラと音楽というものしかないわけです。でも単にフィルムコンサートというのだと、皆さん各所でやられているので、それだけだと面白くない。そこで何か1つ違った要素を入れられないか、オーケストラのクラッシックコンサートのようにただ音楽を聞くというだけじゃなくて、見ている人も一緒に何かできないか、聞くだけじゃなくて、ステージを見る、聞く、参加するみたいなことができないかなっていう風にはまず思いましたね。
――見る、聞く、参加する……その参加するという部分ですが、どういう風に
臼田:ステージに全員が一緒に上がるのはできないので、観客として楽しむっていうんですか、それこそ自分が、永井豪作品に関わった事……読者として読むでもいいし、映像を見るでもいいし、作品を楽しむということで場を共有していたこと、その作品を読んだり見たりしたときの、自分の居た時代や思いを掘り起こして再体験というか感じてもらえれば良いなとは思いますね。

――臼田さんが演出していた中で、この部分が見どころとか、特に楽しんで欲しいというところはありますか。
臼田:今回、全体の構成を作品ごとに分けているんですよ。たとえば、デビルマンだったらデビルマンの主題歌エンディング、他の作品だとあまり聞きなじみの無い挿入歌だけを並べてみたりとか。
竹澤:今回の話を受けて、臼田さんに永井豪作品からの楽曲の選定とコーナー割とかを考えていただい企画がスタートしてるわけです。
――じゃあ、そのコーナーごとに特色があるわけですね。永井豪先生の作品は、アニメ化作品だけでも大量にありますからね
臼田:だから、全部の作品を網羅するわけにはいかないので、今回アニソンワールドと付いてるわけですから、アニメ化されたものに限定されますよね。それをなるべく沢山となると作品があまりにも多すぎるので、なるべく耳なじみのあるものと無いものを織り交ぜて、網羅できるようにということは考えましたね。
――今回ゲストとして水木一郎さんが来られるというのをリリースで拝見しましたが、水木さんも非常に個性の強い方なんで、出し方の演出が非常に難しいんじゃないかなと思うんですが。
臼田:普通にね「水木一郎さんです。どうぞ」っていうのだと面白くないなっていうのは思ってます。そこはね、竹澤プロデューサーを通じて水木さんの事務所から1つアイデアをいただいているので、それは当日のお楽しみ「乞うご期待」ですね。
――見所の1つですね。お客様にはそれを楽しみにしていただければと……
臼田:やはりメインゲストですからね。クライマックスに向けての1つの見せ場でもありますから。
――臼田さんにもう1つお伺いいたしますが、永井豪作品で「この作品が好き」というのはありますか
臼田:そうですね、僕は世代的にいうと、『ハレンチ学園』だとか『イヤハヤ南友』だとかちょっとセクシーな作品の初期の頃の世代なんですね。アニメで見るというよりも雑誌で連載をよく見てたなぁという記憶がありますね。だから、ちょっとロボット世代とかとは開きがある世代なんですよ。だから永井豪作品については、今回のアニメの音楽を楽しんだ世代よりもちょっと前の……
――作品が映画化されたりの……『ハレンチ学園』とかそうですよね
臼田:十兵衛役が児島みゆきさんでしたっけ、映画化された頃とか初の実写化の頃じゃないかな。

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2.5news(編集部)

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