楽曲は全部で20曲、ほとんどがライブシーンと言っても過言ではないくらいだ。このシリーズお約束の“細かい笑い”を随所に挟み込み、また、“あっと驚くぶっちゃけ展開”も健在、一同は怪しさ満点の誠仮面(輝馬)の指導で“打倒ペリー・ジュニア”の特訓をするのだが、“どっかで見たような……”、一世を風靡したエクササイズプログラムのパロディや、大人気舞台『◎虫ペ◎ル』のパロディも飛び出し、客席は大笑い。超前向きで逆境にもめげない龍馬、すぐに熱くなる晋作、博識な小五郎、とおなじみのキャラクターが賑やかに活躍する。客席を使う演出も多く、全速力で通路を駆け抜ける。アンサンブルのレベルも高く、ダンススキルだけでなく、芝居もなかなかのもの。七変化な役割を担うのは前回と同じだが、特にペリーを取り巻く女性ファンを演じている時の弾けっぷりは必見。また総司がペリーに見初められてしまったり(女性と勘違い)、お登勢さんは筋金入りのペリーのファンになったりと、もう笑うしかない状況。そしてラスト、龍馬たちはペリー・ジュニアに再度、挑んでいくところは圧巻。ペリーも龍馬も一歩も譲らないRock対決、客席でペンライト片手に全力で応援して欲しい。客席は物語の設定上では雷舞(ライブ)を観にきた観客なので、きっちりと“協力”してこそ、の舞台であるのだから。