【3.0レポート】ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』

テオは兄の才能に気づいており、兄もまた弟を愛していた。そんな濃密な関係をめくるめくナンバーが彩る。舞台にあるもの、映し出されるもの全てがヴィンセントのパーソナリティを凝縮して観客に提示する。ヴィンセントの父は厳格な牧師だった。史実ではヴィンセントは聖職者を目指していたが、結局は挫折している。その劣等感にさいなまれるシーン、父親を大きなシルエットで表現、その下で頭を抱えるヴィンセント、彼の苦しい気持ちが大きなものとして観客に迫る。そしてゴーギャンとの同居、あまりにも違いすぎる2人、次第に亀裂が入り、ゴッホは自分の耳を切り落とすというショッキングな行動で同居は解消される。

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2.5news(編集部)

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