台風のため天候不順な都内某所で、『露出狂』の公開舞台稽古が行われた。この作品は2010年に上演、その後、初演が全員女性だったのを全員男性にして2012年にパルコプロデュースとして上演、しかもキャストの半数をオーディションで選抜し、新しい感覚の芝居として話題となったもの。そして4年の時を経ての上演、“新生”『露出狂』となる。
まずはフォトセッション、キャストが32名、学校ひとクラス分の人数である。脚本・演出家の中屋敷法仁は、さしずめ“担任の先生”のような感じだ。公演は3つのチームに分かれている。チーム露(あらわ)、チーム出(いずる)、チーム狂(くるう)、チーム狂は23歳以下の俳優でかためられている。「チーム毎の魅力もあります」と演出家、同じキャラクターでも俳優が変われば雰囲気も芝居も変わってくる。“お楽しみポイント”という訳だ。
フォトセッション終了後、演出家より簡単な挨拶があった。個性的な32名、稽古場に一度に揃うと稽古場が狭く感じる。しかも皆、やる気、気合い十分、和気あいあいとした雰囲気、会見中も皆、笑顔であった。