2021年6月27日(日)東京・なかのZERO大ホールにて「WORLD ~Change The Sky~」が開幕!
「WORLD」は2013年に初演、2016年に再演を行い、人気を博したジェットコースターサスペンス。
初演から8年の時を経て三度目の上演となる今回は、数多くの舞台作品に出演し、活躍の場を広げる実力派の俳優・校條拳太朗さんと杉江大志さん、そしてAKB48からチームBの人気メンバー・佐々木優佳里さんがメインキャストを務め、初演から唯一の続投となる金山一彦さんも出演します。
本稿では、公演に先駆けて行われた囲み会見囲み会見での、登壇キャストらによる意気込みコメントとゲネプロの様子をお届けします。
三上龍司は18年前に起きた事件にとり憑かれ、色々な事件を起こしストーリーを泥沼化させていきます。
この作品を観るには、凄くエネルギーがいるかと思います。
話が分からなくても良いです。一部だけ共感できるとかでも良いです。この作品を観ることでお客様の刺激になってくれると嬉しいです。
人間の生きる様を描いている作品となっておりますので、そこを熱く感じていただけたらと思います。
龍司の幼馴染で、18年前の事件にも関わっている役をやらせていただきます。顕示は新婚で新築を買い、今の幸せを築いているのですが、この物語の中でどうなっていうのか楽しみにしていただければと思います。
久留美は、この物語の中で一番憎しみを大きく抱えています。
事件のことを18年間抱えながら生きてきた久留美の気持ちが、報われるように一生懸命演じていきたいと思います。
僕が演じる役は雜誌社で働いていて、今回の事件の真相に誰よりも早くたどり着きます。それを、どうやって明るみに出していくかを探る熱い役となっていますので、作品の熱量を上げられるように頑張っていきます。
とにかく明るくハッピーに、この作品のムードメーカー、僕はそんな人間です。
役としては真逆で、情熱と漢気があり、一番この事件に翻弄されているような人間です。真っ直ぐな刑事として頑張らせていただきます。
僕が演じる役も、稔彦くんと同じ雜誌社で働いています。重い題材に皆がチャレンジしている中、その空気を少しでも軽く出来たら良いなと思っています。
唯一笑顔を出せるキャラクターだと思っているので、是非そのあたりを観ていただけたらと思います。
柳原正輝の息子で、現場にもあまり出たことがなく、キャリア組の坊ちゃんといったタイプの役です。
その中でも理想が高く、自分の正義感を出していくキャラクターとなっています。
どの登場人物も“生”に対して全力で生きているので、それを感じて善だろうが悪だろうが生きることは大変だけど素晴らしいことなんだと、観ているお客様に楽しく生きたいと思っていただけたら嬉しいです。
不動産ブローカーで、自分の哲学・思想から人生をゲームのように楽しんでいるような人物を演じます。
今回の作品では人それぞれに正義と悪があり、正義とは、悪とはなんなのか、そして生きる意味とは何かということを考えていただけたらと思います。
警視官の役を演じさせていただきます。
役どころは詳しく説明できない事情がありまして、このストーリーの中でのキーマンとなっています。観てのお楽しみです。
18年間刑務所に入れられ、仮釈放で出てきたのが国立という役です。
真っ暗なトンネルの中、小さな光を目指して走り続けているような役で、この物語で何をするのか、是非劇場で観ていただけたらと思います。
生温かい雨が降る深夜の東京。
派出所で第二当番中の警察官が、何者かによって殺害された。
大量の返り血を浴びたはずの犯人の痕跡は、鈍く降り続けている雨によって洗い流されてしまった。
「レインコートの男」と称される犯人の行方を追う警察と、憎しみに満ちた瞳を持つ女性。
そして夜が明けても止むことのない雨の中、二人目の犠牲者が発見される。
二〇〇三年。
冷たい雨が降る深夜の奥多摩。
孤児院で残業勤務をしていた保育士が、恋人よって殺害された。
第一発見者でもあるこの男は、近くの派出所に勤務する地域警察官だった。
気の遠くなる様な一八年を、壁と生きてきた男は、今もなお愛しい女の影を追いかけている。
そして夜が明けても止むことのない雨の中、「レインコートの男」に近付いていく。
生暖かくも冷たい雨が降った中で起こった二つの殺人事件。
この二つの事件が一人の男によって繋ぎ合わされた時、世界は音を立てずに崩れ去っていく。
今、
私達が生きているこの世界は、生き抜く為に対応するほどの価値があるのだろうか?
今、
私達は生きている理由が分からないまま、この混沌とした世界を生きていていいのだろうか?
「いつか変わるだろう」「誰かが変えてくれるだろう」に嫌気がさした・・・
矛盾と不条理のこの世界を変えようとした人間達の物語。
どんなに生き辛くなっても人間はそれぞれの正義を持ち、突き進む衝動と制御の狭間で生きている。
現代に生きる我々にとっても、まさに等身大の人間として葛藤する姿を描いた本作品は、他人事ではない物語です。